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『ダブドリ Vol.8』インタビュー03 岡田侑大(シーホース三河) & 大倉颯太(東海大学)

2020年2月15日刊行(現在も発売中)の『ダブドリ Vol.8』(ダブドリ:旧旺史社)より、岡田侑大選手、大倉颯太選手のインタビューの冒頭部分を無料公開いたします。インタビュアーは新海岳人氏。なお、所属・肩書等は刊行当時のものです。

「颯太はもともとこっち側の人間ですよ」(岡田)
「東海に染まるなってめっちゃ言われました」(大倉)

新海 今回インタビュアーとして入らせていただきます、バスケ好きアニメ監督の新海岳人と申します。特に大学バスケが一番好きで、お二人の活躍もずっと見させていただいておりました。僕、今日は非常に楽しみです!
大倉・岡田 よろしくお願いします。
新海 お二人、一学年違いながら、仲がいいって聞いているんですけれど。
岡田 はい。もう、知らないことはないです。
大倉 ハハハハ。
新海 二人が初めて会ったのは?
岡田 面識は、高3?
大倉 の、初め。僕は高2の初め。
岡田 京都招待っていう練習試合があって、そこで初めて試合をしました。
新海 それって二人がめちゃめちゃ点取った試合ですよね?
岡田 あっ、それです。
新海 大倉さんが46点、岡田さんが44点という試合。岡田さん的には1個下で46点取る選手がいきなり出てきて、びっくりみたいな感じなんですか。
岡田 いや、彼は中学校のときからかなり有名だったので。
新海 全中で優勝してますしね。
岡田 だから知ってたは知ってた。点取られるだろうなあって(笑)。
新海 その後も、インターハイ、ウインターでも当たっています。
大倉・岡田 国体でも。
新海 そっか国体でも。その中で毎回岡田さんのチームが勝っていて、大倉さんはどういう思いだったんですか。
大倉 いやー悔しいですよね。でも、勝てる気はしなかったです、実際。ここだけの話、福岡第一とかと当たれれば良かったなあと思ったんですけれど、また東山かって感じ。
新海 福岡第一のほうが勝ち目がありそうだなと思ってたんですね。
大倉 はい。
新海 東山的にはどうだったんですか。
岡田 いやもう、またかって感じですよ。でもやっぱりこっちに留学生がいて、身長の面でも有利でした。しかも僕ら3年になってから留学生が二人になっちゃったんで、ちょっと向こうは苦しいなあと思っていました。
新海 その後、岡田さんは拓殖大に進学されて、大倉さんはもう1年後に東海大に進学されました。お二人の大学を選ぶ決め手というか、どういう基準で大学を選ばれたんですか。
岡田 僕はもともと日大に行く予定で。網野(友雄)さんに誘われていたんですけれど、白鴎大学に網野さんが移ってしまった関係で日大に行けなくなって、拓殖の池内(泰明)さんに拾ってもらったって感じです。
新海 東海とか筑波とかからの声がけはなかったんですか。
岡田 東海のルートは一応あったんですけど、同級生の西田(優大)も津屋(一球)も行ってたので、東海よりは別の大学に行きたいなと。
新海 なるほど。大倉さんはなぜ東海大を選ばれたんですか。
大倉 陸さん(陸川章・東海大学HC)の人柄が好きで。あと東海は一番プロに近いなと思って選びました。
新海 東海大は練習がきつそうなイメージありますけど、そこは判断材料にはなりました?
岡田 僕は避けましたよ(笑)。青学と東海は行きたくなかった。
新海 ハハハ。青学と東海が練習厳しい2強な感じなんですか。
岡田 青学はランが、東海はウエートがつらそうなイメージだったんで嫌でしたね。
大倉 ハハハ。間違いないですね。朝も早いし。
新海 大倉さん的にきつさは予想以上だったんですか?
大倉 そんなことはなかったです。でも他の大学との練習量の差が激しすぎて。
岡田 颯太はもともとこっち側の人間ですよ。
新海 そうなんですか(笑)。
岡田 あまりウエートとかしないほうの人間だったはず。僕と(杉本)天昇はそういう人間なんですよ。好きなバスケットだけ練習して、嫌いなことはあんまりしたくないっていう。
新海 アイバーソンみたいな。
岡田 で、大学どこ行こうかなって思ったときに、やっぱゆるいってなると、拓大とか日大とかじゃないですか。颯太も拓大っぽいキャラではあったから、もしかしたら来るかなって思ってたんですけど、まさかの東海。「やめとけ」って言ったんですよ。
新海 ハハハ(笑)。
大倉 めちゃめちゃ言われましたね。「東海にだけは染まるな」と。
新海 めっちゃ染まってるじゃないですか。
大倉 めちゃめちゃ染まりました(笑)。
岡田 (東海は)試合終わったらミーティングとかケアとか。そんなのないんですよ普通。
新海 普通ないんですか?
岡田 僕はなかったです。
新海 ケアもないんですね。
岡田 ケアもないです。
一同 ハハハ(笑)。
新海 でも岡田さんは拓大に進学されて、1年のときから40分ほぼフルで出て、いきなりリーグ優勝して。拓大向いてるなっていう感じだったんじゃないですか。
岡田 そう、縛られない。最っ高……でしたね。
新海 ハハハ、なるほど。かたや大倉さんも1年からリーグ戦も勝って、インカレも勝って。
大倉 そうですね。でも逆に勝たないとっていうプレッシャーもありますし。勝つ以外のことは、東海には合わないっていうか。勝つしかないなと思ってました。
岡田 ていう、イキった発言をね、するようになったんです。
一同 ハハハ(笑)。
大倉 (岡田のように)ちゃらんぽらんしてるとダメなんですよ。
新海 王者東海みたいなブランドがありますものね。
岡田 すごいですよね、今のメンバー。
新海 すごいですよね、東海大。誰が試合出るの? みたいな。
岡田 なのに今年のリーグ戦、大東が優勝。僕からしたら東海はもう終わってます(笑)。
新海 それ僕も聞こうと思ってたんですけれど、昨年東海はリーグ戦とインカレ制覇したのにもかかわらず、今年はトーナメントもリーグ戦落としちゃった状態。大倉さんがケガをされていたのも大きいと思うんですけれど、その他で何が理由とかありますか?
大倉 うーん、結構難しいですけど、勝ちにこだわれないっていうか。練習とか見てたら分かるんですけど、去年よりしっくりきてないっていうか。
新海 うんうん。逆に大東が今年ここまで上に来た理由は何なんですかね?
大倉 勝負どころが分かってるからじゃないですか。モッチが点取って、あとはリバウンダーがいるからどんどん打ってこうって。
岡田 僕もう今年の大学事情分かんないじゃないですか?
新海 はい。
岡田 これ聞きたかったんですよね~。
大倉 本当かよ(笑)。
岡田 うちの熊谷航さん、大東出身なのでもうイキってますよ。「大東は負けないぞ」って。
大倉 ハハハ。
岡田 東海は友達が多いのもあって推しているんですけど、それが結果出してないっていうのが腹立たしいです。
新海 じゃあ、東海、負けんなよって感じだった?
岡田 そうです。って、うちのチーム(三河)も今、言えないんですけどね……(笑)。

