日本酒イベントレポート:にいがた酒の陣2024
にいがた酒の陣2024に参加してきました。
今回はその様子をレポートします。
■イベント概要
知名度・規模ともに、日本最大級の日本酒イベントとも過言ではありません。
昨年も参加いたしました。
去年と比べると、1クールの人数が1000人増えていますね。
また、マップをみると、会場のレイアウトもだいぶ変わっています。
出品されるお酒のリストはこちらから。
https://www.niigata-sake.or.jp/sakenojin/sakenojin-info/wordpress/wp-content/uploads/2024/03/sakelist2024_0301.pdf
・・・1番から順番にしてくれたりするほうが、ブースの場所とリンクして非常に使いやすいと思うのですが・・・。
(なお、上記のファイルを元に共に現地に参加した友人が、順番に並び替えたものを作ってくれて現地で大いに活躍しました)
さて今年はどうなるでしょうか。
■現地の様子、雰囲気
昨年は1日目に客で楽しみ、2日目にパンダの蔵のお手伝いをしました。
今年は逆に、1日目に蔵のお手伝いに入るスケジュールでした。
前日譚
イベント当日に行こうとすると新幹線が大混雑、という昨年の反省を踏まえ、今回は前日に新潟入り。
中途半端な時間だったけどそれでも指定席は満席。JR東日本のきゅんパス利用も重なった影響もあります。スーツ姿の人、ウインタースポーツの人も結構いました。
現地入り後、新潟の夜を楽しみます。
万代橋を抜け、繁華街の古町にて天狗寿司さんを楽しみました。
そして2件目はTabi barさんへ。
十分に英気を養い、いざ当日。
1日目:3/9(土)
土曜の朝には、噂に聞くバスセンターのカレー、というものを初体験。
ミニサイズでもしっかりとしたボリュームでした。大盛りは900gあるそうです。
そして現地入り。
天候・強風の関係で屋外ブースが崩壊し、急遽閉鎖、飲食ブースのオペレーションの変更が生じ、ばたついていました。
ブースのスタッフとしてやることはシンプルで、
・お酒を注ぐ
・お客さんの質問に答える(おすすめは?辛口は?どれがおいしい?等)
・ボトル販売のやりとり(商品のお渡し、お金のやりとり)
ひたすらにこれの繰り返しです。
昨年と比べてブースが広くなったので、作業はしやすかったです。
動線レイアウトを考えたり、お酒をどうお伝えすれば手に取ってくれるか・選んでくれるか、そのための言葉選びや立ち振る舞いはどうすればいいか、はやはり勉強になります。
スタッフに渡された桜色の手拭い。
スタッフの一体感だったり、これをつけている人がスタッフだから話しかけてみてね、の目印として使われていました。
こういうのいいですね。お手伝いした甲斐があったというもの。
イベント開始!
さっそくみなさん楽しそうです。
去年もお見かけした人もちらほらと。
そして、普段まったく別のコミュニティで出会っている日本酒関係の知り合いが、同じ場にいるという面白さもあります。
人気の酒蔵には開始早々から大行列が。なかなか対応が大変そうです。
天候も二部の開始時には外が猛吹雪で、受付待ちの人たちはその吹雪の中で待っていたと聞いています。そうまでしても来たい、飲みたいのが酒の陣です。
今年からお猪口での提供が復活しました。
そして、当然ながら、イベント後半になればなるほど、お猪口が割れる音があちこちから聞かれていました。また、(おそらく自分で購入した)酒瓶を落として割れる音も…。
しかしながら、楽しいイベントにも裏があります。
トイレでぐったりしている人、声なき声をあげて吐き出す人もいます。中には車椅子で運ばれている人も…。そんな様子には「あーあ…」としか言いようがなく…。
3時間立ちっぱなし動きっぱなしでお酒飲まないでしょうし、お水を飲むのをおろそかにしがちで普段よりもお酒がまわりやすいのですよね。
酒は飲んでも飲まれるな、これにつきます。
今回提供していた麹ジェラートも試食でいただきました。
麹を使って甘酒を作ったものを混ぜ込んだこちら、濃厚で非常に美味しい。甘いだけでなく、旨味があります。米麹由来ですかね。
夜は関係者間で今日の振り返りがてら飲みに行きます。
話す話題はどこのブースのどの酒がよかったか、どういう工夫をしているか、最近の近況、などなど。
「みんなが笑顔なのは、ディズニーランド、結婚式、酒の陣」という名言(迷言)も飛び出しました。
2日目:3/10(日)
さて2日目は客として参戦します。
朝ごはんはバスセンターのカレー、・・・の隣にあるラーメン屋さんで。
カレーに隠れがちですが、こちらも十二分に美味です。
空腹でお酒を飲むとアルコールが回りやすいこと、第1部と第2部の間の時間でお昼を食べるにしても、結局会場からは移動しないといけないため、ちょっと手間。
それらを見越して、朝に少し多めに食べることで午後までの継戦力・エネルギーを確保することで対応しました。
イベント開始後、全体をふらりふらりしながら、気になるものを順次ピックアップして飲んでいきます。
感想としては、お酒単品としては非常にクオリティの高いものが多かったと思います。ただ、同時に「こういう味わいが好きなのでしょう?」と明け透けに感じてしまって、そのようなお酒をにいがた酒の陣という場・空間・時間にて飲む必要があるのか、ということを考えてしまいました。
また、酒の陣限定酒、と銘打つものに「無濾過生原酒」が多く、ボディの強さ、甘味、酸味をおしだしたスタイルの味わいが揃います。
それに相対するように、概念としての「新潟らしさ」「淡麗辛口」をどこかで求めていて、当てはまるニュアンスのお酒を見つけた時に安心している自分がいました。不思議なものです。
グッズ売り場ものぞきます。
今回の戦利品は、お猪口ホルダー。
購入して5分後には大活躍していました。
お猪口にピッタリ取り付けるタイプではなく、小袋タイプなので、必ずしも蛇の目のお猪口でなくても入ります。あと、ざっくりスポッと入れられるのも便利。
手拭いもいくつか購入しました。
なお、酒蔵ブースでのお買い物、有料試飲でも、キャッシュレスの機器を持ってくるかどうかは酒蔵次第なので、現金の使用が一番確実です。多めに持ってきた分そのまま使ってしまうパターンです。
■飲んだお酒リスト
酒の陣以外で飲んだものも含みます。
もちろんすべて新潟の日本酒です。
特に、
根知男山 純米大吟醸 根知谷産越淡麗100% 2016
根知男山 純米大吟醸 根知谷産越淡麗100% 2017
根知男山 純米大吟醸 根知谷産越淡麗100% 2018
この3種の飲み比べは凄まじかったですね。
特に2016年は美味しい日本酒、ではなく、アート作品の現れ方が日本酒だった、という方が近いです。
これを飲めただけでも参戦した価値がありました。
■終わりに
今年も無事に戦い切りました。
陣、というだけあって、日本酒のイベントという姿をした戦です。
2回目にも関わらず、自分の中では恒例行事となりつつあります。
ぜひとも現実にしていきたいところ。
ではでは。