骨折まではいかないけど…骨挫傷って⁇


骨挫傷(こつざしょう)とは、骨に強い衝撃が加わった際に、骨が完全に折れる「骨折」には至らないものの、骨の内部で小さな損傷や内出血が起きている状態を指します。

骨自体の形は変わっておらず、外から見ても異常がわかりにくい場合がありますが、内部の組織はダメージを受けているため、痛みや腫れを感じることが多いです。


骨挫傷の特徴


外見からは異常がわかりにくい


X線(レントゲン)では骨挫傷が見えないことがほとんどです。MRIを用いると、骨内部の損傷や内出血が確認できる場合があります。


骨の内部で損傷が発生


骨の表面ではなく、中の組織に微細な亀裂や内出血が起こります。これが痛みの原因になります。


症状が長引くことがある


骨挫傷は治るのに時間がかかる場合があり、適切なケアをしないと痛みが慢性化することもあります。


骨挫傷の原因


強い衝撃や外力


例: 交通事故やスポーツ中の激しい接触、転倒など。


関節の捻挫


骨同士がぶつかることで骨挫傷が起きることがあります。


スポーツによる負荷

サッカーやバスケットボールなどのコンタクトスポーツや、野球のデッドボールが原因になることがあります。


主な症状


圧痛: 患部を押すと痛みを感じる。

動作時の痛み: 関節や骨を動かすと痛む。

腫れ: 軽い腫れや内出血が見られることがある。

触覚過敏: 軽く触れるだけで痛みを感じることがある。


診断方法

X線

基本的に骨挫傷は映りませんが、骨折の有無を確認するために行います。


MRI

骨挫傷を確認するための有力な手段。骨内部の状態や内出血を可視化できます。


治療法


安静にする

患部を動かさずに休めることが最も重要です。無理に動かすと治癒が遅れます。


RICE処置


Rest(安静)

痛みが出る動きを避ける。


Ice(冷却)

患部を冷やして炎症を抑える。


Compression(圧迫)

軽く包帯などで圧迫して腫れを抑える。


Elevation(挙上)

患部を心臓より高くして腫れを軽減。


薬物療法

痛みが強い場合は、消炎鎮痛剤(湿布や内服薬)を使用します。


固定具の使用

必要に応じて、サポーターやギプスで患部を固定することがあります。


リハビリテーション(回復後)

痛みが軽減してきたら、筋力や柔軟性を取り戻すためのリハビリが行われることがあります。


回復期間


通常、骨挫傷は1~2か月程度で回復します。しかし、損傷の程度や個人差によっては、それ以上の期間が必要になる場合もあります。


注意点

無理をしない

痛みを無視して動き続けると、症状が悪化し慢性化するリスクがあります。


早めに受診する

痛みや腫れが続く場合は、整形外科や専門の医療機関で適切な診断と治療を受けることが重要です。


骨挫傷は一見軽いケガに見えることがありますが、放置すると長期的な痛みの原因になることもあるため、早めの対応が大切です。


整骨院のみでの対応は難しい事が多い為、整形外科と連携した対応をする方が良いでしょう!



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