CRAFT SAKE WEEK 2024 at ROPPONGI HILLSに参加してきました。
今回はその様子をレポートします。
■イベント概要
有名・実力派・人気な蔵が一挙に勢揃いし、時折有名人もいらっしゃる、日本酒好きの界隈では認知度がとても高いこのイベント。
イベントそのものの開催は2016年で、僕もこのイベントに最初に参加したのは2017年。
今年は祝日も絡んで12日間の開催です。
なお、昨年もうかがいました。
さて今年はどうなっているでしょうか。
■現地の様子、雰囲気
六本木駅から会場まで向かいます。
今年はいつ行くかも考えず、特に前売りも買わずだったので、現地で諸々手続きをしてから参加です。
昨年2023年のスターターキットは3600円でグラス+コイン11枚でしたね。
円安の影響なのか、それとも別の大人の事情なのか、やはり値上げされております。
今年の当日券と前売り券ではスターターキットについては差額がないようで、酒器+コイン11枚で3900円でした。
前売りのさらなる追加の場合、酒器+コイン21枚で5500円から、さらに上もあります。
単純な差額分で考えたら、コイン1枚あたりが160円程度になります。
前売りで割引が入っていることを考えて…酒器は1000円程度としたら…おっと、これ以上は野暮でしょうか。
今回参加したのは、Day5「九州vs関西の日」です。
個人的に西日本の日本酒が割と肌に合うというのもあっての日付選択でした。
素朴な疑問ですが、何をどうとらえて“vs”としているのでしょうか?別に対戦する必要ないですよね。それとも、何かで勝ち負けをつけたいのでしょうか?もしくは、双方の地域を煽りたいのでしょうか?
両地域の飲み比べ、を推すのであれば、andでいいのではないでしょうか。しかも、この日だけです。vsってつくのは。その意図は何なのでしょう。
それぞれのお酒の価値観に客観的な評価はすれど優劣をつけるものではない、「美味しい」というのは個々人の主観である、という感覚で日本酒飲んでいる身としては、ちょっと違和感が。
各お酒にコインの枚数が設定され、コインと交換制になっています。
このあたりはこれまでのシステムと同様。
今回はコインの色が金色から変更になり、紺色、青色なったようです。
これまで開催するたびに同じコインで対応していた以上、「かつて参加した時に使いきれなかったコインを使い回す」ことができてしまっていた環境だったと思います。
販売したコイン数と、お酒で引き換えたコイン数が異なれば、当然“なぜか現地で使用されているコインが増えている”ということになるので、すぐわかるものでしょう。
毎回毎回システムを変える運営側の大変さもわかりますが、一方で、悪びれもせずに過去のものを使い回すような行動をしているお客の方が問題ではなかろうか。
あくまで紳士協定としてでしょうが、客としてはイベント一回で使い切るような対応をすべきではないでしょうか。
極論ですが「コインに交換してその後は知りませんよ、お金が払われればいいのですから」という運営スタンスだととらわれてしまってもおかしくありません。そうでないと信じたいですが。
得てして、気づく人は気づいてしまいます。願わくば消費者にわからないようにしてほしいところです。
昨年、自分でペットボトルの水を持って行って現地で飲んだら即注意されたので、もしかして今年もか、と思いましたが、どうやら今年も、会場内には飲食物の持ち込みは禁止なようです。今後もこのスタンスは継続なのでしょうか。酒のイベントで文字通り参加者の生命線とも言えるお水に商売の気配を醸すのも、このイベントのブランディングなのでしょうか。
まぁまぁそんなきな臭い話題はこのへんで。
お酒ブースにいくほか、スタッフさんが酒瓶を持って練り歩いており、その場でもらうこともできます。
なお、ブースには今回はこのような掲示が。
そして、それに呼応するように、こんなものが。
なるほど、今回は酒瓶撮影用を兼ねて、モニュメントが設置されていました。
また、お水や、手頃(?)なおつまみは一つのブースにまとまり、交換できるようになっていました。
今回、なかなか面白いと思ったものがこちら。
有名な企業であるロッテとのコラボでしょう。おそらくこれは唎酒師御用達の四分類にのっとったペアリングなのでしょうね。
普通にお酒と引き換えるよりチョコがつくなら、目的のものがこちらにラインナップされているのであれば、こちらの方がお得ですね。しかもペアリングの勉強にもなります。これを参考に自分でやってみてもいいかな、とも思います。
そんなことを傍目に、会場全体の様子をふらふらとまわります。
なお、会場内のお水はコイン2枚、烏龍茶はコイン2枚。
今後行かれる方は、このあたりも考慮してまわった方がよさそうですね。
■飲んだお酒リスト
これまで参加した日本酒イベントで初めてです。2杯で終わったのは。
もちろん、追加コインを買えばいい話なのですが、いろいろな気づきを得た時、課金という形には自分の中では結びつきませんでした。
■終わりに
コインのレートは年を追うごとに上がっていきます。本年の最高レートは一杯コイン19枚ですね。
まぁ、そんなところをちまちまと気にする自分の心が小さいのでしょうけども。
しかしながら、これだけの蔵が集まり、中には希少なスペックなものもあります。それに一点突破するのもいいのでしょう。事実、今回の自分の楽しみ方はそうだったのでしたし。
参加していた知人が言っていました。「これは旅行に行ったのと同じ。一定以上のクオリティが保障されている中で楽しめるからこれでいい」と。
確かに一理ある発言でした。
ではでは。