自己責任からの脱却を

宮城県は、メタボ全国ワースト3位
石巻市は、宮城県内男性ワースト1位、女性ワースト2位。

これは、十分予測できたことであり、さらに進んでいくと思う。

そして残念なのは、いまだに個人の啓発や生活習慣という自己責任で対応しようとしている点である。

メタボや、血圧が上がる要因として、「ストレス」など心理社会的要因があるのは明らかであり、そのようなアプローチをどのように考えているのだろうか?

健康の社会的決定要因 確かな事実の探求第二版

担当課としてできることと、課を越えて行うことと分けて考えるべきで、全国ワースト3の宮城県の中で、ワースト1の石巻であることを考えると、総合的に取り組まなくてはならない。

データヘルス計画、健康増進計画、地域包括ケアシステムなど、個別最適を目指した施策がいくら集まったも、限界がある。

全体最適の仮説を立て、個別化の施策に落とし、仮説検証のサイクルを早めないと、第2、第3の夕張になるのでは。

宮城県には、東北大の公衆衛生の先生など、有識者が揃っていると思うので、ぜひその方達の力を借りて、保健所レベルではなく、全県、全市レベルで取り組んで欲しい。

今のままでは、海の真ん中で、灯台が見えず、遭難しているように思える。

以下引用

今夏開いた実行委の事務局を務める鈴木陽(あきら)・石巻保健所長は「地域住民の関心を高めることが重要だ」と促す。

疑問は、なぜ石巻圏域の数値が悪いのかという点だ。東日本大震災の被害が甚大だった石巻圏域は、仮設住宅暮らしなど生活環境の激変により運動する機会が減少している影響はないか。事務局にぶつけてみた。

実務レベルでプロジェクト作業に当たる同保健所健康づくり支援班の菊地奈美子技術主査は「数値的には震災以前から悪化傾向にある」と指摘。直接的な原因は不明で、複合的な要因が絡んでいるとみている。ホームページ(HP)による呼び掛けや栄養相談会などで石巻圏域住民にメタボ予防意識の浸透に懸命だ。




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