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舞台リコリコ第二弾Blu-rayレポート&リコリコの魅力をあらためて…
12月、(個人的な)怒涛の円盤ラッシュを締めくくるのは、舞台リコリコ第二弾のBlu-rayでございました。
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アニメイトまで受け取りに、久しぶりに池袋に馳せ参じましたが…6階のレジカウンターは大行列でした。同日発売の商品もあれば、純粋に冬休み突入による混み具合もあったのでしょうが、
「日本、景気良いじゃん!」
って思いました(笑)。こんなに皆、自分の好きなモノ買いまくってんだもの!って感じでしたね。
2.5次元の究極形
昨年一月に前作の公演を観に行ってから、間もなく2年が経とうとしています。アニメの前半6話までを舞台化した作品として、是非続きを!という声が挙がった完成度の高いものでした。その声に応えて、今年の初めに続編が発表され…
観劇に行くまでの、期待感を持って書いていた記事がこれらですね。
やっぱり大きかったのは、サイン入りポスターが当たったことかなって思います。これで個人的ボルテージが滅茶苦茶上がったことは言うまでもありません。勿論今、我が部屋を彩ってくれております。
そしてこちらが観劇記録です。今回も圧巻の再現度で、原作の面白さと舞台の臨場感、その見事な融合を存分に味わうことが出来ました。何より7話から最終回までをあますことなくやり切る、ために3時間の舞台になっていたことが、当日一番の驚きだったんですね。大体、舞台は2時間ですから。
3時間ありながら、それはアニメをくまなく再現しているがゆえの時間なので長くは感じませんでした。ここは原作のパワーですね。舞台の上という有限のスペースで繰り広げられる物語は、場面転換のある映像作品とはまた違った没入感をもたらしてくれることを感じました。
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良席だったので、演者さんの顔がよく見えましたね
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全員が見えた瞬間、ちょっと鳥肌が立ったのを覚えています
アニメの舞台版を観ている、ことを忘れて目の前でアニメが立体的に配信されています、と錯覚するような舞台。この第二弾で、やり残しが無いように本当に全てを注ぎ込んでいる濃密な劇でした。
円盤はまだ、かいつまんでしか観ていないのですが近々休日に全編を堪能させていただきます。…ただ、長尺なのにチャプター分けされていないのは不親切だなぁと思いましたが(苦笑)。アニメイト限定版の特典ディスク、主役二人と一緒に観るコメンタリーが入っているのでそっちで観てみるのもいいかも、と思っています。本人たちも「長いから早く始めましょう」と言っちゃってました(笑)。
リコリコは2022年の夏アニメで、もう2年以上前の作品になります。Blu-ray一巻の売上が初週2万枚と大きな数字を出したことで2022年の覇権アニメと言われもしました。その後告知された新作アニメは鋭意制作中のままなので、来年にはお目見えすることを期待したいものですが。
そして、一応は終わった作品でありながら舞台、小説で新しい話題が提供され続けている作品でもあります。今回、舞台円盤のリリースに併せ秋葉原のアニメイトでは衣装展示もやっていました。先日秋葉原に、それを目当てに行ってきたんですね。
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現代ものを3次元化する際の強みだなぁと感じました
他にもショーケースで小道具が展示されていて撮ったのですが、ガッツリ自分が写り込んでいるので載せません(笑)。
こうして見ると、アニメに沿って用意された衣装なのでしょうがあまりにもそのまま過ぎて、これを元にアニメにした、と言われても納得してしまうレベルです。もちろん役者陣のシンクロ度も最高峰でしたから、まずビジュアル面から大成功な作品だったことは間違いないですね。今回の円盤を手にするまで約二年、「舞台リコリコ」に触れてきましたが演劇というエンタメの至高のかたちを堪能できたこと、実に有意義でした。
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と言っていそうな、堂々たる佇まいですね
リコリコは、もはや時代のアイコン
先ほど、2022年の覇権だったと言いましたが個人的にこの作品はもう、その域すら超えていると思っています。
2010年代のまどマギのように、2020年代を代表するアニメの一つになっている、という感覚です。次に来る新作アニメ、またその先…まだまだ、終わらないコンテンツだろうな、という感じですね。
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これがさほど違和感を感じないレベルなのが凄いと思います
この「新作アニメ待ち」の期間を繋いだ舞台版の素晴らしさを、Blu-rayで今一度噛み締めながら来年も情報は追っていこうと思います。
noteにも公式アカウントがあり、読んでいますが小説も本当に面白いんですよ、リコリコ。
時代の象徴になる作品は、その時の世の中の「色」を汲み取っていると思っています。エヴァンゲリオンは、95年でなければあれほどヒットしなかったと思いますし、95年だからこそ生まれた作品でもあります。
リコリコも同じで、
・キャラクタービジネスの側面が強くなったアニメ産業
・先行きの見えない社会への不安、ゆえに誰もが欲しがる解答という空想性
・陰鬱にならない、希望に向かう作風
現代を鑑み、大勢が欲しがるものが詰め込まれた作品であったがこそのヒットだったんだろうな、と、主観込みで分析しています。
何より娯楽性、面白さが第一ではありましたが。
そんなリコリコを、これからも推していきたいと思っています。
そして願わくば、またこのキャストでの舞台を観たいものです!
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舞台の醍醐味が詰まっていました