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2025慶應文学部完全攻略!

このnoteは慶應義塾大学文学部の受験攻略について、実際に2024年度入試合格者が書いています!
※皆さんの今の学年や、入試方式の変更によって書いてあることとは違うことが実際の試験で採用されている場合があります。


受験基本データ

入試科目は次の3科目
英語(150) 120分
地理歴史(100) 60分
小論文(100) 90分

この3科目で7割を取れれば例年合格できます。
また得点調整はあっても、点数の圧縮や中央値採点は行われていないので過去問の採点には取り組みやすいと思います。

上記のサイトから合格最低点が確認できます。
230/350あれば基本的には安心なので7割取れればまず間違い無いでしょう。
実際に受験したときは
英語 100/150
世界史 70/100
小論文 70/100
を目安に目標を立てましたが、慶應文学部もしくは私立文系を第一志望として世界史に時間が割ける人は
英語 75~85/150
世界史 75~80/100
小論文 70~75/100
ぐらいが現実的です。
あとで書きますが小論文はそこまで大差がつかず、また世界史は得点源にしたいところ。

小論文について

慶應入試の特徴がなんと言っても小論文があることです。他の学部にもある上文学部は特に文章が抽象的で受験生が読むには少し厄介です。ただ小論文があるからといって慶應の文学部を受けないのは絶対に違います。

万バズしてたこの文章が実際受験した時に出て、流石に絶望しました。ある程度国語には自信があったのですがこの文章は難しすぎる。
体感としては、そしておそらくそうであると思うのが、「誤字脱字あるいは子ロケーションがあまりにおかしい日本語、あまりにひらがなで書いている」という採点基準の大枠と、設問に応じた採点がなされていると思います。

設問に応じた採点とは、一問目の要約に近い問題では事前に何個か書くべきことが基準としてあって、そこから加点式で何個かけているか。
二問目の自分の意見を述べる問題は文章の大枠を掴んで、反論、もしくは肯定している文章が書けているか。
反論する場合は、筆者のどのような主張が間違っているのか、肯定する場合は軽めの具体策を出すといいと思います。

実際に2024年度入試は、「人間にとって文学を読むこととは」という問題で、後から読んでも自分が書いた小論文の意味がわからないのですが、ある程度合格に達する点がもらえているということは、本当に困ったら作者の話に寄り添った話を書けばいいと思います。

巷で言われている小論文カウンターという手法。具体的には筆者に反論をして、自分の文章への理解度と表現力をアピールするものがありますがこれができる年とできない年があるのでそれは過去問で掴むのがいいと思います。

というわけで、そこまで厳しくもなさそうですし、数年過去問を解けば慣れると思うので、受験をためらうぐらいの科目ではありません。
むしろ合格者の中では大差がつかないと思うので国語がない分ラッキーくらいに思いましょう。

世界史

これは一問一答形式が50問で100点満点。
ただ2024年度は記述が二問入っていました。
他の学部の傾向を見るに、慶應は試験制度変更後3年は継続するので、2025、2026年度も継続すると思います。
そして一問一答形式は1個2点。記述は1個5点。(世界史と日本史の得点差によって記述の点数は変わるでしょう)
合格点に乗せるには35問正解すればいいですが、ここは明確に答えが出る問題形式なので、英語が得意でない人は40問以上は欲しいです。

毎年明確に捨て問が2~3題あるのでそれを除いて考えると結構な正答率です。(社会を極めてた友達は自分が捨て問だと思っていたものを解けていたのでここは努力次第)

英語

超長文が一題だけ、記述多めの親切設計。
辞書が2つまで持ち込み可能(付箋が貼ってあるのは禁止)なので時間が余ればじっくりと精査もできます。
わからない単語が長文中に何個も出てきますが、それは最初はチェックして流し読み、文脈を掴む上でどうしても必要なら確認してください。

その後一周読んでテーマを掴んだら、直接問題に関係する箇所の単語を調べてください。
文法語法問題は辞書では太刀打ちできないことがあるのでそこでネチネチ迷うくらいなら、英作文を見直してください。

