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仮面ライダーガッチャード、ここまでの印象…慣れ親しんだ仮面ライダー感

つい先ほど、こんな記事が出たので最新作のガッチャードについて語りたいと思います。

THE 仮面ライダー展については昨年東京会場のを観に行って少し長めの記事にしていますが、あの規模の展示を全国でやるのは大変だなぁとちょっと心配になったりもしますね。

昭和、平成、令和と分けてそれぞれの時代についての所感を書きましたが、令和5作目になるガッチャードの印象は…と言いますと、

今年は、平成35年である

こんな感じの印象です。
つまり、平成ライダーっぽいなぁ、と。

主人公の宝太郎とその家族、拠点となる組織、集合場所、三人組の敵陣営、そしていけ好かない感じのセカンドライダー…(笑)。と、さらっと並べてみても特にW以降の「平成二期」でよく見られた要素が散りばめられています。宝太郎が底抜けにピュアで明るい性格、かつ芯の強さを感じさせるという点では鎧武とゴーストの合わせ技っぽく感じました。

前作、ギーツはこれまた龍騎&鎧武を組み合わせたような作品で沈み気味だった仮面ライダーをまた盛り上げる事に成功した、と見ています。
今作ガッチャード、現時点でまだ5話ですがこの5話がプロレスジムのおじさんを救うために奮闘する人情話、電王などでよくあったタイプの物語で、いいとこ取りの回帰をしている気がしますね、結構、楽しめています。
これもあくまで個人的な印象ですが「令和」だから「平成」と違うことを、と気負ってしまい軌道に乗せられなかった…がリバイスまでの令和ライダーで、これはマズいと得意パターンに戻してきた、という感じでしょうか。

面白ければいいので、それは正解だと思います。

ライブ・コンサートに例えてみる

思えば、毎年新番組を繰り出し続けるのは並大抵の事ではありません。私はドライブからリアルタイム視聴を始め実に10年目に入りましたが、年々「毎年大変だなぁ」と制作スタッフを労う気持ちが出てきています。

この毎年番組を作っているのを、コンサートだとすればどんどん曲を演奏し、歌って、たまにMCという名の(音楽ではないパフォーマンス)を挟み、お客さんを飽きさせないようにする。時にMCが曲以上に盛り上がったりもする。そんな風にやっているのではないでしょうか。

人気の定番曲、ヒット曲でも同じ曲を続けてやればお客さんは「もういいよ」となりますし、MCが長すぎると「早く歌えよ」となります。その塩梅が難しく、苦心してきたのが仮面ライダーではないでしょうか。
MCで引っ張ろうとしたけど、長らく曲がお留守になっていたのでヒット曲をアレンジして演ってみた…これがギーツ、ガッチャードだと思っています。お客は馴染みの音楽が始まったのでまた乗ってきている…といった感じですね。

主人公&ヒロインの関係性も王道な感じで、期待しています

怖くあって欲しい、敵たち

そんな感じで好感触のガッチャードではあるのですが、一つだけ不満を挙げるとすると、敵陣営のキャラクターです。
現時点での敵として、「冥黒の三姉妹」が出てきています。

一見すると、そういう方向性のアイドルグループにも見えます

これは平成ライダーの時からなのですが、(感じの悪い)イケメン、美女の三人組が「敵です」といって出てくるのがあまり好きではありません。敵として出てくるなら、ゴルゴム三神官のように…

はい、怖いですね

「怖くあって欲しい」んですね。
「主人公はこいつらに勝てるのか」という雰囲気を持っていないと、緊迫感がなくて白けてしまいます。平成ライダーの「いけ好かない若造たち」な敵陣営は、なかなか戦わない、ウザい奴らでしかない訳です。ガッチャードの三姉妹も、なんだよ可愛いじゃん、って思ってしまいますので。最近はSNSで役者さんからの発信もあり、悪役の人のナイスガイな一面が日常的に見られたりもします。だからこそ、番組の中では徹底的に悪役であって欲しいものですが、そのエネルギーが足りていない、と感じます。

と、いう悪役への願望はありますが番組自体は良い感じなので、これからも楽しんで視聴していきたいと思っています。

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