映画ニジガク完結編第一章感想…60分のミュージックビデオ
昨日、ラブライブ!虹ヶ咲学園、通称ニジガクの映画を観てきました。
さりげなく、ラブライブのアニメは一作目から全て観ていたりします。グッズを買ったりライブに行ったりはしていないので、所謂ラブライバーのような濃さは全くないんですけどね。
そういえば昨年の映画もちゃんと観に行ったなぁ、と読み返していました。せつ菜役の声優さんが交代した最初の作品ということで、それを確かめるために観た…などと書いておりますね。
Filmarks感想
ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 完結編 第1章(2024年製作の映画)
60分と短めながら、ライブシーンを何曲も楽しめる構成で満足度は高かった。
第一話、と謳われるとあるアニメのようにこの先何年も続くのだろうか、と頭をよぎる。
が、この作品特有のユルさから「どうなる?」と気になるような展開でもないので観客も可愛いキャラを観に行くか、くらいの気持ちで今後も付き合っていけそう。
Dolby上映もあるのが驚いたが、観てみれば納得、ライブシーンという名目のPVはスクリーン映えの真骨頂だった。ニジガクファンなら1800円の価値が充分にあると思う。むしろ、曲がフルサイズで聴けないのを不満に感じるほどだった。
そして、舞台となるスクールアイドルグランプリ、大方こういうのは優勝を目指して…となるのが筋だが、もちろんそれを目指す者もおり、しかしそうでもない者もおり…なところがニジガクらしさだなぁと思った。
ゲリラ的にあちらこちらでライブをやって投票で決める、とは随分アバウトな大会だなぁと感じたが、同じ会場で順番に…では物語と絡めないためであろうか。
振り返ってみればただの沖縄旅行だなと思わなくもないが、彼女たちの魅力が溢れている一時間、話題になったキャラデザインの変更も大きな違和感は無かった。
これだけのキャラがいて、歩夢の主人公らしさがライブシーンで引き立つのは流石だった。…が、主役は侑ちゃんでしたか。
新キャラ二人の話はアッサリ片付きすぎかな、と感じだが尺を考えればやむなしか。
個人的にはせつ菜推しなので、次回に期待したい。
それにしても、男が一人も出てきませんね。
スコア…4.2
「同好会」がブレないところが良い
とにかくニジガクは「平和」を絵に描いた(実際に絵ですが)ような作品で、廃校の危機を救えとか、誰それのピンチを乗り越えろ、といった「壁」がないんですよね。大勢のキャラが、思い思いに自己表現をしていて、それに癒される、という作品です。
普通に考えると何もトラブルが起こらなければドラマにならないのですが、先日別の記事でも書いたように近年の視聴者は精神的負荷を避けがちな傾向があります。こんなずっとほのぼのとした世界観も、今の時代に沿った娯楽といえるのかもしれませんね。
ラブライブはμ's、Aqoursと三次元と連動したアイドルグループが存在したプロジェクトですが、ニジガクはあくまで同好会。終始グループ名は付かない、あくまでキャラ個人が存在しているだけ、を徹底しています。今回はグランプリという競争の形があるものの「勝ちたい」と思っているのは一部で、みんな好きな風にやって楽しめたらいいね、みたいな空気です。大会特有の緊張感、などはありません。
また、今回沖縄で出会う新キャラ二人、またランジュちゃんの母親も出てきたりとそれなりにドラマも存在します。ですが、今放送中のプリキュアではありませんが「みんななかよし!」な感じで解決するのがなんとも、らしいですね。
「仲間であり、ライバル。ライバルであって、仲間!」
というキャッチフレーズも出てきますが、観ていて思うのはこの子たちは自らもアイドルながら仲間のファンでもあるんですね。これもプリキュアのフレーズですが、「大好きが止まらない」って感じです。
一応素人のはずなのに、みんなプロレベル
今作、一時間という尺で4回のライブシーンがありそのミュージックビデオばりの出来栄えに感嘆しました。なるほど、これを見せたいんだなというのがしっかり伝わってくる、キャラの魅力が溢れ出ているものでした。
それには楽器で新キャラが絡むものもあり、映画ならではの特別感もあったと思います。
入場者特典の色紙が全5種とありましたが、今回の第一章でライブを見せたキャラが対象なのかと思われます。私のは歩夢ちゃんでした。
何度か書いておりますが私のニジガクでの推しはせつ菜ちゃんですので、色紙があるなら欲しいな…と思いましたね。歩夢ちゃんも、侑ちゃんとセットで好きですが。
少しネタバレになりますが今回歩夢ちゃんはランジュちゃんと一緒にライブを披露しました。このシーンでアニメ二期の中心だったランジュ、そして主人公たる歩夢、とそれぞれが「主役オーラ」を放っていたのが、クライマックスだったと思います。
全3章?予定だそうで、戦車道のほうよりは早く終わるのかな、とも思ってますが(笑)、こちらも今後とも追っていきたい作品ですね。
地味に、劇中に出てくる食べ物がどれもメッチャ美味しそうでした。