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エンドラインからの景色 vol.64 B1 第15節 北海道 vs 三河 GAME1 両ヘッドコーチ、島谷怜選手、須田侑太郎選手、会見
エンドラインからは選手たちの熱く激しいプレーや、そこからしか見えない表情がある。ダブドリ編集部が撮影した中から厳選し、写真とともにゲームを振り返っていく。vol.64はB1第15節の北海道vs三河 GAME1の試合を写真で振り返っていく。エスコンフィールドHOKKAIDOで開催されたこの試合は、Bリーグの最多入場者数を大幅に更新した。最後に会見の様子を掲載する。(写真・文 = 宮本將廣)
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シーホース三河 ライアン・リッチマンヘッドコーチ会見
宮本 どこかでレバンガ北海道さんのペースになることを想定していたということですが、実際に後半はレバンガ北海道さんのペースになりました。そこでエントリーを変えたり、アクションを変えたりして、流れを戻したと思います。予想して準備できたところと、試合の中でアジャストできたところはどこだったんでしょうか?
リッチマン 後半に向けて考えていたことは、ディフェンスでしっかりと相手を止めることです。その理由としては、長野選手が流れを変える力を持っています。久保田選手という2人のポイントガードはオフェンスでボールをプッシュして、速い展開でいい流れを作ってくれます。ただそのいい形を作り出すためには、ディフェンスでしっかりと相手を止めないといけない。いいディフェンスをしなくては、いいオフェンスに繋げることはできません。だからこそ、まずはディフェンスで相手を止めようという話をしました。それができれば、自分たちはオフェンスで武器を持っている選手がたくさんいるので、それを活かすことができる。ハイレベルなバスケットボールをするためには、ディフェンスでしっかりとしたパフォーマンスを出せないといけないと思います。後半はそういうところを意識して、彼らがいい仕事をしてくれたと思います。
シーホース三河 須田侑太郎選手会見
宮本 須田選手もおっしゃったように、いろんな選手がそれぞれの良さを発揮できることが三河さんの特徴だと思います。レバンガ北海道さんは序盤から須田選手にボールを持たせないようなディフェンスを仕掛けていました。ただ、須田選手ばボールを持てなくても、チームオフェンスのフローをうまく作れていた印象がありました。試合を通しても、追い上げられるシーンはありましたけど、チームとして堪える強さが印象的でした。選手個人としてもチームとしても我慢強さだったり、コミュニケーションだったりは何かあったんでしょうか?
須田 僕らはソリッドなディフェンスチームなので、そこが40分間通して大崩れしなかったことが最後のランに繋がったと感じています。僕は今シーズンから三河でプレーさせてもらっていますが、昨シーズンの三河を見ていた中で、少しアップダウンがあるというか。そういうところは自分としては敏感に捉えるようにしています。そういう時間帯はどんな試合でも絶対にあるので、そういうところでチームが堪えられるような働きかけをすることを個人的には意識しています。ただ、今のチームの状態はすごくいいですし、すごく安定しているので、特別何かをしているわけではないですが、自分たちが立ち返る場所はディフェンスであることは間違いない。今日も我慢強い試合になりましたけど、そこの共通認識を持てていることが、今うまくいっている要素だと思います。これをベースにさらにチームを積み上げていって、シーズンの後半にCSに向かって行けるように頑張りたいなと思っています。
レバンガ北海道 小野寺龍太郎ヘッドコーチ会見
宮本 ディフェンスのトラブルが1Qからだいぶ続きました。三河のレイマン選手がボールをプッシュしたり、エントリーできるので、そこに誰をどのようにマッチアップさせるのか。ピックを使ってくれば、どこでスイッチするかなど、僕の印象としてはそのスイッチが若干遅れて、彼にファウルをしてしまったり、ガードナー選手のところがスイッチして、ポストアップされたときにそこをどのように守るのか。ダブルチームを仕掛けるのかなど、ちょっと疑問に思ったところがあって。ただ、そこが2Qのオフィシャルタイムアウトの後からはよくなった印象がありました。そこは明日に向けたポイントになると思うのですが……。
