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映像作品感想

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映画中心の感想集です
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#アニメ

映画「ハケンアニメ!」感想…至るところに本気を感じるお仕事ムービー

本日、雨の中ではありましたが友人と集まり、映画「ハケンアニメ!」鑑賞会を執り行いました。興味はあったけど観る機会がなかった、というメンツです。 この記事の中で買った、と綴ったレンタル落ちDVDです。 私自身も初見で観たかったので、二ヶ月寝かせておきました。 Filmarks感想 公開当時から気になっていたが、ようやく鑑賞。 テレビアニメ制作現場を舞台に、新人監督とカリスマ監督が「覇権」をかけて激突する職業もの。 アニメ「SHIROBAKO」を彷彿とさせるアニメ制作現場

ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉感想…脚が紡ぐ、純粋なサクセスストーリー

原典のゲームや、これまでのアニメの知識は全く無いのですが、職場の同僚や知人に猛プッシュされたのもあり、 「ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉」を観てきました。 先月は珍しく映画館に行ってなかったので、4月以来のシアター鑑賞でありました。やっぱりこの雰囲気は、いい。 Filmarksレビュー転載 原典であるゲーム、またアニメも全く知らずに知人の薦めだけで鑑賞してみた。 競走馬の擬人化作品、くらいの知識しかなかったが思った以上にストイックなスポーツもので、鳥肌ポイント

機動戦士ガンダムSEED FREEDOM感想…頼りない主人公も、彼女の為なら強くなる

本日、話題の映画「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」を観てきました。 ガンダムSEEDは、それこそ20年近く前にディスティニー含め総集編を観た記憶がある程度、もう内容もうろ覚え…そんな感じですが今作はガンダム映画最大のヒットが確実視されているほどの人気ぶり。トレンドに乗っかる…というか、映画ファンとしてチェックしよう、という意識で鑑賞することにしました。 初見の感想(Filmarksより) TVシリーズは総集編を観た程度だが、世間のフィーバーぶりからトレンドチェ

映画感想「北極百貨店のコンシェルジュさん」(Filmarksより)

私用で映画館近くに来たので、上映時間的に手軽だと思い鑑賞。 動物ばかりが訪れる北極百貨店、そこの新人コンシェルジュである秋乃は誠実で一生懸命だが一癖二癖ある客たちに四苦八苦。 お客様に「NO」は禁句の高級百貨店で、秋乃は試用期間をクリアし本採用になれるのか…。 一見、絵本の世界のようなほのぼのした世界観で理不尽な労働を強いられるブラックコメディに見えるが、VIAと呼ばれる絶滅危惧種の客たちへの対応、その横柄な態度を交えて作品のテーマが見えてくると予想以上に大きな話だと驚か

OVA感想「仮面ライダーSD 怪奇クモ男」(Filmarksより)

90年代のOVA。 TTFCに追加されたので視聴した。 当時最新だったRXを主軸にしたギャグアニメ。 ジャーク将軍やシャドームーンが登場する。 内容的には終始ギャグだが、アクションシーンはそれなりにキマッている。 中心はRX、ZX、1号であり他のライダーは顔見せ程度で声がないのもいる。 ともあれ懐かしい平成初期の空気を感じさせる良いものであった。 観たのは配信だが、終わったあとで「巻き戻し」しなきゃ、という感覚が残ったものである。

映画感想「ガールズ&パンツァー 最終章 第4話」(Filmarksより)

言葉通りの10年コンテンツになったガルパン最終章、第四話。 大会準決勝のvs継続高校戦、司令塔であるあんこうチームを失った大洗の戦いが描かれる。 正直、このアニメはキャラが多すぎてあんこうの5人以外はロクに覚えていなかったりする。そのあんこうチームが不在の戦いで果たしてついて行けるのか、という鑑賞前の不安があった。 だがそれは心配無用だった。 雪原でのスピード感溢れる戦車戦、このアニメの主役は女子高生たちではなく戦車なのだと突きつけてくる大迫力だった。 状況や作戦も分かり

映画感想「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」(Filmarksより)

高校生達のタイムリープもの。 巨乳の先生に対するセクハラなどはリアルだがキャラクターの性格や行動にリアリズムが無く話に乗り切れず終わってしまった。 前年高校生の恋愛を描いたアニメ映画が大ヒットしたので、便乗した感が拭えずせめてなずなが典道に惹かれる理由をしっかり描いて欲しかった。 全体的にテンポも悪く、これが60分ならまだ印象も変わったのではなかろうか。 「このおかしな世界で、お前と一緒にいたい!」

映画感想「少女☆歌劇レヴュー・スタァライト 再生産総集編 ロンド・ロンド・ロンド」(Filmarksより)

