「責任感」で動かす、ダフトクラフトのミニマムなチームワーク| 私と社長 #2
note担当の新入社員:オオタが、ダフトクラフトの社長:花島にダフトクラフトの「コア」についてインタビューをする新企画『私と社長』。これから3週連続でお届けしていきます。
今回はダフトクラフトが実際にどのように協働し、コラボレーションを起こしているのか、そのチームワークのリアルについて語ります。
オフィスレスって実際どうなん?
(オオタ)今回のインタビューはダフトクラフトのチームワークについてです。前回は花島さんがダフトクラフトを始める前にゲーム会社に勤めていた頃の話が多くありましたが、今回は「裏に秘められたストーリー」というよりは、ダフトのリアルを具体的なエピソードをまじえて伝える回にしたいと思っています。
(花島)はい。よろしくお願いします。
(オオタ)では早速ですが、チームのエピソードに入る前に、読者のみなさんに大きな前提を一つ共有しておきたいと思います。それはダフトクラフトが、コロナに関係なく、2018年の創業時から「オフィスレス・フルリモート」で働いているチームだということです。
今でこそフルリモートに移行した会社が増えているので、移行前と移行後を比べてその良し悪しを語る言論や記事がすごくたくさん出ていますよね。対して私たちダフトクラフトには「移行前」がないわけじゃないですか。なので「移行前」がない会社として、リモートでの協働についてどう思ってるのか話してみたいと思います。
まず私から言うと、「移行前」は大学生をしていました。大学って短くて1週間、長くて3ヶ月くらいのチームをその場でぱっと組んでグループワークをするんです。学年も個人研究の内容もバラバラの、全然知らない人と「じゃよろしくお願いしま〜す」って言って。基本的には週1・90分だけ顔を合わせて、手を動かすところはそれぞれの時間でやっておく。進捗報告にはLINEグループやSlackを使う。そんな週1・90分しか顔を合わせないチームメンバーと協働するということを当たり前のようにしてきました。
それに対して、一般企業では週5・8時間も顔を合わせるチームメンバーと年単位で時間をかけてプロジェクトをやったりするわけですよね。そう考えると、フルリモートのダフトの方が大学でのやり方に似てるんです。
大学での経験を踏まえると、結局直接会う回数が多かろうが少なかろうが、チームワークでうまくやっていくために大切なのは一人ひとりのコミットメントやエンゲージメントだと思っていて。その2つさえあればどんな状況でもうまくいくんじゃないかなと。だからフルリモートのダフトにいてもあんまり不安は感じないんです。
花島さんはフルリモートやオフィスレスについて、今のところどう思ってますか?気に入ってますか?
(花島)好きです。オフィスレスで始まった理由は、ぶっちゃけ、資金がもったいないなと思ったからで。法人利用のオフィスで借りるために1年間分ぐらいの保証金もいるし、どんだけ安いとこでも100万から始まるような感じだったんです。それで、その100万円をオフィスに出すならXRの機材を買おう、仕事場所はそれぞれの家にしよう、と決まりました。
なぜそれが「できそう」だとイメージできたかというと、オフィスに集まっていても、基本的に喋らなかったからなんですよね。隣にいてもチャットなんです。ゲーム会社には集中しているときに声をかけられたくない人が多いので、暗黙の了解的に「ヘッドホン文化」があるんですよ。集中してるときに、話しかけて欲しくないよっていうサインとしてヘッドホンを付けるんです。その良し悪しの議論もありますが、クリエイター本意で考えると、それぞれが集中できる環境で働いたらいいやんって思うんですよね。
(オオタ)オフィスがあろうがなかろうがこれがあれば上手くいく、って思うものは何ですか?
(花島)責任感ですかね。オフィスに居る=チームワークができるっていうのは絶対違うし、信頼はそもそも目に見えないものですよね。それぞれが責任感を持っていれば自然に信頼で繋がっていけると思います。
(オオタ)デジタルキャンプファイヤーの企画をするとき、仕事のリモート化にまつわる記事やブログなんかをたくさん読まれたと思うんですけど、とくにリモートワークに苦労している人の話を読んでどんなことを思いますか?
