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「白髪、老け顔、草食系のロマンスグレーですが、何でしょうか、お嬢さん?~人生で三度あるはずのモテ期が五十路入ってからしかも、一度で三倍って、それは流石にもう遅い、わけではなさそうです~」第4話
第4話:五十路、みる。 「えーと、美味しい」 未夜お嬢様が言葉を選びながら、お褒めの言葉を下さる。 気になる点は色々あるがそれでも嬉しいものは嬉しい。 「有難うございます」 「水みたい」 水みたい? 薄すぎたのだろうか。ジジイの舌では薄味も濃く感じてしまいのかもしれません。 「ああ、ごめんね。水みたいっていうのは、薄いとかじゃなくて、飲みやすいってこと。そうね……味の良い珈琲に対するおいしいじゃなくて、本当に澄んだ、そう、美しい味がする、文字通りの美味しい、美味だわ
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「白髪、老け顔、草食系のロマンスグレーですが、何でしょうか、お嬢さん?~人生で三度あるはずのモテ期が五十路入ってからしかも、一度で三倍って、それは流石にもう遅い、わけではなさそうです~」第1話
あらすじ:300字まで 五十路の男、福家拓司(ふけ たくじ)は老け顔で恋愛運に恵まれず、フラれたり嘘告白をされたりし恋愛について諦め、バイト時代から働いていた喫茶店での仕事に一生懸命だった。だが、女オーナーが入院中にオーナーの息子からクビを言い渡される。路頭に迷う福家に声を掛けたのは喫茶店常連の南。南に誘われ、福家は執事喫茶に。福家は気づいていなかった。自信のとんでもないスペックと好意を寄せる女性達、そして、人生で三度あると言われるモテ期がたった一度ながら3倍でこれからやって
「白髪、老け顔、草食系のロマンスグレーですが、何でしょうか、お嬢さん?~人生で三度あるはずのモテ期が五十路入ってからしかも、一度で三倍って、それは流石にもう遅い、わけではなさそうです~」第3話
第3話:五十路、占われる。 【白銀視点】 「お待たせしました」 私は未夜お嬢様の前に珈琲とセットのデザートを並べます。 お待ちいただいてる間は千金楽さんがお相手してくださっていました。 「うわ~、ほんとにアニメみたいな音」 「でしょう?」 どういうことでしょうか? 私の食器を置く音がアニメみたいというのは? 「白銀は無自覚チートですから」 「なるほどね」 むじかくちーと? 無自覚はなんとなく分かりますがちーととは? あとで辞書で調べましょう。スマホで調べろと千金
「白髪、老け顔、草食系のロマンスグレーですが、何でしょうか、お嬢さん?~人生で三度あるはずのモテ期が五十路入ってからしかも、一度で三倍って、それは流石にもう遅い、わけではなさそうです~」第2話
第2話:五十路、執事デビューす。 【???視点】 それは福家さんがカルムをクビになったと知った日のLIN○グループ。 グループ『ロマグレの会』 六月十三日 YUI 『おはようございます! 今日、朝一でカルム行ったらロマグレ様いなかったんですけど、どなたか理由知りませんか!?』 8:12 Akemi 『アタシもお昼に行ったけど、居なかった。体調でも崩したんかなあ泣』 13:11 YUI 『え!? そうなんですか!? うそ! お見舞いとか行った方がいいですよね』 1
クビになったVtuberオタ、ライバル事務所の姉の家政夫に転職し気付けばざまぁ完了~人気爆上がりVtuber達に言い寄られてますがそういうのいいので元気にてぇてぇ配信してください~
54てぇてぇ『休日ってぇ、普通心安らげるもんなんだってぇ』 【天堂累児視点】 ナツノオフコラボの翌日、俺はリビングのソファーで目を覚ます。 いつの間にかソファーベッドになっていて。 いつの間にかパジャマの前が開いていて。 いつの間にか色んなシャンプーとかの匂いが混じっていて。 二の腕のあたりがちょっと湿っていて。 なんか左腕が痺れている気がするが気にしないでおこう。 前日までの疲れと昨日のちょっとしたダッシュ&シャウト。 それらが積み重なったのであろう爆