『老〜い、どん!』がもたらしてくれたのは、老いへの準備だけじゃなかった!
「誕生日プレゼントに買ってもらってん」と見せてくれたのは、樋口恵子さんの『老〜い、どん!』と続編の『どっこい生きてる90歳』。
75歳になる私の母は、「もう何もいらない」と常々言いつつも、毎年、誕生日に妹(私からしたら叔母)から送られてくるプレゼントが嬉しそうです。
「こっちはもう読んだから、読む?」と、差し出された『老〜い、どん!』。今までの私だったら「いいわ〜」って言ってそうなところだけど、『取材・執筆・推敲』読み切れて自信をつけたので、「そぉ〜、じゃ、読んでみる」と受け取りました。
老後を楽しむためのヒントから始まり、お金のこと、健康のこと、老いを受け入れること、認知症との向き合い方など、実体験をもとに赤裸々に語られています。
「お父さんは、老いを受け入れず介護難しそう」「お母さんとお姉ちゃんの言い合いは良しやな」などなど、両親の様子に重ねながら読みました。
私、やっぱり老後は、歩いて行けるところにスーパーや病院がある街に行かなくちゃ!そのための準備を今からしなくちゃ!と強く思いました。そして、ちょっぴりのユーモアを持ち合わせ、感謝の気持ちを忘れないおばあちゃんになりたいなと。
私は40代後半、50歳目前のアラフィフです。世間的には、老後はまだまだって言われる年齢なのだろうけど、、、相方との年齢差は15歳。13年前に義父を見送り、10年間にわたる義母の介護は施設にお願いすることで一段落。私たちは子どもを授からず、そのことに悩んだこともありましたが、今では、還暦を迎えた相方とゆっくりと暮らすことができる日々に満足しています。そんなだから、老後の世界に片足踏み込んでる感じです。同年代よりちょっと早めの老後が来てる感じ。
なので、『老〜い、どん!』の内容が、他人事ではなく身近に感じられたのかもしれません。母に言われると、右から左に流してしまうことも、こうして樋口恵子さんのお言葉を通してなら素直にうなずけます。この距離感は大事。やっぱり、先に人生を経験している先輩からの話には重みがあります。耳を傾けなくちゃ。
読み終えて、本を閉じて、帯に書かれた「樋口オネエサマの老い方からは、目が離せない」の一言。素敵ですね〜。私も誰かにこんな風に言ってもらえる生き方ができたらいいな。
本を読んだ感想を母にメッセージしました。いつもと違う話で盛り上がれて、こういう時間を持てたことが素晴らしいと、自己満足。
今年の誕生日プレゼント、何にしようかなぁ〜。
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