(花島)苦労するポイントとして大きいのは、タスク管理をするのかプロセス管理をするのかの違いのところなんじゃないかなと思います。僕らは基本的にタスクベースで動くから、仕事の始まりと終わりで確認が取れれば、間のところは各自のペースでやってる。プロセス管理だとそうはいかないので、リモートだと大変そうです。
(オオタ)タスク管理のメリットはリモート化しやすいこと、じゃあデメリットは何だろう。
(花島)よく挙げられるのは「孤独になる」ことですよね。家に1人で篭ることになるから。でも、「誰とも喋らないから孤独だ」と感じる理由ってどこにあるのかなあと思います。「自分は必要とされてる」「自分を信頼してこの仕事を任してもらったんだ」って感じられていれば、喋る人が側にいるかどうかは関係ないんじゃないかなと。
それでもオフィスワークと決定的に違うのは、自分が思っていることを自分から発信してもらわないと誰も気づけないことですね。だからチームリーダーは、メンバーが「寂しい」とか「今日はちょっと調子悪い」って気軽に言える心理的安全性を作っておくことが必要。それでいくとうちの場合は、Slackの「times」っていう自分が好きにつぶやくチャンネルを1人ひとつ作ってあったり、最近だとSlackのハドルミーティングで気軽に5分だけ話したりしますね。「ちょっといいですか?」の誘いに「応じません」と返すことは基本的にないので、みんな気軽に声を掛け合ってますね。
ダフトを伝える4つのエピソード
(オオタ)ここからはエピソードトークを聞いていきます。
● ツールのアップデートで感動した話
● 全員野球の話
● 1人でできちゃうんかいっていう話
● あのときはチームのおかげで助かった!っていう話
っていう感じで4つ項目を準備したので、話しやすいものから話してもらえると。
(花島)【ツールのアップデートで感動した話】か。ツールの座組みは今でもずっと理想の形を模索してるところなんだけど、ツールはあまり増やさずなるべく1つにまとめようっていうのは方針かな。
創業時から使っていたのはZoom・Google Meet・Discord・Slack。音声通話といえばZoomやGoogle Meetだったんですけど、誰かと会議をしたい時はURLを送ったりしなきゃいけなくて、気軽じゃなかったんですよね。だからDiscordを導入した。話しかけることへの許可があんまり要らないことと、声だけのコミュニケーションっていう気軽さが良かった。ルームに自由に名前をつけれるから、僕らは「体育館裏」とか名前をつけてさ。無機質じゃない感じが良かった。だけど最近になってSlackに「ハドルミーティング」っていう音声と画面共有のみの通話機能がついて、Slackだけでできることが増えて。社内での活用回数を見てても、僕らにとってはすごくありがたいアップデートだったんじゃないかな。
Miroと出会ったことも結構大きい。空中戦になりがちなコンセプト会議も、ホワイトボードがあればリアルタイムで色々整理しながら進められる。あとは物理的なホワイトボードと違ってスペースを無限に使えるので、とにかく思考を発散させる会議をしようって時は非常に向いていた。Miroに出会った2020年の春頃は、ちょうど会社のミッションビジョンを更新させようって言っていた時期だったから、その時も大活躍でしたね。
(オオタ)創業時にミッションビジョンを決めた時はどうやったんですか?
(花島)基本的に僕が決めてました。ある程度はみんなにも相談したけど、基本的にひとりで。その時は何かZoomで色々聞いてもらいながら、Google Documentにメモとりながら、って感じ。ドキュメンテーションで言うとNotionとの出会いも大きかったですね。2021年の初めぐらいから使い始めて。それまではQiitaっていうエンジニア向けのナレッジ共有アプリを使ってたんですけど、やっぱり企画側が使いづらかった。まぁNotionがエンジニアから賞賛されてるかっていうとそうでもないんだけど(笑)。Notionは一応企画にもエンジニアのナレッジ蓄積にも使えるなと思ってる。
(オオタ)メンバーが少ないからっていうのもあると思いますけど、「これ使ってみましょう」「使いづらかったんでやめましょう」って気軽にできるのがいいですよね。例えば100人の部署で「Microsoft Teams使います」って決まったら、どんなに使いづらくても簡単には変えられないんじゃないかと思うんです。 あとは単にダフトメンバーみんなが新しい物好きですよね。
(花島)それはその通り。 大きいチームだと、「これを導入することでこういうメリットがあって」って上長に説得する必要があったりするから気軽に試しづらいよね。ダフトも、全部を挙げることはできないけどいろんなツールに感動しながら、使ったりやめたりして、今に至ってますね。リモートワークはコミュニケーションの精度を上げることが重要だから、コミュニケーションの質を上げるツールを採用することは重要な投資と考えてますね。
(オオタ)なるほど。それじゃ、次の【1人でできちゃうんかいっていう話】ですね。これは進捗に応じてヘルプを呼ぶような想定をしてたけど、やってみたら1人でできちゃったっていう話を聞きたいです。
(花島)基本的に創業メンバーは、いわゆる一騎当千的で、1人で何人分も働くんですよ。中でも岩城ってやつは技術のベースがしっかりしてるから、どんなことでも応用がきく。それと絶対に「期日までに終わらせるにはどうすればいいか」って、期日を基準に試行錯誤するところがありますね。
(オオタ)そのことがよくわかる案件事例を一つ挙げるとしたら何ですか?