勉強法

全ての科目に共通することですが、英語が苦手でないなら過去問を買う必要は絶対ないです。
東進の過去問データベースは無料で登録でき、解答が確認できるので世界史と小論文はこのサイトで十分です。英語が苦手な人は解答例から勉強できるので買った方がいいと思います。
東進の過去問データベース↓

https://www.toshin-kakomon.com/kakomon_db/ex/menu/index.html

世界史
一問一答をとにかくやるか、ノートなどで通史を文化史を含めて固めてください。教科書を覚える必要はないでしょう。
完璧にマスターしない状態で過去問を20年分解いて、6割から8割の間を無限に彷徨っていたので、必ず余裕があるなら固めてください。
予備校でしか学べない知識はほとんどないと言っていいでしょうから入りません。

小論文
小論文に大きな勉強時間を割くのは絶対にダメです。
まず高2までの人は本を読んで慣らしとくだけでいいと思います。
高3の生徒も昔の問題を夏までに時間無制限で一度やってみて、高校の先生や親に意味が理解できるか、もしくは添削してもらうといいと思います。
直前期になったら直近の問題を5年分は解きたいところ。
作文で過去に人からダメ出しを受けたとか、一年前まで海外に住んでいたとかならまだしも、一般的な作文力があれば絶対に予備校の授業を取る必要はありません。

英語
英語に必要なのは、単語固め、長文への慣れ、英作文力だけです。
文法が主軸ではないので、中学レベルでもなんとかなります。おそらくですが記号問題は1つ10~15点でしょうから全問落とさなければ大丈夫です。
単語はどう足掻いてもわからないものがあるので、そこを固めるよりは、シス単やターゲット1900を固めてください。鉄壁、英検準一EXは絶対に入りません。

長文読解がメインなのでとにかく読む速度を上げる、確実に主題は掴めるようにする練習をしましょう。夏からは毎日500字以上の文を読むとか、何回も同じ文章を読むとかでもいいと思います。
とにかく英文を読む癖、習慣をつけて、長文への不快感を低減しましょう。

日本語での説明は何度も書き直して、伝わりやすい日本語にしましょう。ここが一番文学部で大事だと思います。意訳にして誤魔化すのも、直訳で意味がわからないのもダメです。

採点基準は元の英文からしか作れないので、日本語の文章として自然でかつ、英語表現には素直になるべきです。

英作文は絶対に練習してください。ただこれも内容が支離滅裂とか、答えていることが違わない限りは基本的に内容では引かれないです。
模試や定期テストで内容点で落としている人でも入試本番は大丈夫です。客観的に内容が面白いかとか、深いかとかは判断しようがありません。
加点対象になることはあっても減点はされません。

ですから文法のミスをしないことに注力してください。
意見論述系なら
I believe that~because SV. First,~. Second~.というように定型文を自分の中で作れると本番でもミスが少なくなります。

実際英検では4級から準一級に至るまで一度もライティングの平均を超えたことはありませんが、受験期間中問題はなかったです。

受験会場について知っておくこと

思った5倍校舎は古い。
トイレは汚くない。
トイレで勉強をするバカがいるせいで、試験前は個室が30分待ちとかです。最後教室に戻って勉強するために一気に回転が速くなります。

日吉駅から人なみに乗っていれば着きます。
日吉に行く努力をすれば受験会場につかないことを気にすることはありません。

受験にあると便利なもの

タイマーの使用はできないんですけど、いつも使ってる時計にアナログ時計を追加で持って行って、試験終了時間が12時ちょうどになるようにすると残り時間がわかりやすいです。

膝掛けや座布団は無地のものなら持ち込みできるので、身長高い人や椅子が硬いのが苦手な人はあると便利です。

最後に

慶應に入学できれば圧倒的ブランドが手に入ります。理系学生に見下されても立派な慶應生です。第一福澤諭吉は文系です。
やりたいことがあってもなくても、まずは合格しないといけません。
それでも慶應文学部は比較的特徴がある割にクセはないので、すごくおすすめです!

実際にモリテツ先生も逆転合格が起こりやすいのはSFCと文学部と言っていたので、諦めることは絶対ないです!


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