見えないところに差が出る
現在施工中の屋根リフォーム現場では、重い瓦屋根を軽い屋根へと改修しています。
既存の瓦を剥がして見たところ、
瓦屋根を施工された屋根業者さんの確かな仕事が随所に見られました。
特筆すべきは、防水性、耐久性などの工夫が的確に施されており、これなら長持ちするだろうし、雨漏りも大丈夫だなと安心できる仕事でした。
やはり、見えないところに職人の魂が宿っていると改めて感じました。
■見えないところにどんな仕事をしているか?
●新築よりもリフォームで差が出る
新築現場で見えないところの手を抜く業者もいないとは言えませんが、
リフォーム工事では多いと思います。
なぜなら、リフォーム現場は時間が少ない からです。
新築現場でも考えられないほど短い工期の現場では手抜きが発生しやすいですが、リフォーム現場ではさらに厳しい、または、普通の工事をしていては不可能なほど短い工期の現場が存在します。
それは、工事を手配している建設会社の工事管理者(現場監督)などが現場状況、工事内容等を理解、把握出来ていない状態で床面積などから工程を作成してしまい、全く当てにならない工程が組まれた現場があるからです。
●終わらなければ工事代金が支払われないので終わらせることを優先する
通常、現場で施工する業者、作業員の方々は担当する工事が完了した後に施工費用が支払われます。
指示された工事内容、指示された工期で工事をすることが前提です。
しかし、工期が間に合わないとペナルティを与える建設会社もあると聞いたことがありますので、
例え、(普通に作業しては)厳しい工期だったとしても何としてでも間に合わせるために工事の質が低下してしまう、
なんてことが起きてしまいます。
●内装は見えるからそこそこきれいに納めます
フローリングやクロスなどの内装をきれいに張られると、その裏がどうなっているかは全く分かりません。
数年から十数年の時間が経つと良い仕事とそうでない仕事は差が出てきますが、そのころには施工会社は無かったり、「経年劣化」と言われてしまったり、だいたいは責任を追及するのが難しい状況となります。
ただし、見積書に含まれていない工事はそもそも注文を受けていませんので、施工しなかったことについては問題は無いとも考えられます。
●見積書の数字を低くするにはあまり予測はしない方が良い
お風呂をリフォームする場合、
だいたいは湿気やシロアリなどによって浴室周りの躯体が傷んでいるので、それらの補修、改修を見込んだ見積りをしますが、それらを予測せずに含めない方が金額は安くなります。
工期が極端に短い現場で、
見積りにも含まれていない劣化箇所を見つけた場合や
指示された工事内容よりももっと良い納まりがあった場合、
それを直したり、良い納まりに切り替えたり出来るでしょうか?
●見えないところまで気を配れる余裕は持つようにしてます
こうしたことから、弊社では、様々な理由により、極端に短い工期をご希望される方には、弊社以外の業者さんをお勧めすることもあります。
工期があまりに厳しいと、品質を保つことが難しいので、そのような状況では安心してお引渡し出来ません。
お打ち合わせの初めから、工事の時期や工期などについてはお話しさせていただくのはそのためです。
見えないところまで大事にしていきたいと私たちは考えます。