仮面ライダー冬映画が盛況だった頃の思い出話
先日、劇場版風都探偵の感想記事を書きましたが、それに付随して話題になっていることがあります。
そうです、来年2月公開のガッチャードVシネと併せて
「この冬の劇場版ライダー!」と謳われているように…
今年は、冬映画が無い。
みたいなんですね。
「Wで始まった冬映画が、Wを以て終わるのか…」という言説も見ましたが、ここ数年ライダー映画の興行収入、芳しくないのは確かなようでリフレッシュの意味も込めてのこの形なのかな、と思いましたね。
これが今年だけなのか、それとも今後はもう「MOVIE大戦」は無いのか、それはわかりませんが映画興行における仮面ライダーの在り方が変わった令和6年、という節目になるのは間違いなさそうです。
明らかに弱くなっていた、冬映画
私は、2015年の「ゴースト&ドライブ 超MOVIE大戦ジェネシス」から毎年、ほぼ公開初日に観てきています。ライダー映画そのものも劇場で必ず観る習慣が始まったのもここからでしたね。この映画はスターウォーズエピソード7と併せて観た記憶があります…懐かしいですね。
10年前にタイムスリップ、した先が2005年というので
「そうか、タイムスリップで戻る先が2000年代…そんな時代になったのか」と驚き&感慨深くなったことを覚えています。
この翌年、2016年から3年間「平成ジェネレーションズ」と称して過去ライダーの客演を増やす格好で豪華な映画になっていきました。興行収入的にも冬映画のピークを迎えたのが、2018年の平成ジェネレーションズFOREVERでしたね。
今やこれも懐かしいのですが、個人的に前年のFINALのほうが感動できた…というのはありました。とにかくこの頃は、冬のライダー映画は見応えがある、というイメージがあったんですね。対して、見応えのなかった春の映画はこの前の年に終焉を迎えており、「あまりにもモノが違う」と認識されておりました。
ですが…この平ジェネFOREVERで「劇場版」のやれることをやり切ってしまったのか、これ以降地味な作品が続くことになってしまいます。現行と前年のライダーの共演、という形式はMOVIE大戦の冠に則った造りではあったのですが、平ジェネシリーズで映画の特別感を存分に出していた反動か、2019年の令ジェネ以降、あまり話題にならなくなりました。コロナ禍もありゼロワン夏映画がこの時期にズレるなど、制作体制の維持も大変だったことは伺えますが。
「仮面ライダーの劇場版」が求心力を失った原因として、昭和、平成、令和と元号で括って煽り文句にしてきた弊害もあると個人的には思っています。何故なら、「昭和ライダー!平成ライダー!昭和!平成!」と謳いすぎると、まだ作品数の少ない令和ライダーは看板の無い作品に見えてしまうからです。ウルトラマン、戦隊は元号で分けられたりしていませんから、新しいヒーローが未熟に見えることはありません。
仮面ライダーは必要以上に世代で仕切りを作りすぎて、結果新しい作品にフレッシュさよりも半熟感を持たせてしまい「レジェンドのいない映画」の魅力をより損なった、自業自得の側面があるのではないでしょうか。
もちろんこれは憶測で、私の個人的印象に過ぎませんが二年前、龍騎が出ても振るわなかった冬映画に対し「時すでに遅し」感を感じたことは記しておきたく思います。
それでも忘れられない、撮影初参加の思い出
冬映画が好調だった頃、と言っていい平成ジェネレーションズ一作目の話ですが、エキストラとして撮影に参加しました。東映特撮ファンクラブの募集で、これが初めてのエキストラだったんですね。
その四か月後にはアマゾンズの撮影にも参加したのですが、それについてはこちらで書いています。
で、その平ジェネ撮影の際はどうだったのかと言いますと、場所は幕張…の名前を忘れてしまいました、ある施設でパックマンに襲われて死ぬ人達の役をやりました(笑)。映画の冒頭でしたが、キャーーッと言って逃げ惑う人達の役です。
予告の最初に出ていますね、この逃げる人達の中に私がいます(笑)。
そして、言ってしまえばそれだけだったので、撮影はすぐに終わってしまいました。朝8時集合、10時前には終わったと記憶しています。
これだけで記念品を貰って帰ったので、
「あっけなかったけど、楽しかった」
という印象でした。
ゆえに、この次のアマゾンズは寒い日に一日外で…という結構ツラい撮影でしたからその落差に驚いたものですが(汗)。
平ジェネ撮影ではタケル、アカリ、御成のゴースト勢、永夢、ポッピーのエグゼイドコンビを直に見ることが出来ましたし、坂本監督もエキストラの前でアクションを披露して歓声を起こしていました…いや、貴方は役者じゃないでしょうに、って思いましたが(笑)。
テレビ版の撮影が大詰めに入っていた時期でしたので、特にゴースト勢は待機中に和気あいあいと話していたのをよく覚えています。空気感、良かったですね。
コロナ禍も終わり最近また、エキストラ募集も行われていますので機会があれば行きたいな、とは思うのですが体力的にキツい…とも思っていたり(苦笑)。これを毎週、いや連日やっているレギュラー俳優陣、またスタッフは本当に凄いな、と感じる事ができる体験なんですねエキストラは。
そんな思い出のある冬映画が無くなるのは寂しいとも感じますが、一方で時代に合わせた形に変わっていくのは必要だな、とも思うので今後とも、形式がどうあれ仮面ライダーを楽しんでいければいいな、という気持ちですね。
しかし、風都探偵とガッチャードVシネ共に上映館は少ないですし冬映画の代わりたりうるのか…?という心配になったりはします。
受け入れる気持ちを持ちつつ、来年はまた冬に映画やらないかな~なんて思ったりも。
何より宝太郎とショウマの絡みは見てみたい、と多くの人が思っているのではないでしょうか。何かの機会が、あればいいですね。