(花島)ARグラスとAndroidスマートフォンでWindowsのリモートデスクトップを操作させるっていうプロジェクトですね。ARグラスをAndroidスマホに接続して、立ち上がっている状態のWindowsにアクセスするんですよ。そのスマホはWindowsのキーボードにもなるしトラックパッドにもなる。
家にいながら、会社のパソコンを動かすことができるARグラスの仕組みを作るってことですね。1、2ヶ月の短い案件だったんだけど、調査から実装までやってもらった。
(オオタ)リモートデスクトップというのは、どういう未来を提示したくて企画されたんでしょう?
(花島)オフィスで仕事してるときって、デスクトップの内容が他人から丸見えですよね。でも例えば人事系の評価データとかはプライバシーに配慮してに他人に見られないようにするべきで。そういう時、ARグラスが使えるのでは?っていうユースケースの検証だった。
岩城さんはどちらかといえばUnityの専門家なんだけど、全てを連帯させるためにAndroidネイティブの仕組み・ARグラスの仕組みと・Windowsの仕組み・ネットワークの仕組みとか、いろんなことをカバーしてなきゃいけなかった。普通なら専門家がそれぞれいるから、4,5人で集まってあれこれ試してみるところなんだろうけど、彼はそれを基本的に1人でやれちゃう。技術的な興味で、どんどん調べてどんどん作れちゃったんですよね。
(オオタ)なるほど。できちゃったときどう思いましたか?
(花島)できちゃったね、って。岩城さんを普通と思っちゃよくないんだろうけど、さらりとやってしまうのが彼の凄さなんよね。
(オオタ)そもそも花島さんも「できるやろ」と思って渡して、「やっぱりできたね」って感じなんですね。
(花島)そうですね。よくないね、彼を基準にしてそれをみんなにも求めてしまうから。もちろん、岩城さんみたいに1人でなんでもできる人がすぐに完成するわけじゃないですしね。彼はバックボーンがネットワークの方から始まってて、そのあとサーバーサイドに関わって、そのあと会社からUnity覚えてくださいって言われて勉強して、時間と共に積み重ねていったから今の彼がある。
でも本当に、プロジェクトのたびに別々に専門家集めていたら、それぞれが好きなこと言って、結局まとまらなくなるもんなんですよ。だから1人であれこれ調べて完結できちゃうのはダフトの開発の強みだなあと思うわけです。岩城さんに限らず、既存メンバーはみんなそうですね。
(オオタ) ただ、【全員野球の話】という項目があるわけです。
(花島)全員野球はやっぱりピンチの時に起きるよね。ありえない期日の案件とか。基本1人でそれぞれの仕事をやってるのに、ピンチの時にはサッと駆けつけて全体でチームになって、チームワーク発揮して、って感じ。その切り替えを見てると気持ちよささえ感じますね。
(オオタ) それが特に表れてるエピソードってあります?
(花島)とあるARスポーツイベントの案件で、イベント運営のために作らなきゃいけない管理ツールが4つあった。スタッツ管理と、ビデオ管理と、音声管理と、全体ログの管理。一番大変なスタッツ管理ツールの実装に手こずってる時、遠藤さんという人がサッと現れて他の管理をツール作りはじめてくれたんです。彼は基本的に自社製品の開発を担当してるんですけど、優先順位を確認して、「こっちは一旦止めてそっち応援入ります」って。自分の案件じゃなくても様子を見てくれてて、勝手にカバーに回るんすよ。
(オオタ) 最初から全員でやろうって決めるんじゃなくて、結果的に全員野球になるんですね。そういう案件を走りきった後どんな感じなんですか?打ち上げしたりします?
(花島)いやしてない。「何とか乗り切れてよかったね」っつって。終わってまた次、淡々とまた自分の元の業務に戻る。サバサバしてるよね。 自分に与えられた仕事を自分ごととしてやるのはできて当たり前の話で、その上の段階に、組織内で進んでる自分が担当してないプロジェクトのことも把握して、組織全体のことを自分ごととしてやるみたいなところがあるんだと思う。みんな自然にそう動いています。
(オオタ)そういうことって他の企業だったらあまり起きないんですかね?
