植えたら管理しよう
最近建てられた戸建て住宅を拝見していると、
家の周りに自然の物がほとんど見られません。
庭木はもちろん、鉢植えやプランターですら1つも無いお宅も珍しくありません。
芝生かな?と良く見ると人工芝でしたり、
土すら全く無かったり、
とにかく人工物だけで造られた住宅が多くなりました。
その方が管理することも無いので楽ですからね。
■家の手入れをしない文化となってきた
1 欧米では家の手入れは日常
欧米では、家族が家の手入れを怠ると離婚の要因になると聞いたことがありますが、それほど、日常生活の中で行う当たり前のことだということなのでしょう。
一方、日本では、
DIYする方はそれなりにいらっしゃいますが、
自分たちでご自宅の手入れをしているご家庭はそれほど多くはありません。
住宅事情、土地事情もあって、なかなか自分で手入れが難しいという状況もありますが、そもそも、「自分でやろう」という文化が育っていないような気がします。
2 庭木も植えっ放し
家ですらそうなのですから、
庭木、草花、なども同様ですよね。
造園業者さんのお話しを伺うと、個人宅からの相談の多くが庭木の剪定ではなく、伐採だそうです。
「管理が面倒なので伐ってしまおう」
ということらしいです。
3 まずは植える前にどんな木なのか知っておこう
樹木は種類によって育ち方や成長具合が全く異なります。
家よりも背が伸びる樹種もありますし、
葉を落とす樹種、
実をつける樹種、
など色々です。
種類によって管理方法も異なりますので、
植える前に、ご自身での管理が可能か、プロに依頼し続けられるか、などを検討しておいた方が良いと思います。
4 手が届くところで伐ろう
樹木を剪定するにしても、脚立やハシゴで届かなくなると、足場を設置したり、高所作業車を使ったり、する必要がありますので大ごとになってしまいます。
そうすると管理が滞り、より大きく生長させてしまうことになります。
定期的な剪定などにより、
管理が難しくならない状況を維持することが望ましいです。
5 落ちるのは葉っぱだけではない
落ち葉は自分の家だけは無く、
隣地や道路にまで飛んでいきますので、この時期は大変ですよね。
葉だけではなく、実を付ける樹木では、実が落ち、歩行者や自動車などに踏まれて汚れてしまった道路が時々あります。
私の町では、一部の道路が銀杏や柿などで汚されてしまうことがあります。
6 まずは鉢植えから始めませんか
いきなり地植えをすると、
気が付いたら大きく育ってしまった
ということになってしまうかもしれません。
生長の早い樹木、竹などが特に早いですが、
数ヵ月も放っておくと、サイズも量も手に負えなくなってしまうなんてこともあるかもしれません。
まずは、根の成長が制限できる鉢植えやプランターから始めてみたらいかがでしょうか?
自分で出来る範囲で管理していくと継続しやすいと思います。