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Twitter翻訳②答え合わせ

【Twitter翻訳②】
One of the only things I like about the lockdown is being able to see what everybody's homes look like.
https://twitter.com/HamillHimself/status/1255957096979292160?s=20

【Google翻訳】

「私がロックダウンについて好きな唯一のことの一つは、みんなの家がどのように見えるかを見ることができることです。」

主語に一定の長さがあるので、ウォーミングアップとしてもいいし、それなりに訳しがいもありそうと思って選びました。名詞+SVの接触節、補語の動名詞、be able to (~できる)の名詞化、間接疑問what +名詞+SV、look like +名詞と、中学でマスターしておきたい基礎も詰まっています。

one of the only thingsが結構難しいです。実際、Google翻訳だと「唯一のことの一つ」と、面白い訳に仕上がってしまっています。

onlyがあることで、

「thingsの数は多いわけない」と判断しないといけないですが、

あまり慣れない表現だと思います。


"lockdown"をそのまま「ロックダウン」と訳すか、「自粛生活」と訳すか迷いました。

あくまで要請にとどまっている日本の状況と、法的な罰則の課されるアメリカとではロックダウンの意味するところが違うと思い、あえてカタカナ語のロックダウンを選びました。

日本語にするときは"being able to"以下を主語のようにして訳すやり方もあって、その方が日本語の思考の流れとか、ツイッターっぽい気もしたんですが、原文の構造を尊重して、英文の流れ通りに訳しました。「見れることくらいのもんだ」というネガティブなニュアンスの訳にもできましたが、このツイートは家からの天気予報放送に予報士さんのワンちゃんが入ってきちゃったことを心から楽しむものだったので、そういうニュアンスはないと思いました。文脈って大事。

【私の訳】

「ロックダウンでいいなと思えるごくごく少ないことの一つはみんなの家の中がどうなってるのかを見られることだな。」


"Not being able to go in the ocean two days before it opens is a pretty minor sacrifice," the mayor of Encinitas, California, commented. https://bit.ly/353wLna
https://twitter.com/USATODAY/status/1254251355679731713?s=20

【Google翻訳】

カリフォルニア州エンシニタス市長は、「開港の2日前に海に出られないことは、かなり小さな犠牲になる」とコメントしている。


being able toという名詞をここでは主語で使い、さらに否定も加わっています。この文は文法的、語法的にというよりも、内容がとにかく面白い。

ビーチの閉鎖に抵抗したサーファー3人が逮捕された、という背景があっての市長のコメントなんですが、それがとてもうまく事件の滑稽さを表していて、この方の頭の良さとユーモアセンスを感じさせます。ただ、そういう日本語を演出するのは、言い訳じみてますが、難しい…。

A is B. という肯定文で、Google翻訳は「犠牲がある」というニュアンスの訳になっていますが、流れを読めば「犠牲は犠牲だろうが、ごく小さなものだ(むしろないに等しい)」という雰囲気が出ているので、そこはわかりやすく訳出すべきだと思いました。


【私の訳】

「海開き2日前に『海に入れないぞ』だなんて、犠牲としてはごくごく些細なもんでしょう」とカリフォルニア州エンシニータス市長はコメントした。


Continue social distancing. If, that is, you don't want to be faced with the idea of eating Thanksgiving and Christmas dinner by yourself.
https://twitter.com/StephenKing/status/1254140236105465857?s=20

【Google翻訳】

「社会的距離を離さない。つまり、感謝祭とクリスマスディナーを自分で食べるという考えに直面したくない場合です。」


これは、機械翻訳だと難しいだろうな、と踏んでいたのですが、思った通りになりましたね。Googleの困惑が見えると、ちょっと楽しくなってしまいます。それにしても「社会的距離を離さない」という訳になるのは謎です。「距離は保つもの=離したままにはしておかないもの」という認識なんでしょうか。いや、そもそも認識などはなく、機械は意味を理解しないもの。あくまで膨大なデータから最も多く選ばれている組み合わせを選んでいるだけなので、こうなってしまうこともあるんですね。興味深い。by oneself=alone=一人で、も上手く処理できていませんね。基本なのに。


さすが、スティーブン・キングさん、ちょっとした短いツイートでも含蓄を感じてしまいます。その雰囲気づくりに一役買っているのが挿入句「that is」です。高校では「つまり、すなわち」と習うでしょうが、そのままあてはめると、なんとなく小骨がのどにつっかえたような訳にしあがってしまいます。Continue social distancing.がもたらしうる、わかりやすくも受け入れがたい帰結の例をあげているのですね。that isが要約でなく例示を導くこともあるんですね。いずれにしろ、強調したいわけですから、いろいろと浮かんだ訳の中で、一番おさまりのいいこの訳を選びました。that isの直接の訳としてはいただけない感は残りますが…。If節の後に主節が欠けているように見えますが、もちろん主節は命令文Continue social distancingです。2度目になるので省略されているんですね。ちなみに他動詞faceとbe faced withだと、前者が主体的に向き合う、というニュアンスで、後者は好むと好まざるとにかかわらず向き合わされる、というニュアンスだそうですね。これは勉強になりました。

【私の訳】

ソーシャルディス・ディスタンシングを続けよう。感謝祭やクリスマスのディナーを一人で食べるという想像を受け入れたくないのならなおさら、だ。



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