三世で物事を考える

 最近、よく感じる。現代日本人は変わってしまったと。これは残念ながら良い意味ではない。身の回りに起こる些細な事に、人の心が荒(すさ)んでいると感じる。

 特に、ひとりの宗教者として感じることは、報いに対する意識の希薄さである。「お天道様が見ているよ」、「そんなことをしたら罰が当たるよ」と言われた時代はもう遥か昔の事である。私の世代でさえない。つまり、悪いことをしたら、その報いを受けなければならない、という至極当然のことわりである。現代人は、この因果応報という事実を信じなくなってしまった。

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