浦和レッズが既に決勝進出を決めているAFC Champions League 2022ですが、西地区のベスト4が出揃いました。サウジアラビアから2クラブが準々決勝に残っていることから、浦和レッズのFIFA Club World Cup 2023への出場がもうすぐ決まるのではと言われています。
今回は、FIFA Club World CupとAFC Champions Leagueのレギュレーション(大会運営規則)を読んで、浦和レッズが置かれている現状を整理した上で、どのような条件でFIFA Club World Cup 2023への出場が決定するのかを解説します。
この記事のまとめは以下のとおりですので、お時間のない方はここだけでも読んでいただければと思います。
1. 現状の整理
FIFA Club World Cup 2023は、サウジアラビアで開催(1週間ほど前に、FIFAから公式にアナウンスがありました)
これまでと同様、各大陸王者と開催国のチームが出場
AFC Champions League 2022は、浦和レッズが東地区から決勝(4/29、5/6)に進出
西地区では、準々決勝まで終了しており、2月23日に準決勝が開催予定。準決勝第一試合はAl Duhail SC(カタール) vs Al Shabab(サウジアラビア)。準決勝第二試合はFoold Khouzestan(イラン) vs AL Hilal SFC(サウジアラビア)。
FIFA Club World Cupのレギュレーション(大会運営規則)は、直前に公表されるものの、毎年ほぼ変更なし
2. FIFA Club World Cupのレギュレーション(大会運営規則)
FIFA Club World Cupのレギュレーション(大会運営規則)は、直前に公表されるため、Saudi Arabia 2023(2023年大会)のレギュレーションはまだ公表されていませんが、毎年ほとんど変更はないため、つい先日行われたMorocco 2022(2022年大会)のレギュレーションを確認していきます。
(1) 参加クラブ
まず、参加クラブですが、以下のとおり規定されています。 ・原則として、各大陸王者+開催国クラブの7クラブが出場(この点は、FIFAからの公式発表にも記載されており、レギュレーションの変更はなさそうです) ・AFC Champions Leagueが終了していないため、AFCが別途決定するクラブがクラブW杯に出場 ・2022年大会は、開催国であるモロッコのクラブがアフリカチャンピオンズリーグを優勝したため、アフリカチャンピオンズリーグの準優勝クラブが開催国枠で出場
2022年大会とFIFA Club World Cupのレギュレーションが同じだと仮定した場合、以下のいずれかの場合、決勝をまたずして浦和レッズのクラブW杯2023年大会への出場が決定します。 ①2月23日に行われるAFC Champions League 2022の準々決勝(西地区)でサウジアラビアの2クラブが勝利 ②2月26日に行われるAFC Champions League 2022の準決勝(西地区)でサウジアラビアのクラブが勝利
その場合でも、浦和レッズが優勝するかどうかによって、どの枠で出場するかが変わってきます。
アジア王者として出場する条件 ・4月29日/5月6日に行われるAFC Champions League 2022の決勝で勝利
開催国枠で出場する条件 ・4月29日/5月6日に行われるAFC Champions League 2022の決勝で敗退 かつ ・同決勝に西地区からサウジアラビアのクラブが進出
なお、
①FIFA Club World Cup 2023時点で、AFC Champions League 2023が終了していないため、AFCの推薦とFIFAの承認により出場クラブが決まる ②開催国クラブがACLを優勝した場合、AFCが次点のクラブを開催国枠(代替)として推薦し、FIFAの承認により出場クラブが決まる
という一応の留保はありますが、
①FIFA Club World Cup 2022にAFC Champions League 2021優勝クラブが出場したこと(AFCが、前年度ACL王者を「アジア王者」枠として推薦し、FIFAが承認したこと) ②日本で開催された2007年大会(ACL 2007の優勝は浦和レッズ)、2008年大会(ACL 2008の優勝はガンバ大阪)において、それぞれACL 2007の準優勝クラブ(セパハン)、ACL 2007の準優勝クラブ(アル・アハリ)が「開催国クラブ」枠(代替)で出場したこと(AFCが、当該年度ACL準優勝クラブを次点クラブとして推薦し、FIFAが承認したこと)