仮面ライダー電王の魅力を語ってみます
昨年から噂は聞いていたのですが、ようやく今年の9月に出るようですね、電王のパチンコ台。
特撮系といえば、の京楽でラッキートリガー搭載のスマパチ、しっかり今風スペックにしてきているので新基準機が浸透する頃合いを見計らっていた印象もあります。パチンコは年に片手で数えられる程しか行かない私ですが、これはちょっと興味があります。
初めてリアルタイムで追いかけた平成ライダー
ご存じの通り、仮面ライダー電王は平成ライダーの中でも屈指の人気作で、主演の佐藤健くんは今や大物俳優になっております。
私自身も、1話から最終回まで毎週欠かさず観た初めての仮面ライダーだったと思います…子供時代にBLACKとRXは観ていましたが、全話観たかというとそうでもなかったと思いますから。
そんな感じで放送当時は「面白いな~コレ!」とハマっていたものです。DVD揃えよっかな~なんて考えた事もあり、数年前、Blu-rayを買っちゃったりもしたんですね。
特に序盤ですが、イマジン絡みの人助けがメインだった話は本当に見やすく、毎回が面白い作品でしたね。個人的に設定面での特異点とか、そういう要素は少し解りづらかったのですが、モモタロス達との時間に限りがある、という宿命が番組の残り時間と相まってリンクし終盤の盛り上がりに繋がっていた実に秀逸な作品だと思っています。
魅力の本質は、ドラえもん?
実は放送当時から、この作品の惹きこまれる要因ってドラえもんに近いな、と思っていたりしました。
ここはあまり異論を持つ人はいないと思うのですが、電王はやはり仲間のイ
マジン達が魅力的だったことが大きく、
「僕も(私も)、デンライナーの仲間に加わりたい」
そう思って観ていた方が多いのではないでしょうか。
それは、「ドラえもんが実際に居ればいいのに」と感じる子供の気持ちと同じなんですね。イマジン達の、デンライナーの中でのワチャワチャぶりが、日曜朝にテレビで観られる楽園だった…それが電王という作品だと思っています。
また、デンライナーだけでなくゼロライナー側の侑斗&デネブコンビもとっても魅力的でした。「オカン」と言われるデネブの世話焼きっぷりも、ツンツンする侑斗も、良太郎&モモタロスと同じく「兄弟萌え」のような感覚で観ていましたね。
これらキャラの魅力もさることながら、何が一番良かったかといえばこのライダー二名がそれぞれイマジンに憑依された時の演技、本当に素晴らしかったことですね。
演技力もそうですが、アフレコで声を入れているのが良いと思いました。今見るとごく自然で、当たり前のように感じる要素ですが…これ、
「無理にアフレコまでしなくても良い」
部分なんです。良太郎、侑斗が自分の声で喋っていても成立はするんです。というかこの二人なら違和感なく喋ることも可能だったでしょう。しかしそこで「乗り移られている振り」ではなく本物の声を入れてみせて、元々当人達の、上手い表情や仕草の演技を補強していました。
作品の肝であるイマジン達の存在をより強くするために手を抜かなかった、これがこの作品を成功させた一因ではないかと思っているんですね。
「格好良さ」から離れたライダー
電王は平成仮面ライダー8作目にあたりますが、ここに来てカブトまでと大きく変わったのが、「クールさ」を切り離したところだと思っています。仮面ライダーのイメージとしてストイックな戦闘者の趣きがあり、常に格好良く、が意識されてきていました。
電王は、そこから離れ言ってしまえば「面白ヒーロー」に舵を切っています。ここまでの積み重ねを思えば結構な冒険だったと思いますが、結果として受け入れられたので今となっては作品の凄みにもなっていますね。
念願の戦闘でウキウキになり、バトル中に寝そべって頬杖をつくソードフォームなど、特に黎明期の平成ライダーではありえない動きもやっていました。仮面ライダーのイメージが崩れる事になっても、締めるところを締めればヒーローたりうるのだ、という豪胆さも持ち合わせた作品だったと思います。
後年の客演も非常に多く、一部ファンからは食傷気味な電王ではありますが、あらゆる意味で可能性を広げた作品としての評価は今後も変わらずに、語り継がれていくんでしょうね。
本当に個人的な話ですが、電王のキャラ構成はエヴァンゲリオンそのものだな、とか思っていました(笑)。当時からネット上で散見されていた意見でもありますが。
良太郎…碇シンジ
モモタロス…アスカ
ウラタロス…レイ
キンタロス…トウジ
リュウタロス…カヲル
みたいな感じで。イメージカラーもそのままです。
なので、良太郎&モモタロスの「気弱な弟とガラの悪い兄貴」な関係が、とっても大好きだったんです。
改めて、面白い作品でしたね電王。