シン・仮面ライダーが終わってなかったという話
先日、カラー2号機さんのツイッターアカウントが、とんでもないポストを投下していて話題になりました。
11月発売のシン・仮面ライダー映像ソフト、限定版に特典としてTVフォーマット版が付く、というのは周知の事実でした。
円盤の仕様についてはちょっと物申したいところもあり、一度記事にしたりしましたね。
今回はこの次の続報ですが、まさに衝撃的でした。
再編集版、だと思っていた
この映画、公開版には無かった、使われなかった映像が映画をもう一本作れるほどある、とはこれまで色んなところで出演者の池松さんはじめ、語ってこられたことです。
円盤に付く「各話フォーマット版」は、これらの映像を織り交ぜながらTVシリーズのように編集したもの…だと思っていたのですが、
ロケ現場へ出航…ですと。
追加シーンのために、現在も撮影が続けられているという驚きの事実が公式から発表されたんですね。
昨年、色々と波紋を呼んだこのドキュメンタリーでしたが、ラストのクランクアップ後、メインキャストと庵野さんが楽しそうに談笑している場面があり、そこで
庵野「本当はもっとやりたいけど、3月って期限があるから」
柄本「それなかったら、僕らまた呼ばれるじゃないですか」
庵野「そうだね、11月くらいに」
庵野・柄本「笑」
こんなやり取りがあったんですね。
その通りになってるじゃないですか。
それも、またかなり長引いている、ような。
そういえば池松さんも、何処かで「まだ終わってない」みたいなことを仰っていた気がします。変な映画ですよね。
我々ファンからすると、嬉しいことではあるのですが俳優さんにとっては、劇場での公開が終わった映画の、続編でもないのに撮影が続いているというのは、ある意味恐怖ではないでしょうか…。
正統派・令和仮面ライダー
「令和ライダー」というと、ゼロワンから現行のガッチャードまでを指すものですが、それとは別カテゴリーで、このシン仮面ライダーを令和の仮面ライダー・1号として後世に残す価値があるなぁ、と一連のツイートを見て思いました。
庵野さんコメント
「見る人が見れば、何を追撮しているか即座に分かる3枚。」
まぁ、オリジナルの初代仮面ライダーを観たことがある人ならば誰もがピンと来るシーンですね。
確実に、テレビのエンディングを再現しようとしています。
上の、橋のやつは戦闘員が次々に落ちていき、最後にはライダーも一緒に落ちるというものです。CGや合成を使っていない、本当の落下です。それをどこまで再現するのかはわかりませんが、この写真から見るに画作りはそのまま、を目指しているのが伺えますね。そういうところへのこだわりが強い監督なのは、これまでの作品で解りますし何よりこの映画でもクモオーグ戦を観てマニアすら唸った、のは語り草ですから。
つまり、昭和の初代仮面ライダーを2020年代に蘇らせた作品としてより濃度が高くなったと言えますね、凄いことです。
庵野さん、それは追撮ではないです
髪が伸び、時間の経過を感じさせる2+1号に再生怪人と来ています。
映画を、シーンにより5つに分けたもの…だと思っていましたが、これはもう完全に「その後」を撮影しているといっても過言ではありません。追撮と言いながらちゃっかり、撮りたかった続編に片足を突っ込んでいるようなこの新撮影。庵野さん、東宝に続き東映にも我がを通してやりたい事をやっている感があります、なんと頼もしいクリエイターでしょうか。
3ヶ月前、公開一周年を機に、この映画はまだまだ続いてるんだ、ファンにとっては!という思いの丈を綴ったのですが、
どうやら本当に、続いていたようです(笑)。