【読書メモ】首都圏に生きるアイヌ民族―「対話」の地平から
『首都圏に生きるアイヌ民族―「対話」の地平から』関口由彦著、草風館、2007年。
本書は、文化人類学者の関口由彦さんによる、首都圏で暮らすアイヌ民族の人びとのライフストーリーの語りを集めた本です。著者は、アイヌ料理店のレラ・チセでアルバイトをしながら調査を行い、本書をまとめたそうです。
僕は、本書の中で言及される「見る者のまなざし」に着目しました。着目するきっかけとなったのは、次の一文です。
多様なズレを伴った意味づけを生じさせる歩く者の柔軟な日々の営みを、見る者のまな