TV版の総集編。 最近TV版を鑑賞したので、劇場版の前菜として観てみた。 TVシリーズは少し難解なリアルと舞台が混合した美少女バトル物、演目であるスタァライトと主役である華恋&ひかりの「運命」が重なる物語だが、綺麗にまとまっておりいくらか解りやすくなっている。 重要なワードとしてキラメキ、それを賭けたデスゲームの様相であるオーディション、影の主役とも言える大場ななが中心の中盤、舞台と同調する「落下」が転落であり上昇でもあり悲劇を逆転させるクライマックス、全体的に技巧の塊でハ

スイートプリキュア♪感想…「浄化」と「修復」の尊さ

先日、「スイートプリキュア♪」全48話&劇場版を鑑賞しました。 映画の感想はすぐに書きましたが、TV版の感想プラス「プリキュアへの印象」を書いていきたいと思います。 12年前のメッセージ このスイプリ、放送は2011年で世の中的には災害に見舞われ日本全体が暗かった時期です。そのことが作品にも少なからず影響したとWikipediaに書いてましたが、そこはメインターゲットが女児のアニメ、最終的には希望を持たせてくれるものになっていました。 特に近年、ここ三作だと「ひろプリ」

映画感想「映画 スイートプリキュア♪ とりもどせ!心がつなぐ奇跡のメロディ♪」(Filmarksより)

TV版を履修したので、続けて鑑賞。 メイジャーランドに異変が発生、響たちが向かった先で音楽の無くなった国の様子を目の当たりにする。そこで出会ったアコの友達、スズから元凶がなんとアコの母、アフロディテだと聞かされる…。 TV版もそうだったが、常に大苦戦のプリキュアである。敵の目論見はいつも成されてしまい、目的となっている音符集めも何度もフイにされてしまっている。それを諦めない心と音楽を信じる気持ちで突破していく作品だが、この劇場版もそうだった。本編と連動しており、黒幕ハウリ

映画感想「プリキュアオールスターズDX(デラックス)2 希望の光☆レインボージュエルを守れ!」(Filmarksより)

オールスター映画2作目。 2010年のハートキャッチプリキュアと、そこまでの4シリーズが一堂に会する。 フェアリーパークという妖精達の遊園地が面白い。そこでレインボージュエルを巡って敵・ボトムとの戦いが繰り広げられる。 基本的にはファンムービーの趣きが前作と変わらず、敵、その他のキャラも各々の登場人物がサービス的にその姿を見せる。 彩り豊かに画面を飾るキャラ達の中で、やはり現役であるブロッサムとマリンが主となり、レインボー化までテンションを上げていく。 重ねて思うこと、プ

映画感想「レディ・プレイヤー1」(Filmarksより)

「オアシス」という仮想世界が世界中に浸透している2045年を舞台にしたSF アクション…なのだが、ミステリーでもありホラーなシーンもある贅沢な作品。 ポップカルチャーがこれでもかと登場する「オタクの夢」が詰まった映画で あり、CGアニメと実写が絡み合うこれは「VRアクション」という新ジャンル ではなかろうか。 大雑把な印象を言えば、サロゲートの世界観に仮面ライダーエグゼイドを混ぜた物語という印象。サロゲート程人々に病的なイメージは無く、エグゼイド程切迫感や重さは無い。 この

前期、視聴したアニメの話「推しの子」と「水星の魔女」

先日るろうに剣心の話をしましたが、前クール観ていたアニメについて綴ろうかと思います。 現代劇&SFの二本、その共通点 前クールで観ていたのは「機動戦士ガンダム 水星の魔女」と「推しの子」です。推しの子については見始めの頃に記事にした事もありました。 水星の魔女は昨年秋から観ていたのでそりゃあ続きは観るでしょって感じで、推しの子は1話で衝撃を受けての視聴でした。 この二作は、現代劇とSFロボット物という全く違うジャンルですが不思議な共通点があります。それは、 ・「親」に

映画感想「劇場版マクロスΔ 激情のワルキューレ」(Filmarksより)

配信終了日に駆け込み鑑賞。 TVシリーズの編集版だが、マクロスらしくアレンジの加わったセミオリジナル作品。 TV版をリアルタイム視聴してはいたが、ほぼ忘却の彼方だった為テンポ良くまとまったダイジェストとして新鮮な気持ちで楽しめた。 そして、フレイアの夢を追い異星を訪れ、暖かい仲間に出逢い順調に進むも母星との戦争が始まってしまうという展開、これは奇しくも今の世界情勢とリンクしてしまっている。その中で自分の出来る戦い方を貫き平和に辿り着くストーリーは、偶然ではあるがあまりにも胸