Q 床暖房って良いですか
良くご質問いただきます。
A 導入して悪いということはまずありません。
そりゃそうだろうよ、と言われるかもしれませんが、だってそうなんですからしかたがないですよね。
では、詳しくお話しいたします。
■床暖房のメリット
1 頭寒足熱を解消してくれる
頭寒足熱とは・・・、
頭を冷やし、足を暖めると、よく眠れるようになり、健康にも良い
ことです。
一般的な暖房機器は温風を出して部屋を暖めますが、暖かい空気は比重が軽いため、上の方に溜まりやすく、足元が暖まらないため、暖かさを感じづらい傾向があります。
一方、床暖房は床暖房パネルから発熱し、床全体が暖まりますので、足元から暖まります。
2 風が出ない
エアコンやファンヒーターなどの暖房機器は温風を出すことで部屋を暖めますが、風が当たるのが苦手と言う方もいらっしゃいます。
一方、床暖房は風は一切出ませんので、苦手と言う方はいらっしゃらないのではないかと思います。
3 ペットが喜ぶ
犬や猫などのペットたちは人間のように自分の意志で衣服で調整するなどは出来ませんし、背も人間よりもかなり低いので、温風ではなかなか暖かさを感じられません。
一方、床暖房は床が暖かいので、ペットたちも直に温まることが出来ますし、ストーブなどのように熱源がむき出しではないので安全面でも安心です。
■床暖房のデメリット
1 時間が掛かる
床暖房はスイッチをONにしてから部屋が暖まるまでに時間が掛かります。
ですから、
朝起きてからスイッチを入れて温めようとしても、出かけるころになってやっと温まってきた、ということになってしまうかもしれません。
これは床暖房の性質上しかたがないのですが、
使い方としては、エアコンと併用したり、タイマー機能を利用したり、すればそれほど不便に感じることは無いと思います。
2 設置費用が掛かる
床暖房は部屋の床面積の60~70%以上は敷き詰めることが推奨されています。
10畳の部屋なら7畳分以上ということになります。
ちょっと設置するという訳にはいかないので、設置費用がそれなりに掛かります。
尚、リフォームで設置する場合には、床暖房の設置によって床高が変わってくるので、全面リフォームをするか、床に段差が生じるのを良しとするか、選択することになります。
3 離れられなくなる
足元が温かいというのは非常に心地良いです。
コタツの魔力に近いものがあります。
一度体験すると離れられなくなるという方もいらっしゃいます。
現在の住宅は性能がかなり向上していますので、エアコンやファンヒーターでも心地良さを感じることは出来ますが、そこに床暖房がプラスされることで更に心地良い空間にはなるのではないかと思います。
■床暖房って必要なの?
現代の日本ではエアコンは設置しないと生活するのは難しいですが、床暖房は必須ではないと思います。
床暖房の設置率をネットで調べてみると、低い割合ではありますが、最近の新築マンションでは採用率が高いと聞きます。
住宅の付加価値を高めるものとして床暖房は人気が高いのかもしれません。
設置に費用は掛かりますが、掛けた費用以上の満足感はあるとも思います。
しかし、必須のものではないと書いた通り、
あくまでもオプション的なものでもありますので、他のことにウエイトを掛けても良いとも思います。
また、床暖房は床の中に設置されていますので、(ガス式床暖房の熱源機の交換で住まない場合には)エアコンなどのように故障したからと言っても簡単には交換できない点にはご注意ください。
■最後までお読みいただきありがとうございます
とにかく、寒い冬も暖かくしてお過ごしください。