最強のアウターは薄手がいいという話
これまでも僕の仕事のオンと休日のオフ、どちらにも通用する絶妙なアウターを探してきたが、なかなか解決しなかった。
しかし、やっと納得のいくアウターにたどり着いた気がする。
たどり着いた先は「アウターは、春秋用にかぎる!」
ここ数年、職場でも休日でも使えて、さらにはタフですぐにダメになることもなく、ガシガシ家で洗えて、なんなら運動もアウトドアもいけるアウターを探していた。
いくつか買ったが、すべてに共通していたのは、そのアウターはとても「暖かい」ということ。
「真冬のアウターは暖かくないといけない」という思い込みがそうさせていた。
そのせいで、春秋には薄手のアウターがもう一枚必要になっていた。
重ね着でオールシーズン対応
結論はさきほど書いた、春秋用の薄手のアウターが最強だということ。
冬といえど、風のない日に日中陽にあたっていると、数十分で暑くなってくる。また、車の中、暖房のきいた店内、朝、昼、晩と目まぐるしく気温が変わる現代社会、1枚の暖かいアウターでしのぐのは全く理にかなわない。
アウターは薄手で、中に暖かいものを数枚重ねて着ることで、トータルの暖かさを手に入れ、気温の変化に合わせて脱いだり着たりして調節できるのが僕の中の正解であり、結果、ほとんどのシーズンに同じ服で対応できる。
その重ね着の僕のスタイルを紹介しつつ、ひとつひとつの製品を紹介していこう。
白シャツ
「シャツ」ではなく、「白シャツ」である。
説明するまでもないが、一番汎用が利いて、清潔感がある。いや、清潔感しかない。さらにだいたいどのメーカーも扱っており、かなり低価格でいいものが手に入る。その辺のところは、「一万円でおつりがくる、至高の服」で書いたところだ。
オンもオフも同じもので過ごすにはこの白シャツが欠かせない。
僕の職場は、必ずしもかっちりスーツやジャケットの必要がないのだが、完全にカジュアルでもまずい。
ドレスとカジュアルの間を取りながら、カジュアルな服もそれなりにキレイに見えるものでなくてはならない。
そのドレスの部分を支えているのが、この白シャツである。
夏には、これが半袖になったりもするが、基本的に一年中、毎日着ている。
ちなみに僕は無印良品のシャツが最高だと思っている。詳しくは上の記事を。
インナーダウン
アウターが薄手なため、真冬は中身で暖かくしないといけない。さらには、調節して脱いだり、持って行ったりすることもあるため、パッカブルでコンパクトになって暖かい、この製品が必須である。
インナーダウンがなければ、アウターでライナー(付属している着脱可能な裏地)付きがいいのだが、インナーダウンがあればその必要がなく、またライナーはなかなか取り外しが面倒だし、外出先ではなかなかハードルが高い。
インナーダウンは、コスパがいいユニクロ製。ドレスよりにするため、下のシャツの襟がきれいに見えるように、ノーカラーである。
シャツとインナーダウンだけでもそれなりに見えるため、服の調節にはもってこい。
カーディガン
カーディガンもインナーダウンと同じく、がっつり暖かくする要員である。
そのため、ニットの薄手のカーディガンではなく、どちらかと言えばフリースジャケット寄りである。
職場だけなら、シャツの上に、ニット、テーラードジャケット等でいいのだが、休日も同じものを着たい。職場でも休日でも適度に体を動かす時があるため、こういったアイテムになっている。
ただ、一般的にイメージするフリースでは、カジュアルすぎるため、前はチャックじゃなく、ボタン。またノーカラーでインナーダウンと同じく、シャツの襟を見せる。
がっつり暖かくするために、ちょっと厚めの生地であり、この上からはインナーダウンは入らない。そのためにインナーダウンはこれの下に着る。
もちろんインナーダウンがない時もあれば、フリースがない時もある。どっちを残すかで微妙な調節もできる。
ちなみに製品は、コロンビアの「シアトル マウンテン ジャケット」という名前だ。もちろん、オンでも着るので色はブラックだ。
同じような製品であれば、別にユニクロで構わないのだが、なかなかいいのがなく、ちょっと高い気もするが、これにした。リバーシブルでさらにいろんな状況に対応できるのも良い。
マウンテンパーカー
アウターは薄手がいい。というのは、強くお勧めするが、どういうタイプ(形)のアウターがいいかは、生活のスタイル、好みで変わるところだろう。
完全にオン、オフ、スーツも含めて兼用するのであれば、ステンカラーコートなどが選択肢に挙がるのだが、僕には、こういった類のコートが全く似合わないし、あまり好きではないので、着ていてストレスになる。
そこで僕は、冠婚葬祭、スーツで出張などの完全にフォーマルなアウターだけは別に用意した。そこさえ押さえれば、あとは選択肢が広がる。このマウンテンパーカーは一応職場にも着ていくので、落ち着いた色合いの濃紺を選んだ。
またマウンテンパーカーと言えば、アウトドアメーカーからたくさん出ているが、その中でもスポーティな感じのものは避けた。私服にも合わないし、カジュアルすぎるため。
シエラデザインというメーカーのクラシカルなマウンテンパーカー(おそらくこっちがオリジナルで、他のメーカーが形を真似ているのだと思う)と迷ったが、ノースフェイスのパープルレーベルというところから、ほぼ同じ形で、使っている素材の特徴も同じようなマウンテンパーカーが出ていた。
価格が少しノースフェイスのほうが安く、色味がこっちが好きだったため、これにした。
「ザ・ノースフェイス パープルレーベル 65/35 Mountain Parka」
ちなみに65/35というのは素材の混紡割合であり、シエラデザインは60/40でロクヨンと呼ばれている。
良いところは、少し防寒性がある絶妙な生地の厚さ、しっかりした生地でフードや首回りも立つ。ポケットのつくりもしっかりしており、ポケットの数も多いため、カバンなしで出かけられる。
またある程度、風も通さず、透湿性もある。今の素材にはかなわないが多少水分の侵入を防いだり、速乾性能もある。
また、ちょっとオーバーサイズでもかっこいい。ということは、これだけ重ね着して、着ぶくれても問題ないということだ。ここが重要。もっとかっちり、キレイめのアウターでは、中に着こみすぎると、形がくずれ、変に見える。結果、薄手はやはり薄手で春秋用になってしまう。
シャツ1枚では少し肌寒いという季節は、シャツの上にこのアウター1枚。
ここ数年で買った服の中でまちがいなく、ナンバーワンに満足した服だ。
何より、自分の好みでかっこいい。
最後に
あとは、ヒートテック(様々なメーカーの暖かい下着製品があるが、僕はこれしか使ったことがない)を下に着て、さらに寒さに応じてヒートテックも暖かさが3段階あり、調節できる。
これに前の記事で書いた、モンベルのウィックロンTシャツがあれば、それだけで1年中対応できる。
やっとアウター問題が解決できて、服のストレスがかなりなくなった気がする。
今日もマイナス1度の中、30分外に立っていたが問題ない。もちろん、これで真冬にキャンプなどで夜に数時間外にいるとなると厳しいかもしれないが、車での外出、飲み会への移動など、その程度なら全く問題ない。
職場への往復、職場内、休日、飲み会、写真散歩、ちょっとしたアウトドア、すべてをこのスタイルでカバーできるのだ。
マウンテンパーカーの見た目が好きという方には、激しくお勧めする。