見出し画像

女一人旅二日目⑦~尾道駅~

宮島から目指すは尾道駅。
電車は混んでいたが、運よく早々に席が空き、座れた。

相棒も嬉しそう。

 
たくさん歩いて、足がパンパンだ。

尾道までは眠ろう…と思ったら、同じ車両の両端外国人グループが何やら言い争いを始める。
途中で「Be quiet!」と怒鳴り出す。怖い。
ちなみに私は車両の真ん中辺りにいたため、別車両に移動は困難だ。
あくまで彼らは両端から怒鳴り合っている。
まずい、下手にスマホをいじるのも刺激を与えかねない。

 
私は何も聞こえてないよ作戦に出ることにした。
目を閉じて寝たふりだ。
むしろこのまま、寝たい。

いきなり巻き込まれて永久の眠りにつく可能性もなくはない。
旅行中一番身の危険を感じた瞬間だ。

 
途中で乗務員の方が止めに来たが(助かった…!)、その瞬間はシレッと黙り、何事もなかったような顔をして、立ち去った後にまだ英語で何やら言っていたので怖かった。勘弁してほしい。

 
宮島から尾道駅までは約三時間。

生きた心地がしないながらも旅疲れでやがて私は深い眠りにつき、気がついた時には尾道駅に着いていた。
無事到着できてホッと一息だ。
 
 
あぁ美しい尾道よ。

 
うわ~楽しそう。
本好きには堪らない。

 
尾道駅ー!13年ぶりー!!
お久しぶりー!!!

 
 
到着は19:30くらい。
いい感じにお腹が空いてきたため、荷物をホテルに置いたら早く夕飯を食べに行こうと思った。

駅そばだろうが、あんまり女一人で夜はうろつくものじゃない。旅人ならなおさらだ。

 
 
今日泊まるホテルは駅から徒歩5分。
駅から見える場所にあったため、非常に分かりやすかった。

海が見えるホテルとのことで、それが予約の決め手になった。
海好きな私はワクワクしながら向かった。

歩道橋から見た尾道駅周辺。
写真だと分かりにくいが、ピンク色の光は桜のイルミネーション。道沿いにあった。

 
ホテルに到着。

 
ホテルから見える景色。
フェリー乗り場が真ん前。
夜の海がまた幻想的だ。

 
ホテルロビーには和の飾りが。風情。

 
昨日、今日とチェックインの際、職場を記入し、領収書の有無を聞かれた。
最初それに違和感があったが、今日ハッとした。

そうだった、私はビジネスホテルに宿泊をしているんだった。
だから領収書の有無を尋ねられるのか。

 
受付の近くにははっさくゼリー等尾道の特産品がたくさん売っていて、尾道及び因島好きとしてはハァハァし、たくさん買いたくなったが、グッと我慢。
明日因島に行くのだからまだ我慢しなければ。

もしも車で来ていたらバカスカ買っていたが、電車だし、荷物は多いし、体も疲れているので
やたら大物の土産はまだ買うべきではない。

 
部屋に到着。
部屋によっては海が見えるが、私の部屋は見えない側だ。

窓からの景色。
駅が見える。
窓が水滴で曇る。

 
 
荷物を置いたら、貴重品のみ持って再び駅方面へ向かう。
夕飯を食べる前に、明日乗るバス停の確認。
バスの本数はあまりないので、間違えるわけにはいかない。

因島行きは⑦乗り場。

 
ちょうど停まっていたバスに「因島」の文字が。
胸高鳴る。
あぁ、いよいよ明日だ。
いよいよ明日。

早く行きたい。
待っていてね、因島。

私が前に因島に行ったのは17年前だったけど
この景色を覚えていた。

そうだった、この位置にあるバス停からバスに乗って因島を目指した。懐かしい。

 
 
