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仮面ライダーBLACKを信じる奴が正義、という話

一日過ぎてしまいましたが、昨日4日が記念日の作品としてこちらも触れておきたく。
仮面ライダーBLACK、放送開始37周年だったそうですね。

先日のウルトラセブンに続き、こちらは個人的に初めて観た仮面ライダーだったのでまた、思い入れがあります。当然ですが、まだ子供だった頃です。

幼年期のバロメーター、それは「強さ」

放送当時、小学校低学年だった私にとって光戦隊マスクマンに続く新しいヒーローでした。その前の仮面ライダーは雑誌で読んで存在を知っている程度、動いている映像はたま~にテレビの懐かし番組特集で目にする程度で、しっかり観たのはこのBLACKが初でした。
戦隊が5人で戦うのに対し仮面ライダーは一人ですから、それで勝っているBLACKは単純に「ああ、このヒーローは物凄く強いんだ」と、思っていましたね。この年頃は「強いか、弱いか」議論が大好きだったりします。

今こうして公式のスペックを見ると、当時より理解が進んで楽しかったりしますね。水中だと能力が20%ダウンする、などは普通の人間じゃん、とか思ったり。あとやはり昭和のヒーローはリアリティ度外視で「とにかくすごい」数字にしがちで、現実的に考えて不自然な強さを持っていたりするのも面白いところです。
また、当時少年の私は、後から出てきた新しいほうが、前のヒーローより当然強いのだろうという見込みでBLACKを最強の仮面ライダー認定していました。今見返すと昭和ライダー達がデタラメなスペックをしていて笑ってしまうのですが。BLACK、水中での活動時間は10分とありますがV3は3時間だそうです(絶句)。

ちなみにスペック勝負をやり始めると、BLACKが翌年、ヤバい変身を遂げてしまうので話が終わってしまったりします。太陽の力で云々言い出したら、もはや仮面ライダー界のイデオンと言って良いですから。

色褪せない「渋さ」、格好良さ

公式の第一話バトルシーンですが、凄いですね。
クモ怪人が5体登場です。合成ではなく、ガチの5体。それをライダーパンチ×4、ライダーキックの連続攻撃で一掃するニューヒーロー、といったシーンです。バブリーな時代と、小細工なしのアクションのカッコ良さを味わえる「掴み」のバトルです。
もちろんこの頃、そんな豪華さを実感しながら観ていたわけではありませんが、贅沢な第一話だったことは間違いありません。物語のおこりから南光太郎が戦いに身を投じるまでの経緯、その怒りの表現と卓越した戦闘能力披露。初回としての完成度も非常に高い「BLACK!!変身」です。

今観てもやはり、この重く、暗い雰囲気が良いなぁと思いますしBGMが緊迫感に溢れていて、引き込まれます。
2年前、リブート作品のBLACK SUNが配信されましたがこれの白石監督も原点であるBLACKを視聴しハマったことで最終回のオープニングが波紋を呼びました(笑)。日頃、アウトロー作品を多く撮っている監督が共鳴するわけですからやはり「社会と地続きな非日常」の魅力があったのだと思われます。常々、仮面ライダーは悪の組織と戦っているのにそのことをごく一部の人間しか知らないのはなんで?と世界観への疑問が投げかけられたりしますが、この「人知れず戦っている感」こそが魅力なのだと改めて感じるのも、このBLACKですね。

この、「なぜ社会に認知されない?」という点を一歩進めてリアリズムのあるドラマに仕立てていたのが、平成一作目のクウガですね。これは推測ですが、BLACKが好きな人はクウガも好きなのではないでしょうか?ソースは私です。

孤高の作品として、これからも

仮面ライダーBLACKについては、以前も一度記事にしています。

考えてもみれば本当に、前後にシリーズがなくBLACK、RXだけで完結しているような独自の存在感を持った作品です。すでにシリーズが終了していて「過去のもの」だと思っていた仮面ライダーが、まだ新しく登場することもあるのだと幼少時に見せてくれた、光のような作品でもありました。

今更ながら2年前に復刻販売されたテレビパワー変身ベルト、買えば良かったかなぁ…とか後悔したり。
ですがどうせなら「ガチ」な代物が欲しいので、今でもCSM化を希望しています(笑)。BLACK SUNより原点を出してよ…と思ったものです。変身時BGMからそのまま主題歌インストを流せる仕様で、是非発売していただきたく。最近のCSMはちょっと…という空気を払拭してくれるような、そんな商品に出会いたい気持ちがあります。

そういえばWの新バージョンは良い感じみたいですね。

ただWは出し過ぎだろ、とも思っていますが。
私は買っていませんけども、風都探偵ver買った人が気の毒だな…とか感じちゃいます。
もうCSMは買うこと無いな…と思っていましたがBLACKのが出るなら、と撤回したくなるくらいには、個人的推し作品なんですね。


ともあれ、37周年おめでとうございます!
近いうちに、倉田さんのステーキ屋にも行こうと思っています。

本当にデザインがトップクラスに良いと思ってます
仮面ライダー+黒というのは、最も映える組み合わせかと

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