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重いものは下の階へ
電子書籍が普及しても、紙の書籍を好む方は多いと思います。
私もその一人です。
ついつい、増えてしまいますよね。
しかし、書籍は結構な重量がありますので、保管場所には気を付けたいものです。
■なぜ重い物を下の階に置くのが良いのか
1 地震の際の揺れを増幅してしまう
①足元が重い建物 と
②頭が重い建物 とで、
地震などで揺れた際にどちらが大きく揺れるでしょうか?
正解は ② です。
頭が重いと一度揺れ始めると、自分の重さで揺れを加速させていき、建物への負荷を増幅してしまいます。
2 下階への負荷を大きくしてしまう
大規模地震の後の被害映像を見ていると、
倒壊して一階部分がぺちゃんこになった木造住宅なのに、立派な瓦屋根だけはきれいな姿のまま残っているというアンバランスな様子が良く見られます。
瓦屋根と言うのは、
瓦自体の重量も大きいですが、土や漆喰などを使って固定しているため、屋根としては非常に重い屋根として区分されており、
現代では、構造躯体をそれに対応したものにしなければなりませんが、
当時はそのような規定も無く、
地震の際にはこのように屋根の重さで下階が潰されるほどの負荷が掛かってしまうケースが多々見られます。
3 屋根程重くはないが
その理屈でいけば、たくさんの本を上階に収集すれば、上階が重くなり、地震の揺れを増幅し、下階への負荷も大きくしてしまうため、災害時の被害を拡大する可能性があると考えられます。
屋根程の重さは無いにしても、数百~千冊も集めれば、結構な重さにはなりますよね。
また、書籍だけではなく、水槽、ピアノ、筋トレグッズ、太陽光発電パネル、なども物によっては重量物として家に負担を掛けていることがあります。
■本はどこにしまうのが良いか
1 地上階(1階)がオススメ
これまでの話しから、1階が本の置場としてはお勧めなのはご理解いただけたと思います。
地下にお部屋があれば、地下でも構いません。
地下なら、直射日光が当たらないので、より良いかもしれませんね。
地上階でも、なるべくなら直射日光が当たらず、かつ、風通しが良い所(湿気が籠らない所)が良いです。
2 分けて置くのがオススメ
一ヵ所に集めようとするから重量が集中してしまうのです。
ベースとなる場所は1階にして、2階や3階などにも分散して置くようにすれば、一ヶ所当たりの重量が減り、住宅への負荷も軽減出来ます。
部屋を埋めててしまう程の書籍がある場合には、レンタルスペースなどを借りるか、売却するか、などして自宅に置く量を減らすのも一つの方法です。
ただ、レンタルスペースの場合には保管料が掛かりますので、そこまでして所有し続けるかどうかを検討する必要があるかもしれません。
3 見えるところに置くのがオススメ
小屋裏収納や地下室などに本を納めてしまうと、
ただの保管庫になってしまいがちです。
行くのが億劫な場所、収納するのが億劫な場所、見えづらい場所、など使いづらい場所に置くと段々と使用頻度が下がっていき、ただの展示物になってしまいがちです。
本を読む場所の近くに収納すれば、すぐに手に取って読めるのでお勧めです。
そうなると、たくさんの書籍を収納できるとは限りませんので、やはり、厳選しておくのが良いですね。
■最後までお読みいただきありがとうございます
大切にとっておくのも良いですが、それが、家や家族の負担・負荷になってしまってはあまりいいことではありませんので、物との向き合い方も良く考えてみましょう。