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大吟醸トラベル

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そういえば昔、旅をして文章を書く人になりたいと思ってた。◆旅のGoogle My Mapはこちら、 https://www.google.com/maps/d/u/2/edit?…
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#絵

58:マッターホルンがすぐそこだったツェルマット

 スイスでツェルマットに行ったのも思いつきだった。  チューリヒやベルンなどに行ってみたけど、もともと人口も少なく落ち着いた印象のスイス、しかも冬だったからさらにヒマに感じた。学生だったし。  そんな時、駅でスキーウェアとスキーブーツのまま、バックパックの両サイドに一本ずつスキー板をぶっ刺して電車に乗り込む地元民を見た。スキーしようか?どこがいいのかな?インターラーケンなら知っていた。でも、せっかくスイスだから、ついでにいかにもなマッターホルンを見ようか。そんな乗りで出発

62:ヴェネツィアへ渡る橋は千と千尋の電車だ

 いつか海に沈む街。そんな風に表現されるヴェネツィアだけど、本当の本当にロマンチックだと思う。あんな超がつく観光地で混み混みなのに、不思議と作り物っぽさが薄い。なんでだろうなーと思い出している。  ヴェネツィアについて思い出すことはたくさんあるのだけど、最初にギョッとしたのはヴェネツィアに入るために渡った橋だった。  ヴェネツィアは小さな島の上にある都市なのだけど、今は橋が架けられ車や電車で渡ることができる。私たちは電車だった。その時に見た光景は、今思えば『千と千尋の神隠