QBハウスという名の家
千円札1枚と百円玉を3枚、そして五十円玉を1枚入れる。ジーッという音とともにチケットが出てくる。
「番号順に座ってお待ち下さい」
言われた通り、椅子の番号が書かれたポジションに座る。今日はラッキーだ。先客は1人しかいない。
「お待たせしました」
10分も経たないうちに呼ばれて、カット用の椅子に座る。この瞬間がたまらない。髪を切られる瞬間。そう、私は髪切られフェチなのだ。
「今日はどうなさいますか」
注文はその場で考えるのが私の流儀だ。
「トップは5センチほど切ってください」