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2024観戦記 A FC東京

昨日は平日ナイターの国立開催となったFC東京戦に参戦しました。
今期で一番ふがいない戦いをしてしまったように感じたので、少しネガティブ多めにはなりますが、ここでしっかり昇華して次の鳥栖戦に挑みましょう。

国立開催

平日夜の国立開催となったFC東京戦。今年はアウェイゲームとして国立開催が何度かあるため、早く前年のルヴァン決勝の悪い印象を払拭すべく気持ちい勝利を目指したいところだった。
新宿駅で浦和のユニフォームを見かけるとそこだけ日常の風景から切り取られた感じがあった。スーツ姿や大学生が行きかう改札内に赤いユニフォームがぽつりぽつりと見えると、いつもは雑多な群衆にしか感じない人の波から強烈につながりを感じられるのが良い。

この日は雨がそこそこ強く降っていたので、1層の前のほうは雨を被るかなと思っていたのだが風は強くなかったのでそんなこともなく快適に座ってアップを待つことができた。
何気なくビジョンを見ているとそういえばFC東京のエンブレムが変更されたことを思い出した。ビジョンのエンブレムを使った映像がスタイリッシュになっていて、会場を囲むリボンビジョンも併せて最先端な雰囲気を作り出していた。FC東京はアナウンスに英語を積極的に採用してグローバルなクラブという空気を作ろうとしている様子が見て取れた。

前半、スーパーゴールと嫌な予感

ここ2試合、最初の15分ほどは完全に試合を支配している試合だったが、この日は5分5分、もしくは少し押され気味の立ち上がりになった。
序盤にFC東京にネットを揺らされてしまうが、浦和にしては珍しくOFRで取り消しになった。
しかし、この時点で何というか今日も無失点はないなと思ってしまった。このシーンに限らず、自陣深くに入られているのにDFが近くによるだけで全くプレッシャーになっていない。FC東京の選手たちはすごくやりやすそうにボールを回していた。また、バイタルで持たれた時にも誰が行くのかはっきりせず、いい状態からけられたボールが何度もゴール前を横切っている。
安易に突っ込んで躱されることは避けたいが、そこにいるだけでいいわけでもない。個人戦術として特にサイドとインサイドハーフのブロック守備時の相手へのプレッシャーのかけ方は見直すべき課題なんじゃないかなと感じた。

しかし前半が進むにつれてチアゴや渡邊の積極的なプレスがはまったりしてボールを回収できるようになってきたところ、ゴール裏からはよくわからないうちにチアゴがボールを持って駆け上がると、私の頭が撃てと叫ぶ瞬間にチアゴが強烈なスーペルゴラッソを叩き込んだ。
まさに会場は騒然と言った興奮状態になり、えぐいえぐいと声が飛び交っていた。動画で確認してみると正確で力強いシュートもさることながら、相手DFを引きはがし一瞬の判断で撃ち込んだ技と力を兼ね備えた一撃だった。

ただ、私の経験則にはなってしまうが、スーパーゴールで先制したチームがそのまま勝ち切るという展開はあまり見たことがない。相手もあれは仕方ない、と切り替えられるだろうし守備が崩されたわけでもない。ここから勢いを持って向かってきたらやられるとっそう思わずにいられなかった。

後半 脆さを突かれた守備

後半が始まって早々2失点を喫してしまう。
どちらも右サイドで深く運ばれマークがはがれた相手にいいシュートを食らってしまうという前半まさに心配していた失点シーンとなった。
敦樹が誰につくか決まらず守備の時に浮いてしまったり、酒井が1on1でなかなか勝てなかったり自由にクロスを上げさせてしまったりと彼らのいい面をなかなか見れないというのは苦しいものがある。また、西川のコンディションもなかなか上がりきらず、昨年のようなミドルシュートまでなら許容のような打たせ方をすると今期は厳しいかもしれない。

2失点してしまってやっとゲームが落ち着きボールを持てるようになってきたものの、これまでのように迫力をもってゴールに迫るシーンがなかなか見られなかった。
私が気になったのはゴール前でのセットプレーをもらうことに目がくらんで簡単に倒れてしまうことだ。チアゴがボールを奪い野沢に倒されたシーンなど笛を吹いてほしいところで拭いてもらえなかったことでよりアピールが過剰になってしまったのかもしれないが、まずは倒れないで踏ん張ってゴールに向かう姿を見たい。
それは私にも言えることで、なんでファールじゃないんだと叫ぶ前に立ってボールを追えと鼓舞するのが自分の流儀だったのに周りに流されてチャントを止めてまで抗議してしまったことにふがいなさを感じる。反省して次戦に臨みたい。

期待していた中島作戦も失敗に終わり、最後のエリア外のシュートが野沢に防がれたことで試合は決した。
広島の時は相手が本当に強く次こそはと素直に思えたのだが、今回はチーム、選手、そして自らのふがいなさで腹の底でグツグツと怒りが煮えていた。選手の挨拶の時は自分が何言ったか覚えてない。選手に向けてなのか自分に向けてなのか分からない「戦え」というニュアンスのことを叫んでいたと思う。

帰路

どうもこのメンタルで激混みの千駄ヶ谷から電車に乗る気が起きず、頭を冷やすのもかねて歩いて新宿まで向かうことにした。
小ぶりな雨の中新宿御苑の前を早歩きで前の人を追い抜きながら歩くとだんだん頭が冷えてきてやっと試合の反応やリプレイを見直せる余裕が出てきた。チアゴのゴールや東京のユルネバをかき消した話がすごく他人事のように感じてしまえるほどすんと心が冷めていた。
福岡戦でやっとまとまりだした心が離れてしまうのは非常にまずい。今が一番苦しい時だと思ってスタジアムに集い解決するしかない。日曜、やろう。
そう考えるうちに新宿までたどり着いた。

新宿には浦和、FC東京はもちろん町田から帰ってきた広島サポなどがいてJの夜ここにありだった。楽しかったか?

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