法の常識は社会の非常識?時速194km暴走被告側主張の衝撃
大分市で発生した時速194kmの死亡事故は、法廷での被告側の主張が物議をかもしています。
被告は当時19歳で、法定速度60kmの道路を3倍以上の速度で走行し、交差点を右折してきた車と衝突しました。この事故により、小柳憲さん(当時50歳)が亡くなり、被告は危険運転致死罪に問われています。
初公判での驚くべき主張
初公判では、被告の弁護士が「危険運転致死罪にはあたらない」と主張しました。
弁護側は、被告が車線から逸脱せずに直進できていたことを理由に、過失運転致死罪が妥当だとしています。
この主張は一般常識からすると驚くべきもので、多くの人々が「時速194キロ」という非常識な速度が危険運転に該当しないという点に疑問を抱いています。
検察と遺族の反応
一方、検察は「常軌を逸した高速度で危険極まりない運転」とし、被告の行為を厳しく非難しました。
遺族も起訴内容の変更を求めて署名活動を行い、2万8000人余りの署名を集めました。その結果、より重い刑が科される危険運転致死罪で起訴されることになりました。
法律と一般常識の乖離
この事件は、日本の法律が「制御困難な高速度」をどのように解釈するかという問題を浮き彫りにしています。
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