(花島)僕の経験上では外部から人を呼んで対応することが多いかな。もう中のリソースが埋まってるわけだから。でもこうするとこの前話した「知らない人でできたチーム」問題が発生するんです。 一時的に集まったメンバーを信頼しあってみんなで何かを作るって、やっぱり難しいところがあって。僕の経験、急に作った外部との連携チームよりも、気心知れた内部メンバーにヘルプに来てもらうっていうほうがパフォーマンスがいいし確実性が高いと思ってる。ただ、1ヶ月2ヶ月の超短期決戦の場合だけね。ダフトでも、ピンチヒッターを集めて全員野球で取り組むのは超短期の場合だけです。
(オオタ)じゃあ「野球」というより「アベンジャーズ」ですね。
(花島)確かに。いつもはそれぞれの場所を守ってるスーパーヒーローが緊急事態のときだけアッセンブルする。
(オオタ)最後は【あのときはチームのおかげで助かった!っていう話】ですね。アベンジャーズの例でいくと、ハルクなら怪力は任せとけ、とかメンバーによって得意なところがあるんじゃないですか。そんな風にメンバーごとの得意な部分が役立った!っていうエピソードはありますか?
(花島)さっきも言ったけどサポートの部分じゃないのかな。 自分では手の届かない、背中側の攻撃を見張っててくれてる感じというか。
(オオタ)ただまぁエピソードとしてはさっきと同じなんですよね……
(花島)なんかエピソードって日々淡々と忘れていってるな。みんな結構サラリとやっちゃうから記憶に残らないのかも……。僕らはどちらかというと失敗したときの方から学ぶことが多いんで、うまくいってる時に色々話したり言葉にしたりってあまりしてなくて。
(オオタ)それがミニマムな組織っていうことなんですかね。例えば会社によっては「全社会」とかをやって、その年に会社で一番頑張ってた人にアワードを贈ったりしますよね。それはどっちかっていうとミニマムの逆で、なくてもいい。だけど、あると頑張れる。そういうイメージで、アワードを贈るとしたら?って考えるとどうですか?
(花島)んー、ないかもな……できなくて悔しかったことなら色々出てくるんですけどね。
(オオタ)それは、うまくいったときマジで何も感じないってことですか……?それとも「できた!嬉しい!」って思ってるけど、ただ照れ臭いから言わないとか?
(花島)うまくいったときは「狙い通りにできたなぁ」と思って、もうそこでほっこりおわり。その次の瞬間には「次はもっとこうしたいな」って考え出してるかな。
やっぱり基本的にKPTのフレームワークで考える習慣がついているので、よかったことは「Keep」でサラッと片づいちゃう。メンバー全員で振り返り会やる時もたくさん出てくるのはPとTじゃないですか。次どう改善させるかに常に意識が向いてるんですよね。立ち止まらない、現状維持しないって意味で、これもダフトの強みだと思うんです。
(オオタ)なるほど……。質問に関係なく、今の話を聞いて思ったことがあって。なんかSpotifyって1年に1回、私が1年間何を聞いていた・何時間聴いていたか・どのジャンルを気に入ってたか、スタッツを教えてくれるんですよ。「Spotifyまとめ」っていうんですけど、ユーザーはみんな「今年もSpotifyまとめの季節が来たぞー!」って、毎年楽しみにしてるんです。
それがどういうことかっていうと、Spotifyは年に1回、私たちに1年間の音楽ライフを振り返ってお祝いする日を提供してくれているんですよね。この日に向けて、実はSpotifyは1年間ずっと私のことを側で見守っててくれてたんだってことがわかるんです。
日常的に「ここをもっとよくできるよね」「ここは失敗だったね」「次はこうしたいよね」っていう話だけをするのも、方法としてはあると思います。でも1年に1回、1日だけは日々の頑張りをお祝いする日がある、その日に向けて日々の頑張りはちゃんと見てもらえている、とわかっていれば、まだまだ足りないって言われ続けるその1日以外の364日を、もっと頑張れるようになるんじゃないかなと思いました。
ダフトでもそういう日を作って、とは言わないですけど。まぁもしかしたら、私も大人になったらそんな日はいらないって思うようになるのかもしれませんね。
(花島)僕の意見としては、データトラッキングにおける「監視」と「見守り」は紙一重だと思っていて、「監視」ってあまりしたくない。Spotifyはデータトラッキングの結果をポジティブに見せるところ、データサマリをそのまま渡すのではなく『年に1回お祝いする日』として渡すのが上手いなと思います。監視ではなく見守ってもらってるとユーザーに感じてもらってるところに会社とユーザーの良い関係性が感じられるのも素晴らしいです。