小野寺 そうですね。レイマン選手が4番だったり、3番のポジションでプレーをするわけですが、僕らはビッグがマッチアップしたり、スモールがマッチアップしたり。明確なルールを決めていました。そのルールは大きく分けると4つに分けていたんですね。2ビッグのときの4番、5番のピックアンドロール。インバート、要するにビッグマンに対してスモールがスクリーンをかけにいくケース。レイマン選手が3番になったとき、ドワイトがついたりしたとき。そして、その場面でスモールがスクリーンに行ったとき。この4つに分けてディフェンスのルールを設定していたんですけど、そこがルーズになってしまった。特に前半ですね。レイマン選手の傾向を見ると、川崎戦を例にすると、彼のホットショットはドリブルからのスリーポイントです。なのでピックを使った場合、6割ぐらいがスリーポイントになります。残りの4割ぐらいが2ポイントで、その2ポイントはほぼ全てがレイアップになるということを理解しているはずなのに、簡単にレイアップを打たれてしまった。スリーポイントを打たなければ、ペイントまで侵入してきて必ずレイアップに来ますよ、ということはスカウティングで理解してプレーをしていたのに、レイアップをやられてしまった。スリーポイントはある程度止めることができたと思います。川崎戦ではスリーポイントをかなり決めていましたが、僕らはそれをやられたくなかったので、スモールがついている場合はチェイスしていく。ただ、そこで侵入されたときに僕らのルールでは、ビッグマンがバッグペダルをする。これは全然言っても問題がないので言いますが、そこでビッグマンがスイッチします。ただ、そのスイッチをしたときにレイマン選手がそもそもビッグマンと同じサイズなので、スイッチしてもレイアップされてしまう、ファウルになってしまう可能性がある。だから、より早くスイッチをしましょうね、と確認していました。うーん……スイッチのタイミングは悪くなかったと思います。ただ、バックペダルが足りなかったのが前半でした。レイマン選手に対してはもっとペイントを守る意識が必要だったと思います。そこがちょっとルーズになったので……何をやるのかがわかっていても、少し精度が落ちる。1歩足りないとかが今日は多かったです。ちょっとした自分たちのディティールの部分。遂行レベルがちょっと……やっていないわけではないんですけど、ちょっと足りなかったというのが今日のゲームだと思います。ペイントで50失点は多すぎる。本来であれば想定していない失点が多すぎたので……まだそこを明確に把握しているわけではないですが、これからビデオを見て、しっかりと精査したいなと思います。
レバンガ北海道 島谷怜選手会見
宮本 結果的には負けてしまいましたけど、試合の中で押し返していくことはできるようになってきたと感じています。ヘッドコーチにも伺いましたが、2Qのオフィシャルタイムアウトの後からディフェンスが良くなってきて、試合を自分たちのペースで進められるようになってきた。ただ、そこが僕はわからないので聞きたいんですけど、4Qでランを作られてしまった。3Qの最後がものすごく悪かったとは思わないのですが、どうしてあそこで一気に持って行かれてしまったのか。あそこを押し切れれば、チームはもう一つ上のフェーズに行けると思いますし、明日の試合を勝つためにはそこが必要かなと思うんですけど、島谷選手の目線では、 4Qのどのように捉えていますか?
島谷 そうですね。単発だったんですけど、角野選手とレイマン選手にスリーを決められて、そこで点差が広がった。決められる、決められないの前に打たせてはいけない選手だったので、言っちゃうと簡単に打たせてしまった。あれはチームとして絶対にやられてはいけないプレーだったと思います。試合を振り返れば、その4Qの出だしがキーポイントになりましたけど、試合を通して各クォーターの出だしが良くなったので、そういう流れで入ってしまったこともよくなかったと思います。
宮本 そこは選手間でコミュニケーションをとる中で、ここを強調しようとか、たとえばボールプレッシャーを強調しようみたいなやり取りはあったんですか?
島谷 そうですね。特に僕たちがショットメイクした後の切り返しが三河さんは速いし、そこは僕らもスカウティングでわかっていたので、レイマン選手のスリーポイントはいちばんやられてはいけない形でした。そこはスカウティングの時点でそういうシュートは打たせないようにと決まっていた。シュートを決めさせないようにディフェンスをしようではなくて、そもそも打たせないようにしようという共通認識だったので、そもそもあれを打たれてしまったことが問題だったのかなと思います。
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