#13 家族についての愛を語る
相手をひたすら愛しいと思う。一緒にいるだけで、なぜだか活力が湧いてくる。しっかり生きなきゃと自分を鼓舞する。気が付けば、自分の生活の中心をぐるぐる回っている。自分が確かに存在していることを、浮き彫りにしてくれるもの。それが、家族ではないだろうか。
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これまで観てきた映画の中で家族をテーマにした映画として、今でも胸の奥にしっかりと残っているものは、母と娘の関係性を描いた中野量太監督の『湯を沸かすほどの熱い愛』だとか、世間から見ると一見理解しがたい関係性にも見える是枝裕