秋。電車。ヒメゴト。(リリの場合)①#18禁

わたしは、承認欲求が強い。
女は、男のひとより強めだってゆうけど、
わたしはその中でも強めだと思う。
小学校の頃にはそれでイジめられた。
それからはそーゆーのあんま表に出さないようにしてる。
今は露骨に無視とかなくなったけど、
やっぱ周りから距離は置かれてる。
まぁこんな田舎だからね。
高校卒業まではしょうがないかなって思ってる。

あたしの名前はリリ。
高校3年生。
とある中核都市に隣接する山間の高校に通ってる。
そんなこんなあったから
遠くの高校行ってもよかったんだけど、
そのイジめられてたときそばにいてくれて
親友って呼んでいいくらい仲良くなったコがいる。

彼女の名前は、クミ。
周りの環境は変わんなかったけど、
クミと離れるくらいならって
地元の高校を選んだんだ。

そんなクミが、
こないだ始業式の次の日から
明らかにわかりやすく雰囲気が変わった。
悪い方向じゃなくて、
明らかに、幸せオーラがジョバジョバ出てる。
クミはそれをあたしに話さないし、
あたしもそれを聞かない。
そーゆー、距離感?でつきあってきた。
ホントはもうそこそこ長い付き合いだし、
聞いても誰にもヒミツにするし、
ちょっとくらいは話してくれてもいいかなぁって思うけど・・・
まぁ多分、彼女もあたしもわかってる。
あたしが承認欲求強めだってこと。
多分心のどっかで「悔しい」って思っちゃうと思うし、
それはよくないって思うし、
あたしだってクミに言えないこといっぱいあるし。

あたしは承認欲求強めだ。


高校入学してから、
クミと他のトモダチ何人かと一緒に、
少しづつスカートを短くしてった。
他のコたちはかわいいからって理由だったけど、
あたしの場合は、ちょっとだけ違った。
そして今は、高3。
ウザい上級生もいないし、まさに天下だ。
スカートの短さも。

あたしは、男のひとにそーゆー目で見られると、
ちょっとだけ興奮する。
多分他のコも少しはあると思うけど、
あたしはそれが割と強め。
バス停とか意味もなくしゃがむし、
パンツ見えない座り方とかちゃんと知り尽くしてるけど、
向こうから来る車のおじさんとかがこっち見てるの気づくと
わざと見えるように体勢変えたりする。
ガッコでは階段登るとき絶対隠すけど、
街行ったりするとちょっと見えるようにしたり。
・・・たまにノーブラノーパンで行動したり。
さすがにそんなときは
パンツじゃないやつ見えちゃうから
見せたりはしないけどね。

・・・地元では。


今日は、2学期はじまって初めての土曜日。
電車にのってひとりで最寄りの街に行く。
今日のカッコは、
おへその出るピチピチのシャツに、学校の制服と同じ短さのフリフリのスカート。
おじさん受けするカッコ。
パンツの上には黒のハーパン履く。
一応この辺もまだ地元のテリトリーではあるからね。
パンチラ対策じゃなくて、変な噂立てられないための対策。
でも、街が近づくにつれて電車内が混み出すと、
後ろから男のひとに密着されて、おしり揉まれた。
普通のコは嫌がって気持ち悪がるだろうけど、あたしは平気。
いつも通り。
むしろスイッチ入れてくれてありがとうって感じ。

そして、街に着いたら
今度はおっきめの電車で、ちょっと離れたもう少し大きめの街へ。
ここで、トイレ入ってハーパンを脱ぐ・・・

『・・・あれっ!えっ!?』

ハーパン脱いだら下にパンツ履いてなかった。

『えっヤバっ・・・』
ゾクゾクゾクッ・・・

いつもここでパンツも脱いでノーパンになる。
ここからは
よっぽどのことがない限り地元のコたちとは会わない。
リリの強い承認欲求を満たしまくれる、
まさに待ちに待った月イチの、リリの絶頂の一日だ。
でも今日は・・・

ハーパンの下にパンツを履き忘れたことも相まって、
いつも以上に早く興奮が高まった。
(・・・なぁんだ・・・
いつもこうしてればよかったなぁ・・・)


大きめの電車に乗る。
向こうのおっきい街までは20駅弱。
時間は1時間ちょっと。
最初は空いてるけど、向こうに近づくにつれてだんだん混み出す。
混みはじめるとおばあちゃんに席を譲って、
入口付近の混みそうな場所に立つ。
いつもよりちょっと興奮強めだけど、
だいたいいつも通り。

6駅くらい手前から一気に満員になる。
人が流れ込んできて中央付近に流される。
四方からカラダが密着する。
リリの興奮のひとつである。
・・・っと・・・
誰かの手の平がおしりに触れる。
前後左右密集してるから逃げ場はない。
最高っ・・・。
でもだいたいリリがパンツ履いてないことに気づくと
痴漢はそこで終わる。
たった6駅だからもっと責めてくれてもいーのに・・・。

今日のひとはいつもとちょっと触り方が違う。
ちょっと激しいってゆうか・・・
あたしがいつもより興奮してるせいかもしんないけど・・・
すごく直で相手の興奮が伝わってくる。
うんそう・・・それでいーの・・・。

ニュルンッ・・・
(ちょっ早っ・・・!)
やだ興奮する。
どんなひとなんだろう・・・おそるおそる振り返る・・・
(えっ!!!!!)

(・・・・・ケイくん!?)

続く→

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