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即興詩/15.0


ー音速ー



燃え上っていた 
薔薇の棘が刺さったまま
土踏まずはすでに 
駈け出していた
給水塔に登り 
天辺で叫ぶ
叫び慣れていないから 
声帯から血が出る
焦がれるように 
噛み付くように
動物との境目を 
軽々と超えた


音速の残骸の静けさに
心音が跳ねる
椋鳥の羽ばたきに
冷えた珈琲が沸騰する
逆さまになった
地球を抱えて
芝生色の空と
空色の大地
逆さまの十字架を見た
きみが不在の神の
留守番をしている
150㎝の天使だとしても


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