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生きる意味、人として生まれた意味、自分がここにいる意味。「自分」という存在について、折あるごとにその意味や意義といったものをぼんやり考え続けた時期がある。 たぶん、一言で簡易的に表すことのできるものではなくて、きっと一生かけて考え続けるべきテーゼのような気がする。かつてデカルトは、「私は考える、ゆえに私はある」と言った。果たしてそれは、存在する意義と同義なのだろうか。 * 先日、川上未映子さんの『夏物語』という本を読んだ。しばらく読んだ後の衝撃で言葉にするにも時間
一年のうちで一番短い月、二月。気がつけば新しい年が始まっていて、そこから二ヶ月も経ってしまった。不思議な気分だ。緊急事態宣言が発令された結果、緩く外に出るような日々が続いている。 どちらかというと家から出る時間もだいぶ減ってしまったので、気楽な感じで本やら映画やらを楽しんでいる。さすがにずっとこのままの生活は耐えられないと思うけれど、自分が好きだと思える世界にどっぷり浸かれる時間ほどこの世に素晴らしいものはないのでは、という気さえしてくる。 先月から引き続き、一ヶ月