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映画感想「伝説巨神イデオン 接触篇&発動篇」(Filmarksより)

「接触篇」

遥か昔に観たものを思い起こして。

後編たる発動篇のためのTV版の総集編。
要はソロ星とバッフ・クランの戦争の発端と
そこに絡む無限エネルギー・イデの存在を
説明している大雑把なダイジェストである。

細かい変更があり、初戦からイデオンに
ミサイルが積まれていたりギジェが突然
ソロシップに仲間入りするなど強引の極み。
この接触篇単体では話も理解し辛く、
TV版でインパクトのあったエピソードも
削られている(カミューラ司令など)など、
監督自身も語っているが、映画としては
0点の代物。

「発動篇」

伝説巨神イデオンの完結編。
打ち切りのため未放送に終わったラスト4話を
一本の映画にしている。

作画のクオリティは一級品、破滅に向かう
戦闘一辺倒の90分。
特に白兵戦が始まって以降の凄惨さは
ロボットアニメというより戦争映画。
衝撃度やテンションは語り草ではあるが、
冷静に観るとただ息苦しいだけの物語で、
娯楽作品としては到底品質が良いとは言えない
作品。

ビデオの普及率が低かった時代、
テレビアニメの再視聴に需要があった映画化の
流れで作られた異形の二本立てだと言える。

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