たいしたことではないけど8「例年に比べ、セミの幼虫をよく見かける」
ここ数日、セミの幼虫が羽化のために地上に出てきて歩いているのをよく見かける。といっても、5匹ぐらいだが、今までは抜け殻ぐらいしか見たことがなかった。
調べてみると、地中から出てくる時間は夕方で、そこから歩いて羽化する場所を探すらしい。しかし、私が見たのは午前中に歩いている幼虫だ。飛翔もできず、地面の上をゆっくりとしか歩けない姿は無防備だ。
歩いているのを見た幼虫のうち羽化が確認できたのは2匹のみ。1匹は羽化に入ることもできず、アリの餌食になっていた。
14日に見た幼虫は午後1時頃には体を固定していて、午後5時頃には体の8割ぐらいが出ていたが、15日の朝になってもその場所から飛び立っていなかったし、夕方になってその辺りの地面にいた。
日が沈むころに地中から出て、夜に羽化するのは、安全確保が前提になっているはずだ。しかし、今年のように午前中に歩き回り、太陽が空にあるうちに羽化に入ることはリスクを高めているとしか思えない。私が見たのは僅かな例でしかないが、何かが従来のリズムを狂わせていると考えるのは、杞憂なのだろうか。