鬱病のトイレ事情について1
重度の鬱病患者や重度のネトゲ中毒者のトイレ事情訊きたい人はおらんかな? 自分に関係ない事だし、いる訳無いか。
カバー画像はチャンバーポットというホーロー製のおまるだ。必要が無くなったら植木鉢等のガーデニング用品として再利用も可能だ。
ついさっき、ネットの友人とチャットしてた時にトイレの話で思い出したんだが、私が直接重度のネトゲ中毒者や鬱病患者から動けない人のトイレ仕方のアドバイスを聞いてずっと覚えていた事を今から書いて置く事にする。
私は幸い、体が満足に動かない鬱病状態でもトイレは催した時に根性で這ってでも行っていたから必要なかったが、おまるは枕元に準備して置いた方が精神衛生上楽だ。これから鬱病になる人や、これから鬱病こじらせて動けなくなる予定の人、ネトゲ中毒なりかけに用便方法の情報提供をしたい。
鬱病を患って間もない頃、鬱病の先輩達から聞いたアドバイスだ。おおよそ10年以上前の情報だから古いのだが、急に病気で動けなくなった独り身の人間のトイレの仕方について教える。
まずは一人目。女性。
先輩1「家でトイレ行きたくても行けない時どうしてる?」
私「我慢してる」
先輩1「我慢してても行けない時どうする?」
私「? ……言ってる意味が分かりません。家だよね?」
先輩1「その場で漏らすしか無いんだよ馬鹿者! 布団びちゃびちゃにさせるんだよ。パンツもうんこまみれになるんだよ」
私「えー? 汚くない? 部屋臭くない?」
鬱病も重度になると、大人としての尊厳はかなぐり捨てなければ生きていけない事を滾々と説かれる。
私は幸いながら意識があるうちは根性でトイレに這って行っていたので、妙齢の彼女が布団で排泄物を漏らしまくった気持ちは分からなかった。
先輩1「布団を汚したくない。そういう時はア〇ント(大人用紙おむつ)を使うのがベストなんだ」
私「……要介護老人に使われてるあのやつか」
先輩1「漏らしてもすぐに変えられない時はパンツと同じ状況になって地獄が続く。アタシに言わせれば紙おむつはただの下着だ。これは私のエロいパンティーだ!」
私「……まさか、今日も穿いてきてるとか?」
先輩1「ここでいつ漏らしても安心だね☆」
当時は大人用紙おむつがガバガバゴワゴワで、CMでやってるライ〇リーみたく老人向け肌着みたいな薄手の物では無かった。外出中に妙齢の女性が妙齢らしく体に沿ったデザインのズボンを着用しようものなら社会的死に繋がる。故に、先輩はいつも尻のラインが全く出ないパニエ付きのスカートか装飾ゴテゴテのワンピースを着用していた。他にも病んでるロリータのスカートを捲ったら案外おむつ穿いてるかも知れない。と、当事者がおむつを穿きながら洒落たカフェで洒落たドリンクを嗜みながら言っていた。
昔は完璧に武装したロリータやコスプレイヤーの気持ちが分からなかったが、狭いトイレでの着替えがとても大変だという事情もあるらしい。イベント会場で催した時にはもう手遅れとか、よくあったそうな……。
ガチロリータの先輩はイベントの経験で、家でも紙おむつの着用を採用したようだった。酷い鬱状態の時はそうでもしないと、いつもいる部屋の中での粗相は避けられない。
私にも大人用紙おむつを使用してでかい鬱の衝撃に備えろとアドバイスしてきたが、紙おむつのコストを考えて採用を見送った。
紙おむつのメリットとしては、履いたまま用を足せるという事だ。
寝ながら用を足して、動ける時におむつを変えればいい。
デメリットは、おむつを変えない限り自分の体から排せつ物の臭いがする事らしい。そういえばロリータの先輩は良い匂いのする香水も愛用していた。要は嫌な臭いを匂いでカバーする為だという事なのか……。
トイレの分化が未発達だったヨーロッパで香水が発明されたのは排せつ物の賜物だったいう知識もこの当時に得てしまった。