「僕に一緒にB行くぞって」(大倉)
「インカレ終わったら来てくれると信じてます」(岡田)

大倉 今だから言えるんですけど、(岡田は)B.LEAGUE行くって自分の中でずっと決めてて。僕に「一緒に行くぞ」って言ってきてたんです。
新海 ハハハ。
岡田 まあその当時はそんなに本気ではなかったですよ。でも僕は2年生の時にリーグの途中で抜けて、颯太は今2年。
新海 うん。
岡田 インカレ終わったら、Bに来てくれるっていうのは信じてます。
大倉 ハハハ(笑)。
新海 僕、大倉さんが「東海で4年間やります」みたいな宣言をされたのを見たことがあるんです。でもそんな中、岡田さんが大学中退してBで結果出して。中村太地選手(京都ハンナリーズ)とかも大学を抜けて活躍されてますけど。そういうのを見て心変わりしたりとかは?
大倉 まあ、早くやりたいなとは思いますけど。(岡田は)インカレ優勝してないですから。
新海 ハハハ(笑)。
大倉 あとなんか、同じメンバーでやりたいっていうのが強いですね、多分(岡田は)それがなくて、次の目標に進んだ。太地もそうですけど……。
岡田 「太地」って言いましたからね(中村太地選手は二人より年上)。
大倉 いや自分も言うじゃん(笑)。
一同 ハハハ(笑)。
岡田 あれ? (中村は)大学辞めてないんですよね(部活を休部してB.LEAGUE入り、大学は卒業した)?
新海 はい。
岡田 それはトライしたとは言えないですよ。
新海 なるほど「トライというなら中退せよ」と(笑)。岡田ロードは中退する道なのね。
岡田 岡田ロードは中退します。
一同 ハハハ(笑)。
新海 さっき大倉さんから「同じメンバーでやりたい」って話ありましたけれど、拓殖大のチームメイトで、こいつと一緒にやれて良かったみたいなのっていなかったんですか?
岡田 いや、それはいっぱいいましたね。多田(武史)さんは正直やってて楽しかったです。
新海 シューターだから、役割もちょっと違いますもんね。
岡田 ですし、当たったら両方ガッていくので、その瞬間は気持ちいいですよね。一試合通しては続かないので、まあ負けますけどね(笑)。
新海 相棒はやっぱ多田さんだった?
岡田 そうですね。小室(望海)さんも一緒にやってて僕はやりやすかったです。
新海 今年は結構出てらっしゃいますよね、小室さん。荒川(颯)選手はどうだった?
岡田 はい?
新海 荒川選手。
岡田 ああ。
大倉 「ああ」じゃねえ(笑)。
新海 プレースタイル的にもかぶるところがあったりもするのかなと思って見てたんですけど。
大倉 去年のリーグ、バチバチでした(笑)。
岡田 いやそんなことないです。でも、まあ確かに難しかったです、合わせるのは。
新海 うん、うん。
岡田 やっぱり荒川さんは一対一が得意なので。ボール止めるじゃないですか、一対一だったら。
新海 まあ、ハンドラーですしね。
岡田 僕もそうなので。てなると、ちょっと難しいところはありましたね。
新海 なるほどバチバチだったということで(笑)。東海は中でバチバチだったりとかはないんですか、仲いいイメージありますけど。
大倉 ないですね、あんまり。

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このあとも、大学とB.LEAGUEの違いやA代表への思いを語ってくださっています。続きは本書をご覧ください。

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