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映画感想「劇場版 美少女戦士セーラームーンCosmos 前編」(Filmarksより)

30年来のファンとして、鑑賞。
2014年から始まった21世紀版が遂に最終章に入った。

原作も読んではいたが、後編に繋ぐ引きにする為のあまりにも駆け足で飛び飛びな展開、筋こそシンプルだが状況を整理するのに頭が忙しかった。これまでも何度も地球の危機を救って来たセーラームーンだが、最強の敵はレベルが桁違いである。終始重苦しく絶望的な展開に気持ちが沈んでしまうこの前編。「後編がある」と思ってなければ見ていられないような苦難が次々にうさぎに襲いかかる。これは逆説的にキャラの美しさを引き立てているようで、この作者の屈折した美意識が垣間見えるようである。

だが人間、限界まで追い詰められると吹っ切れるというのが今回のうさぎに当てはまるのではないだろうか。物凄い力を持っていながらセーラームーンは決して強くない。ただ優しく、仲間を愛しているだけ。それが女性の共感を呼ぶのだろうなとは、前作の感想にも書いたように思う。

しかし今回の敵、セーラーギャラクシアに林原さんを起用したキャスティングには感服。冷徹で恐ろしさを醸し出し、その上で孤独を持った二面性。旧アニメでは堀江美都子さんだったが、それを引き継ぐ大物感があるのは流石という他ない。火球の水樹奈々女史もまた、歴史ある作品に彩りを添える「格」があった。やはりベテランが三石さんだけでは…と。

そして、後編予告にて締めくくられた訳だがここに個人的にヒットしたツボがあった。
これは後編を観てから、その感想と共に書こうと思う。

三週間後、万感の思いで彼女たちを見送りたい。
ちびちび、メッチャ可愛かった(笑)。

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