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安全地帯から綺麗事を言う専門家

世の中には色々な専門家がいるが、特にタイトルに当てはまる人間に対しては、とてつもない違和感をおぼえるというか、嫌悪感すら抱く。
個人名は出さないようにするが、いわゆる「貧困問題を専門的に扱っている専門家」が、最近妙に目立って腹立たしい。

なぜここまで嫌悪感を抱くのか。
やはりこの専門家の「綺麗事を言っている感」が嫌でたまらないのだと思う。

昔、川崎の私立学校の通学バスを待っていた人々が、そこにやってきた暴漢の狂気に倒れる事件があった。
犯人は長年引きこもっていたというが、そのニュースに書かれていた“専門家のコメント”が、
「適切な支援を受けられるところに相談していれば、こんなことにはならなかったかもしれない」
というものだったと記憶している。

これを読んだ自分は、
「事情を知らない専門家が上から目線で物事を語ることほど、不快なものはないな」
と感じた。
なるほど、この専門家は御託を並べるだけで寄り添う気持ちはないのだ、と。
様々な事情があって相談できなかったり相談しなかったりするのに、えらい他人行儀で綺麗事を言うんだな、と。
第一、被害にあった方もいる中で、どうしてこのような無責任なことが言えるのだろう。

この手の専門家に嫌悪感を明確に抱くようになったのはこの時からだ。
以降、貧困問題を取り上げニュースや、女性のセクシュアリティに触れるニュースにこの名前を見ると、即座にブラウザバックするようになった。

第一、真剣に問題に向き合うのであれば、専門家という安全地帯から語ること自体がおかしい。
はっきり言えば、変に“代弁者”のツラをするのであれば、今手元にあるお金を寄付に回した方が余程タメになっていると思う。
何も行動が伴わずに理論ばかり先行するのが専門家の悪いところなのだろうが、特にこの手の問題を取り上げる人々は、本当に当事者の役に立っているのか本当に疑問である。
だからこそ、全く信用に値しないと思っている。

そういえば、よくフェミニズム的な問題を取り上げる“専門家?”も、同様の理由で炎上していることが多いように思う。
結局彼ら彼女らの声は、当事者の声を反映したものなのだろうか?
勝手に言っているだけだとしたら、罪は重い。

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