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書評2@「人工知能は人間を超えるか」

「人工知能は人間を超えるか」
面白かったところ抜粋。

>これらはかつて人工知能と呼ばれていたが、実用化され、ひとつの分野を構成すると、人工知能と呼ばれなくなる。これは「AI効果」と呼ばれる興味深い現象だ。多くの人は、その原理がわかってしまうと、「これは知能ではない」と思うのである。

>人工知能はいまだ実現できないので、「知能の秘訣」は、われわれがまだ見ぬものの中にあるはずである。これが、「まだ見ぬ世界があるかも」と旅を続ける、人工知能という研究分野の青年性であり、いつまでもフロンティアであり続ける理由である。

>特徴量を生成していく段階で思考する必要があり、その中で自分自身の状態を再帰的に認識すること、つまり自分が考えているということを自分でわかっているという「入れ子構造」が無限に続くこと、その際、それを「意識」と呼んでもいいような状態が出現するのではないかと思う。

>機械学習の精度を上げるのは、「どんな特徴量を入れるか」にかかっているのに、それは人間が頭を使って考えるしかなかった。
>これまで人工知能がさまざまな問題に直面していたのは、概念を自ら獲得することができなかったからだ。

>世の中の「相関する事象」の相関をあらかじめとらえておくことによって、現実的な問題の学習は早くなる。なぜなら、相関があるということは、その背景に何らかの現実の構造が隠れているはずだからである。
>ディープラーニングでは、このように「ちょっと違ったかもしれない過去」のデータをたくさんつくり、それを使って学習することで、「絶対に間違いではない」特徴量を見つけ出す。

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