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エンドラインからの景色 vol.57 B1 第2節 渋谷 vs 秋田 GAME1 試合後ヘッドコーチ会見、熊谷選手単独インタビュー

エンドラインからは選手たちの熱く激しいプレーや、そこからしか見えない表情がある。ダブドリ編集部が撮影した中から厳選し、写真とともにゲームを振り返っていく。vol.57はB1第1節の渋谷vs秋田のGAME1を写真で振り返っていく。最後に両HCの会見、熊谷選手の個別インタビューを掲載する。(写真・文 = 宮本將廣)

秋田ノーザンハピネッツ 前田顕蔵HC会見

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サンロッカーズ渋谷 ルカ・パヴィチェヴィッチヘッドコーチ会見(ダブドリの質問のみ。時間の都合により1社1問)

宮本 トランスファーして(サイドを変えて)から、うまくクリエイトできなかったように感じました。そこは秋田のディフェンスがフィジカルだったからボールマンに対するディフェンスに対応できなかったのか、それともヘッドコーチがオフェンスの指示を出す中で、プレッシャーリリースを含めた組み立てがうまくできなかったのか。選手のプレッシャーリリースに問題があったのか。その辺りを教えていただけますか?
ルカ 私たちの表現としては、トラスファーと言っていますが、1回目のサイドから2回目のサイドにボールを送って、オフェンスを組み立てます。秋田さんのディフェンスを見る限り、ショートステップに出ていました。そこに対して、我々がどのように対応したかというとガードがそれを抜いていって、ヘルプを寄らせていいシュートを打っていく。要するに、寄ってきたところにキックアウトすることを強調していました。ただ、そもそも逆サイドにボールを振る。このアクション自体が少なかったです。できたとしても、我々がいい判断をしてしっかりとシュートを打ちきれませんでした。シュートを打ったとしてもパーセンテージが下がってしまったわけです。それはなぜかというと、秋田さんのディフェンスに対して、私たちは「速くやらないといけない」と焦りが出てしまい、スピード感についていけなかったことでパーセンテージを落としてしまったと思います。今日のゲームに関しては、サイドのピックアンドロールのみならず、トップのピックアンドロールも遂行しきれませんでした。これに関しては明日に向けて、改善をしていかなくてはいけないと思っています。

秋田ノーザンハピネッツ 熊谷航選手 単独インタビュー

宮本 渋谷も明確にスタイルがある中で、秋田がやろうとしているボールプレッシャーをしっかりとできれば、今日のようなバスケットボールができると見ている皆さんも知ることができたと思います。そういう意味では、チームとしてより自分たちのバスケットボールを表現することが大事だったと思います。その辺りはどう考えていましたか?
熊谷 まずは川崎戦の1戦目と2戦目には明確な違いがありました。引いて守ってしまったのが1戦目で、2戦目はやるべきことを全員がやった。それで2戦目に勝つことができたことで、「こういう風にやれば勝てる」という明確なビジョンが見えた。あとは自信がついたところが大きな違いとなって、今日もいいバスケットができたと思います。それをやりきれたことが今日の勝利の要因かなと思います。
宮本 そこは先週の試合からの1週間でチームとしても……。例えば、B2から来た選手もいて、外国籍選手もBリーグが始めてという環境の中で、今言ってくれたように「こうやれば勝てるぞ」っていうコミュニケーションが増えたんですか?
熊谷 そうですね。ディフェンスに関してはある程度できてきたというか。全員が少しずつわかってきたと思います。ただ、オフェンスの部分でターンオーバーだったり、セイムページ(同じページ)でプレーをする。どういう風にオフェンスをするのかっていうことを、この1週間でやってきました。ターンオーバーの数に関してはまだ多いんですけど、前に比べれば減ってきています。それが、この1週間の成果だと思います。
宮本 ちゃんとスタッツを把握していないから印象論だけど、ターンオーバーからの失点は試合を重ねるごとに減ったように思います。良い悪いを含めて、ショットまでは持ち込めている。相手のファストブレイクに繋がるようなターンオーバーにはなっていないとか。そこはポイントガードとしては変化を感じている?
熊谷 そうですね。前よりはそういう数は減っているんですけど、前半は8か9ぐらいしているんですよね。チャンピオンシップを狙うのであれば、いかにいいシュートを打って終わるかっていうのがすごく大事になると思います。それにターンオーバーをしてしまうと、自分たちの持ち味であるディフェンスに移ることができない。減ってきたけど、まだ改善は必要かなと思います。
宮本 ケンゾーさんにも聞いたんだけど、試合の中で熊谷選手や中山選手がかなりケンゾーさんとコミュニケーションを取っていたと思います。コートの中での選手の感覚とそこから見ているヘッドコーチの感覚を擦り合わせていたように見えました。熊谷選手が今日のゲームで一番気になっていたところはどこなんですか? 僕はタナー選手のアタックとかが少し雑なときがあって、決めれていたから目立たなかったけど、ちょっと雑だったのかなって思ったんだけど。
熊谷 今日に関しては、渋谷さんのディフェンスが5番に関してはノースイッチで、4番のところはスイッチしてきたんですね。おそらくタナーのところのポップアウトを警戒していたんだと思います。そこが前半はうまく攻めることができませんでした。やっぱりホーキンソン選手はピックアンドロールのディフェンスがすごく上手なので、後半は4番のピックアンドロールを使っていこうという話をしました。結果的に相手のファウルを貯めることができて、最後の大事な4クォーターの残り5分は、1番と4番のピックアンドロール。それで相手はスイッチするけど、ファウルがたまっているからファウルはできない。すごく効率がいいバスケットボールができました。そういった部分で試合をやりながらコミュニケーションを取って、コート内で解決する。そういうことが少しずつできていると思います。
宮本 今日やってみた感覚で、明日もう40分あると考えるとポイントはどこになると思いますか?
熊谷 ヒットファーストですね。渋谷さんは間違いなく今日よりも激しくくると思います。まずはそこでひかない。あとはリバウンドですね。リバウンドの勝負になると思うので、全員がそこに絡んで取り切ることが大事だと思います。
宮本 これも印象論だけど、熊谷選手は今日ベンチから出てきて、昨シーズンよりも短い時間でエネルギーを使い切っているというか。全力を出し切っているってなると表現がおかしいんだけど、今まで出していないわけではないから。ゲームを作っていこうというよりは、局面局面でエネルギーを使っている印象があるんだけど、その辺りは何か意識の変化があったりするんですか?
熊谷 うーん……。まあ、この強度では10分とか長い時間出ることが難しいと思うので、5分なら5分でまず自分のやるべきことをやり切る。あとは秋田が2年目ということで、自分が迷わずにできているとは感じています。オフェンスでも思い切って打つところは打てているし、ディフェンスもかなりすんなりと入れています。そこに関しては今シーズンに入ってから、頭の中も昨シーズンからのイメージがあるので、そこが大きいですね。
宮本 ありがとうございました。明日も頑張ってください!
熊谷 ありがとうございます!
宮本 明日は来れないけどね(笑)!
熊谷 えー!!!明日について聞いといてですか(笑)?
宮本 ハハハ。ごめん(笑)!

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