芸術を見る前にななチキレッドを買った(短歌四首)
上まぶたにうすもも色を 下まぶたにきみどり色を ほら さくらの目
芸術を見る前にセブンイレブンによってななチキレッドを買った
足くらい大きなマスコットカバンに付けてわたしよりずっと若いひと
傷ついたネコたちに出すお金がない 気をつけて階段を下りる
🍗🍗🍗🍗
バイトを来月でやめるため、今月のシフトが半分になり、時間にも体にも気持ちにも余裕がある。ごはんがおいしく感じられ、食欲がかなりある。肉を噛んでいる時間に幸せを感じる。ただし、労働をしていないので、食欲があっても満たすためのお金は減っていくばかり。おいしくごはんが食べられる身体を保ったままできる労働に出会いたい。もう大学出て5年経ったけど、まっっったく出会えない。出会うためになんか努力した感じもしない。文字を書くのはやめなかった。
余裕があるので出かける前に化粧をする。さくらをイメージしてまぶたに色を塗る。髪の毛をしばらく切っておらず、ショートがだらしなく伸びた感じなので、顔の工夫が相殺されていた。
岡本太郎現代芸術賞展に行く。
向ヶ丘遊園駅の前のセブンでななチキレッドをゲット!歩きながらすぐに食べ、ゴミは油のついた部分をできるだけ内側に折り込みポケットへ!
この方の作品が好きだった。植物の繊維と厚紙で小さい森みたいのが作られてて、鑑賞者が足を置いていい穴もあって、森に入れる。穴から穴に、木みたいなものにぶつからないように、ふらふら歩いていると、素材の草木の匂いがする。その場所でわたしは全部が自由にふるまえるわけじゃないけど、なんか拘束されてる感じがしなくてすこやかな自由じゃなさだった。
みる人の体への意識が強くて、それが作品の主題とばっちり噛み合ってた。
だれかがいる、なにかがある、世界でわたしの全部が自由なわけないな。でも、それのいやじゃないとこあるな、と思った。
だれかがいる、なにかがある、世界で道を歩くとき全く自分の進路を変えずにわたしに進路を変えさせるおじさんなんなんだよ、と思った。
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電車の女子高生たちのひとりがくしゃみしてまわりが爆笑して楽しそうだった。ぶら下げてるマスコットが大きかったなあ、ミッキーとかの。
行くときも帰るときも猫の里親を見つける活動をしている人たちが駅前にいた。
帰宅後、自分で仕込んだミルクプリンをふるふるさせてよろこぶ。
食欲はあるけど仕事がないことをどうしよう。
不安だなー。ちょっとだけ。
では💁
短歌四首できたらあげるマガジン
演劇の公演
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