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伝統的な和菓子の話 〜From三河・豊橋市 富貴堂【ぷっちんようかん】〜

広義の意味で、駄菓子と和菓子は同門であり、【駄菓子を知るには和菓子を学ぶべし】と思っている筆者。

寿司・そば・天ぷら同様に江戸期に生まれ、時の上流階級御用達の高価で希少な白砂糖をベースに発展した【上菓子】に対し、庶民の叡智を結集させた安価でサトウキビ等の黒砂糖を使ったのが【駄菓子】のルーツ。

各地方へ伝播し【郷土駄菓子】と現在言われるものの多くが、【駄】のレベルを遥かに超越し、質・伝統共に世界レベルのQualityを誇っていると言っても過言ではなく、伝統的な和菓子に通ずるスピリットを感じるからそう思う訳でして。

その辺りの事は、筆著【全国駄菓子屋探訪】が詳しいので、ご興味ある方は参照されたく。

と、宣伝もちゃっかり打ったところで(笑)

見てよし・食べてよし・試してよし!

小さい子供からお年寄りまで、幅広い年齢層が楽しんで(懐かしんで)食べられる、伝統的な駄菓子にして、和の精神と職人さんの技術の粋、そしたユーモアがたっぷり詰まった【ぷっちんようかん】を紹介します。

カラフル仕様の5個入り【ぷっちんようかん】見た目がとてもKawaii

朝倉未来さん・海さん兄弟の出身地にして、徳川幕藩体制を支え続けた三河地方の要・愛知県豊橋市の【有限会社 富貴堂】プレゼンツ。

コンセプトは、「遊び心あふれる楽しいお菓子作ります」

羊羹・玉羊羹・竿羊羹・風船ゼリーなどのOEM(委託生産)を手掛け、全国菓子大博覧会を始め、名だたる賞を受賞しているスーパーメーカーです。

(駄)菓子に御興味ある方は、下記富貴堂HPを参照頂きたく。とても勉強になります。

【ぷっちんようかん】は玉羊羹!

風船の中に羊羹が詰まっており、爪楊枝でプスッと穴を開けると、中かなプルるんとした羊羹が出てくる夢の様なファンタジー系お菓子です。

しかしその歴史は実に長くてびっくりです。

江戸期より続く福島県二本松市の老舗和菓子店【玉嶋屋】が、時の陸軍の要請により、兵隊さん達の糖分補給の為に考案されたのがルーツ。

当時は【日の丸ようかん】と呼ばれていましたが、戦後、おいしさと遊び心が詰まった玉羊羹として全国に流通して行ったのだとか。

またリンクを貼らせて頂きますが、玉嶋屋のHP、とても参考になりますので是非とも参照されたし

昭和半ばより玉羊羹を作り始めた富貴堂。

道の駅やサービスエリアでのお土産品など多くのOEMを通じ、最高品質の玉羊羹を製造してきました。

その味だけではなく、楽しさも超一級品!

それではさっそく【ぷっちんようかん】食べてみましょう!

見るからにプルルんとしてそうだよね。
色味も素晴らしい〜!
【ぷっちんようかん】単体。用意すべきは爪楊枝なり。

みずみずしく、見るからにプルルんとした質感がわかりますよね。

無理くり輪ゴムを外して食べても、中身が美味しいので良いです。

しかし、それでは哀しみを背負う前のケンシロウが如く、真の北斗神拳伝承者とは‥もとい、真の【ぷっちんようかん】の食べ方には程遠いのでもったいないと思います。

そう、必要なのは爪楊枝!つ・ま・よ・う・じ

皆さんは、風船(水風船)に爪楊枝や針を指して割ってしまった事ありますか??

目にも止まらぬ速さで割れてしまいますよね‥

それと同じ事が【ぷっちんようかん】にも起こるんです。

動画撮れば良かった〜(笑)。
一瞬でスルッと(笑)スゴい楽しい!

爪楊枝をプスッと

中にズボッと指して抜くと‥

その刹那に外側の風船がスルッと(笑)

そしたら中身がプルッと(笑)

子供さながら、擬音連続しちゃうほど何回やっても楽しく、うちは10歳になる息子氏が残りの4個とも空けてしまいました(笑)

中身の羊羹も、ギッシリと餡が詰まっており、フルーティな味わいでSo Good!

見た目もキレイで、楽しい経験もできて、味も美味しい‥

なんとも素晴らしき富貴堂ワールド!!

和の技術の粋(すい)と粋(いき)がつまった【ぷっちんようかん】

筆者は、いつもお世話になっている、東京下町・日暮里(荒川区)の老舗駄菓子問屋【大屋商店】さんでGET!!

関東以外の方は、各地の道の駅・サービスエリアで探してみてね!!

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