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オススメ映画「クール・ランニング」を語る
昨日は重い話をしたので、今日は陽気な映画の話をします(笑)。
先日、かなり前に観た記憶があった映画「クール・ランニング」のDVDを入手したので、一緒に観よう、と友人を誘って鑑賞会を行いました。
ブックオフで500円でした(余計な情報)。
スポーツコメディ、の名作
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雪と氷の世界で大活躍のクールでホットなジャマイカ旋風!―― 1988年、カルガリーのオリンピックで世界中に注目されたチームがあった。それは、冬期五輪史上初の南国ジャマイカのボブスレー選手団。かれらの予想外の大健闘という実話を基に、とびきり愉快で心暖まるこの映画がつくられた。ジャマイカ選手の陽気で勇気ある挑戦に、心から声援を送りたくなる!
(AmazonPrimeVideoの紹介文より)
製作は1993年、31年前でモチーフとなったオリンピックはなんと36年前です。五輪出場を逃した陸上選手のデリースが、同じく夢破れた仲間達とボブスレーで冬季オリンピックに出場するという作品ですが、不思議と学校の授業で観たという人の多い作品です。かくいう私もそうでした。
しかし授業は50分で、映画を最後まで観る事は出来ません。この映画は98分なので半分で終わってしまったんですね。授業を跨いで全部観せてくれるなら良いですが、私の場合はそうじゃなかった。…ので、後でレンタルで最後まで観たような気がします。
それほど、続きが気になる面白い作品だったんですね。
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未経験の競技でオリンピックを目指すというところから無茶な感じですが、元々陸上で鍛えた男達(一人違うのがいますが)なので、その身体能力の高さと、金メダル獲得経験のあるコーチのおかげで成長し夢に近づいていく王道のスポーツものです、常夏のジャマイカと縁のないボブスレーという競技なので無理矢理、ハチャメチャな練習場面など、そこだけで笑えます。ソリがパトカーに激突し警官に睨まれますが、好タイムが出て大喜びのコーチが警察を無視するシーンは、世界共通で笑いが取れるものでしょうね。
当然ながら同国にライバルは居ないのでそのままオリンピック予選に向かう訳ですが、人生初の冬に縮こまるメンバー達、強面の男もいますがなんとも可愛らしい。最初はギスギスしていたチームですが、異国の地でバカにされたのを機に結束が固まっていくところは、これも王道ながら熱い展開です。
授業で観る映画、の定番だった理由を考える
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そもそも授業で観る映画といってもそんなに色々観るのかよ、専門学校じゃあるまいしって感じですが、私の記憶だとブラッドピットの「セブン」を観せられた記憶があります。…とんでもない先生ですね(汗)。
このクール・ランニング、本筋としてオリンピックはメダルを獲ること以上に大切なものがある、と説いてくるドラマなんですね。コーチはかつて頂点を取ったことから負ける事を恐れ不正を行い、周囲の信頼を失った過去があります。それも相まってジャマイカチームは五輪委員会から煙たがられる訳ですが、デリース達は実力で、大会に旋風を起こして味方を作っていくんですね。そしてその
「メダルよりも、大切なものは何か」
という、作品のテーマがラストで結実する訳です。
…が、この映画が秀逸なのは、それを言葉で語らないところです。
ラストシーンで、観た人間がそれぞれに感じ取ることができる映画になっています。ただ起こった事と、その後がナレーションで語られるのみです。それでもとても清々しい気持ちでエンディングを迎える事が出来ます。
なるほど、情操教育にとても相応しい作品。誰からか薦められるでもなく、人に観せたくなる映画なんですね。今回、私がまさに友人を誘ったように。
まだ未見の方には、是非お勧めしたい作品です。
ボブスレーは怖いですが、滑ってる時は気持ちよさそうだな~とか思いましたね。
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4人の個性も際立っていて、見事でした