映画感想「ジョーカー」(Filmarksより)
観ると決めていたので初日に。
荒廃したゴッサムシティで老いた母親と二人暮らしのアーサーは、貧困と不遇の中で徐々に道を外していく。
だがそれは単純に転落と呼べるのであろうか…。
とにかく、アーサーの笑い声が耳に残る。
吹替版が無いそうだが、それも納得。これを吹替てしまったらこの映画の意味すらなくなる。
狂っている印象の強いジョーカーだが、これは決して快楽的に殺人を行なっている訳ではない。
そして今この日本社会を省みても、ジョーカーが其処彼処にいる事を感じざるを得ない。
舞台は数十年前かもしれないが、これはまさに現代風刺である、シニカルな傑作。
「これは、お前のせいだぞ」
「そうさ、美しいだろう?」