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即興詩/24.0


白いノイズ



どことなく メロウ
地上から 3㎝浮く
ぼくたちには それで十分で
泪が こぼれそうにはなるぐらい
揺れて 揺れている


表面張力が 限界を迎え
頬を伝う 流れている
その質感と 触感に驚いて 
気付けば 既に 空調機の風で 
乾きはじめている


長い映画のような 夢を見て
祈りのような 終わりを見た
始まりはきっと 終わらない
無条件な 魂から生まれ
虚無の中に 消えていく


可能性も 実在もなく
回路を 流れていく
マイナスの電荷の 何かだろう
頬が痺れる 涙の余韻
それは 白いノイズの ようなもので 

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