感謝の表現は大人になったらいらなくなるのか?というところは、大人とか子どもとか関係なく、100人いたら100通りの「求めるかたち」があると思っていて。例えば掃除でいうと、部屋の掃除してくれた時、部屋を掃除して、掃除機に溜まったゴミ掃除までした時、それともそのゴミをまとめて集積所まで出すまでしてくれた時。たぶん僕らは気が付かない内に「集積所までゴミを出した段階」で感謝しているかもしれません。
できてない所を掘り下げるのは、「クリエイターたるものストイックであれ」っていう考えによる行動なので、そうなると感謝のタイミングや伝え方の見直しが必要かもしれません。小さい感謝が積み上がっていくような仕組みができれば、太田さんの違和感は軽減するかもしれないですね。
ダフトではNotionでタスクをデータベース化して管理していますが、それをもっと細分化、精度を高めて活用して、最終的にサマリ化できれば良いなと今の話を聞いてぼんやり考えました。誤解がないように言っておきますが、社員監視の為ではなく感謝のためです(笑)
リーダーが感謝していること・期待していること
(オオタ)最後の質問です。ダフトのチームリーダーとして、チームに感謝していることと期待していることを教えてください。
(花島)ええ、なんだろう。月並みやけど、一緒にやってくれてありがとう。1人では何も達成できへんなと思っとります。目標に向けて一緒に走れる仲間がいることに感謝してる、かな。
(オオタ)えーと、今日ずっと一貫したテーマとして、ダフトのチームワークのリアルな現状を伝えたい、エピソードベースで話を聞きたいというところがありまして……よければ先に軽く書き出してもらって、そしたらそこから聞いていきます。
(花島)書いてみましょう。
(オオタ)……まず期待してることから、「自己成長してほしい→チームの刺激になるために」「自分自身の感性を伸ばしていってほしい」「高め合う関係になりたい」ですね。
(花島)感情がないやつみたいな書き方になってしまったけども。なんか、こうは書いてるけど、みんな既に自己成長してんすよ。 いい年した人たちが新しい技術をどんどん学ぶし、そういうのすごい刺激になる。難しいことに直面した時もうここでいいよって止めてしまう人もたくさんいる中で、うちのメンバーはそこがすごいんですよ。
(オオタ)なるほど。じゃあ「自分自身の感性を伸ばしていってほしい」のはなぜですか?
(花島)Person of Oneになってもらうために。前回Company of Oneの話をしたけど、一人一人がPerson of Oneになることが会社としても唯一無二になることにつながると思う。
(オオタ)3つ目の、「高め合う関係になりたい」のはなぜですか?
(花島)「自己成長してほしい」っていうところにつながるけど、現状維持をしないため。あいつ頑張ってるから僕も頑張ろうと思える関係性でこれからもいてほしい。
(オオタ)なるほど。じゃあ次、感謝していることの方を出してみましょう。
(花島)これはまあ当たり前なんだけど、一人一人がちゃんと責任感を持って、やりきってくれてることがありがたいですね。
(オオタ)「責任感持ってやってくれてありがとう」の一言に集約される、って感じですか?それをちっちゃく分解してみると?
(花島)うーん。まず、意見が違う時にそれを正面から言ってくれることに感謝してる。責任持ってこの組織のことをちゃんと考えてくれてることが伝わって嬉しいし、色々言ってくれるおかげで芯をブラさずにいられる。
あと、相手目線に立って行動してくれることも。UXってつまりは相手目線に立つってことだと思うので、普段の行動に基づいてUXを向上していけてるのがありがたいです。
あと、向上心持っていろんなことに新しいことに挑戦してくれてること。僕らが新しいことをしていってるから他の周りを巻き込んでいけるというか、選ばれる理由ができているんじゃないかなと思います。
(オオタ)だいぶわかりやすくなりました。これらの項目を大事にこれからもやっていきましょう。
(花島)そうですね。そして僕はすぐ忘れちゃうんで(笑)チームのちっちゃい達成したこととか具体的なエピソードとか、Notionにでもリストを作って記録していこうと思います。
今回はダフトクラフトが実際にどのように協働し、コラボレーションを起こしているのか、そのチームワークのリアルについて語りました。
次回は、ダフトクラフトを「XR業界」から俯瞰し、業界の中でどんな存在になりたいのか、今の立ち位置から社会にどんな価値をもたらしたいのかについて語ります。
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