無事バス停を確認した後は、ずっと前から楽しみにしていた大衆食堂せとさんへ移動した。
駅そばなのですぐ分かる。

 
お店に到着。
中はほぼ満席。

 
こちらはポルノグラフィティの新藤晴一さんのお兄さんが経営しているお店で、店内にはサインがたくさんある。

 
因島他広島ではポルノのサインを見られる場所はたくさんあるが、「兄ちゃんへ」が見られるのは非常に貴重だ。

 
会計時にコースター希望を伝えるともらえる。
こちらのコースターデザインは晴一さんが手がけているので、ファンは必ず会計時に忘れずにもらうようにしよう。

 
島ごとポルノ展のうちわも飾ってあった。
うちわ、ほしいなぁ。

 
テレビの隣もご注目。

隣に座っていたカップルが「ポルノグラフィティ、新藤晴一だって~。へぇ~。」と言っていたので内心ドキドキした。

 
せとさんオススメはおでん。
あと、ザク切りしたレモンがたくさん入ったレモンサワーも美味しそうだし、映える。

さすが海あり県。
魚介類メニューが豊富だし、美味しそう。

 
私はずっと、鯛茶漬けを注文すると決めていたので迷うことなく注文。
鯛茶漬けなら、長旅疲れの胃に優しいはずだ。

きた。

ツヤッツヤでなんと美しい鯛よ。

 
まずはだし汁を軽めにかけて、一口。
温かい。そして美味しい。
鯛がプリップリで噛むとホロッとする。

途中でだし汁を更にかけて堪能する。

 
今日もまだ胃の調子は本調子ではなかったが、鯛茶漬けで心身満たされ、回復した。

 
帰宅前に、相棒と記念撮影。

 
会計時にコースターではなく、誤って「ステッカーください。」と口走ってしまったが、無事コースターゲット。

相棒と写真を撮っていると、隣のカップルに声をかけられる。

 
カップル「コースターもらえるんですか?」

 
私「はい、会計時に言えばもらえるんですよ~。ここ、ポルノグラフィティのギタリストの新藤晴一さんのお兄さんの経営しているお店で、だからサインもたくさん飾られているんです。このコースターも晴一さんがデザインしたもので、どうしてもほしくて。」  ←オタクはよく話す

 
カップル「ファンの方なんですね。」

 
私「はい!栃木から新幹線で来ました!」  ←頼まれていないのに、スカジャンの背中のポルノグラフィティの文字を見せるオタク

 
カップル「栃木から!?新幹線で!?その若さで!?」  ←何歳に見えたんだ?

 
私「はい、片道7時間ですね。」

 
カップル「ポルノグラフィティいい曲作りますよね。」

 
私「ありがとうございます。おかげさまで25周年を迎えました。」  ←何目線だ

 
カップル「明日は因島に行かれるんですか?」

 
私「はい、明日はバスで行く予定です!」

 
カップル「楽しい旅になるといいですね。私もコースターもらお~!」

 
私「是非!ありがとうございました!」

 
 
ホクホクした気持ちでお店を後にした。
旅はこうした出会いや交流があるから楽しい。

お客さんはほとんどファンに関係ない方ばかりだったと思うが、こうして地元に根付いたお店で地元民に愛されるお店を経営されているのは素晴らしいと思う。
それでいて、尾道駅そばにこうしてファンにとっても嬉しい場所があり、交流ができる場所でもあることはとてもありがたい。

因島までは尾道からだけでなく、福山から行くルートもあるが
大衆食堂せとさんに行きたいために尾道に宿をとったのもある。

 
 
ホテルに戻り、ホッと一息。
お母さんにLINEをする。

どうやらお父さんが心配しているらしい。
明日も写真を送ったり、LINEしよう。

 
 
 
冷蔵庫を開けると、大好きなはっさくゼリーと水が入っていた。

 
なんという心遣い!嬉しい!
私は早速はっさくゼリーを食べた。

 
久々に食べるはっさくゼリーは相変わらずプルッとしていて、はっさくはふんだんに入っており、ジューシーで美味しい。

明日お土産で絶対に大量に買う。
あぁ楽しみだ。

 
 
12月28~30日の3日間でそれぞれ違うホテルを予約したのだが、予約時一番丁寧な返信がこちらのホテルであり、宿泊前の連絡も丁寧で期待値は高かった。

実際泊まってみると、働いている方々は優しく丁寧だった。
清潔な室内でシャンプー類はPOLAで質がよく、髪にも肌にも優しかった。
アメニティグッズも充実。
コンセントも抱負だった。
椅子が二つあったのもありがたい。
また、照明が足下にもあった配慮がありがたかったし(夜間ありがい)、簡易懐中電灯の用意もよかった。
枕元に置いた。緊急時に心強い。
お茶類の種類もたくさんあった。

難点は暖房を各部屋で設定できず、ホテル全体で統一で室温調整をしているくらいだった。
とはいえ、室温はほどよく、特に問題はなかった。

 
また尾道に来る機会があったら、絶対にここに泊まりたい。そう思えるくらい私はここが気に入った。
グリーンヒルホテル尾道、オススメ。 

 
 
今日は広島駅から宮島に行き、 尾道に移動したため、たくさん歩いた。
2024年もあと少しで終わりだが、今年一番歩いた。

足がむくんでいる。

 

これは明日の朝食も期待できそうだと私はニヤリと笑いながら眠りについた。

いよいよ明日は念願の因島だ。
予報では相変わらず一日曇りだが、どうか晴れてほしい。頼む。どうか。

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集