マニラ→バンコク→チェンマイ 9日間放浪記①
2023年15日〜23日、会社員の私は休暇に2日間プラスで有給休暇を取得し計9日間の休暇で
マニラ→バンコク→チェンマイ
の3都市を巡る旅へ出た。そして、今回は高校からの私の数少ない友人であるH君も同行し独身男2人の旅の記録である。
まず最初に何故、今回の旅先にフィリピンのマニラとタイのバンコク、チェンマイを選んだかと言うと、2人とも共通してタイが大好きでタイへ行く事は決まっていたのだが、9日間あるなら別の所へも行きたいという希望で、H君は最近カジノのポーカーにハマっているらしくポーカーがしたいと言う事でポーカーのできる場所、フィリピンのマニラへ香港マカオか迷ったが航空券が安いという理由でマニラに決めた。この国はカジノが合法で特にポーカーが盛んなことで有名だ。
タイのチェンマイは大福の希望でタイ第二の都市と呼ばれ、広大な山々が広がり長閑で日頃の疲れを癒しゆっくりとしたいと思いから、前々からずっと行きたいと思っていたタイの北部チェンマイに決めた。
そんなこんなで1日目、
H君は、コロナワクチンを接種しておらず、72時間以内の陰性証明書を2万円払い発行してもらうため、大阪の病院から関西国際空港へ向かい
大福は直接バスで関西国際へ向かった。
関西国際空港で落ち合うこととなったのだが、2人は待ち合わせ時間より随分と早い時刻に合流し、免税店を横目に急ぎ足で登場ゲートまで向かった。
コロナ明けで久々の海外とH君の同行も相まってか、大福はいつも以上にテンションが高く搭乗口前で缶の角ハイとじゃがりこを開け、搭乗口が開くのを今か今かと待っていた。
フライト中にぐっすりと寝れるようにと昨晩はあまり寝ずにそして、フライト前にアルコールを入れたのだが、久々の海外のせいか興奮が勝り寝ることができないまま、フィリピンマニラのニノイ・アキノ国際空港に到着した。入国審査で事前に調べて必要とされていた、コロナワクチン接種証明も72時間以内の陰性証明書は提出する事無くすんなりと入国できた。
空港の外へ出ると東南アジア独特の匂いと蒸し暑さで海外まで来たことをすぐに実感できた。そして、もう日は沈んでいた。
空港内は両替レートが悪いと思い市内までの最低限の金額2人で約5000円程度ペソへ両替し、早速、Grabタクシーを捕まえマカティ市内のホテルへ向かった。
この行動が後から大変後悔することとは知らず、2人はタクシー内で運転手と、つたない英語で久々の海外を楽しみ車内は盛り上がっていた。
ホテルのチェックインを済ませ、腹ペコの2人は、グリーンベルト・モール の巨大なショッピングモールの中に入っている、空港よりもレートが良いであろう両替所をまずは目指した。
なかなか両替所が見つからず、というか巨大ショッピングモールに気を取られていたせいか、やっとの思いで到着すると、両替所内で若い女性店員が2人楽しそうに談笑していた。私は、「エクスキューズミー、チェンジマネープリーズ」と言うと、2人の談笑が止まりポカンとした表情で、「NO NO 、20分前にもう閉まったわよ」と1人の若い女性店員が言った。私は、そこを何とか両替できないかもう一度お願いしてみたが、できないの一点張りだった、では、他所のまだ開いている両替所の場所だけでも教えて欲しいと頼み込むと、もう他所も閉まっているわね、明日の朝また来てね、とつっぱえ返された。
ここまで来て、2人合わせての所持金が3000円程しかなく意気消沈していたが、しかし私たちにはまだ文明の利器であるクレジットカードがある。
グリーンベルト・モール内のフィリピン料理であるアドボやシニガンスープが食べれるレストラン
Sentro1771(Greenbelt 5)へ行き、この旅初めての食事にありついた。
2人とも初めてのフィリピン料理で、H君はお酒が苦手なのでコーラとフィリピンビールで初日の旅に乾杯をした。H君は箸があまり進んでいなかったが、私は、舌バカなのか空腹だったせいか、とても美味しく感じ、H君の分までペロリと平らげた。
マニラでフィリピン料理が食べたいと思ったら是非ここのSentro1771をおすすめしたい。店内は綺麗で無料WiFiもあった。(何店舗かある有名店のようだ)
そして、2人はマカティの夜の街ブルゴス通りへ駆け出した。ちなみにフィリピンマニラの滞在は1泊2日のためこの夜がフィリピンマニラ最後の夜だ!
雰囲気だけでもということで、夜の街マカティのブルゴス通りをさまよっていると、道の向こうから手招きする黒服の男が立っていた。
「見るだけOK、見るだけタダ!」とぶっきらぼうな表情で決まり文句を並べ店内へ手招きしている。2人は足を止め「見るだけタダ、見るだけタダ...」と連呼しながら、あっさり店内へ吸い込まれるように入っていった。店内はとても厳重でドアの両端にそれぞれセキュリティーの大男が立っており、写真やビデオの撮影禁止の張り紙が、でかでかと貼ってあり、地下へ続く階段は薄暗く一段一段がとても長く感じた。階段を降りるとさらにもう一枚扉があり押して中へ入ると、
そこはまさに、男の楽園のような景色が広がっていた。
大きなバーカウンターとさらに大きなひな壇があり、ひな壇には20人程度、等間隔でセクシーな美女たちが座り全員こっちを向いてウインクやら、手招きジェスチャーやら、投げキッスをして来て笑いをこらえるのに必死だった。
しばらくすると、ひな壇の女性たちよりも明らかに年を召した女性店員が近づいてきて、「ドリンクは何にする?」と尋ねてきた。2人は顔を見つめ合い「1ドリンクだけ、1ドリンクだけ...」と連呼しマリブコークとビールを注文しこの日、二度目の乾杯をした。
さらに店員は、「どの子にする?」と尋ねてきた。しかし、この時すでに頭の中は支払いのことで頭がいっぱいだった。ここでは、あの文明の利器は通じない2人は、日本語で「所持金が残り約3000円、1杯600円程度だから2杯で1200円イコール残りの残金は約1800円程度だな...」と美女が並ぶひな壇の前で熱く討論をしていた。
その間、日本語のわからない店員は「どの子にするの?お持ち帰りする?」と何度も訪ねてくる度に、「NO NO」と断っていると、ため息をついてバーカウンターの奥へと引っ込んでいった。
ひな壇に目をやると先ほどまでとは打って変わって、あれほど積極的だった彼女たちが皆、冷たい目線でこっちを見つめていた。2人とも、どストライクの女の子がいただけに、せめて、あと1杯だけでもという思いが強かったが、もしチップ等も含め現金が底を尽きてしまったら、あの大男が寄ってきて身包みはがされ、一生この地下から出られないのでは、という恐怖からさっさとお会計を済まし、重たい足取りでホテルへと帰っていった。
フィリピンの夜の街ブルゴス通りの女の子のレベルは非常に高く美女揃いだったので、次回フィリピンへ行く機会があればリベンジしたいと思う。
フィリピンは治安が悪いと聞いていたが、夜中にマカティ周辺を散策したが危険な目には一度も合わなかった。他の地区へ行くと危険なのかも知れないが、マカティの治安は良かったと感じた。
フィリピンは日本と違い平均寿命が若く発展途上が著しいせいか、夜中でもそこらじゅうで道路工事やビル建設をしており、若者が多く街全体が活気に溢れていた。
2日目へ続く...