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久岡幸太郎、3年目の覚悟 ~東京Zで描く未来予想図(前編)

プロ3年目、それはキャリアの大きな分岐点と言える。若手ではない、けれど絶対的な存在かと問えば、そうとも言い切れない。その中で、すでにチームの絶対的な存在と言える男がいる。アースフレンズ東京Zの久岡幸太郎。同年代の誰よりも様々なことに向き合ってきたと自負する久岡幸太郎、覚悟の今シーズンに迫るインタビュー前編。

今シーズンは今までの集大成の年にしたいです

宮本 まず、今までのシーズンの総括を簡単に聞かせてもらえますか?
久岡 特別指定の時と1年目の時は、チームに求められていることと自分のやりたいことをがむしゃらにやっていて、正直自分のことでいっぱいいっぱいでした。2年目は逆にキャプテンになって、どうすればチームが上手くいくか、どうすれば勝てるか、あとはコロナ禍で今までチームの強みだった地域との密接な関係であったり、ファンの皆さんとの関わり方などを考えるようになり、コート内外で自分よりもチームや周りのことに目を向けていた1年でした。
宮本 1年目はアスフレを作り上げてきた選手達がいた中で、ルーキーとして思い切りプレーをしていた印象がありました。2年目はその選手達が抜けて、話してくれた通りキャプテンになり、気持ちの部分でも背負っているものが大きいのかなという印象を感じました。今だから感じることなどありますか?
久岡 そうですね。その時はあまりそういうことは感じていなくて、ただ自分が下手くそで、自分が未熟だから結果が残せていないと思っていたんですけど、少し時間が経って、改めて考えてみるとバランスが悪かったなと感じています。自分が考えなくてもいいことまで考えていて、自分のパフォーマンスを下げていたというのは多少ある気がします。ただ、それも含めて自分の実力だと思っています。
宮本 このチームで多くの先輩やベテラン選手とプレーをしました。それぞれ特別な経験を持ち、素晴らしい選手達ですが、彼らからどんなことを学びました?
久岡 特別指定、1年目の時はアスフレを作り上げてきた先輩達がたくさんいて、コート内はもちろんですけど、コート外での地域との関わりやファンとの関わり、プロバスケットボール選手である前に必要なことなどを、当時の先輩達からすごく学ばせてもらいました。2年目の岡田(優介)さん(A千葉)や綿貫(瞬)さん(新潟アルビレックスBB)はオフコートももちろんですが、それ以上にオンコートでのプロフェッショナルな考え方、行動がすごく勉強になりました。
宮本 それを踏まえて、今シーズンはどんなシーズンにしたいですか?
久岡 今シーズンは今までの集大成の年にしたいです。どのシーズンもいいことも悪いこともありましたけど、チームとして結果を出せていないので、今までの経験を踏まえて、自分がチームを引っ張って結果を残す年にしたいと思っています。

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応援してくれている皆さんには結果で恩返ししたいです

宮本 インカレに出れず、大学バスケを引退してすぐにアスフレに入団しました。当時のインタビューを振り返ってみると「アスフレが1番成長できる環境だと思った」と話していましたが、今もここが自分にとって1番成長できる場所と感じてるのは変わらないですか?
久岡 そうですね。1年目も2年目もチームとして結果を残せていないですが、個人的には同年代の中で、自分が1番色んな経験をして、色んなことを学べていて、あとは結果を残すだけだと思っています。そういった意味では、今までB2だとしても自分がアスフレを選んだことに全く後悔はないですし、アスフレで学んだことはこの先に必ず繋がると思っています。
宮本 B1でプレーをする同世代の選手達、B1に移籍をする選手達がいます。中学の同級生の長谷川暢(秋田)、高校の同級生の熊谷航(信州)、大学の同級生の中村功平(茨城)がB1でプレーする姿を見ていて、悔しさを感じたりはしないですか?
久岡 悔しさはもちろんあります。ただ仲間なので、彼らの活躍は嬉しいですし、そこに焦りみたいな気持ちは今はなくて、自分はしっかり先を見据えて、積み上げて、自分が将来B1の舞台でプレーして活躍するという信念があるので「待ってろよ」という感じですね。
宮本 なるほど。蒲田や大田区というホームタウンへの想いをすごく感じます。SNSの発信も地元の商店街の発信などが多いイメージがあります。チームに入団してからプロ選手として、人間として地域の方々はどんな存在ですか?
久岡 結果が出せていない中でも、絶えず熱い声援を送ってくださるファンの皆さん、地域の皆さんの存在は本当に力になっています。心が折れそうな場面も何度かありましたけど、その時に「信じてる」と声をかけてくれたり、背中を押してくれて、時には厳しい声などもちゃんとかけてくれました。本当に地域の方々に助けられて僕らは今年もプレーできるので、蒲田や大田区の地域の皆さん、アスフレを応援してくれている皆さんには結果で恩返ししたい気持ちが強いです。
宮本 初めてアスフレにきた時のファンの印象は覚えていますか?(笑)
久岡 覚えていますね(笑)。
宮本 すごく面白いファンがたくさんいるクラブだと思いますけど……。(笑)
久岡 ハハハ。キャラクターが濃い皆さんがいらっしゃいます(笑)。
宮本 ハハハ。
久岡 僕のデビュー戦はゲームが決まった状態で最後の30秒くらい出たんですけど、僕の名前を大きい声で叫んでくれているファンの方がいてくれて、完全に負けているゲームでも新しく入った僕を歓迎してくれる拍手であったり、声援が聞こえた時にすごく暖かいチームだなと感じたことを今でも覚えていますね。そこからこのチームでやっていくうちに、やっていけばやっていくほど、なんだろう...…。10何連敗した時とかも遠いアウェイまで試合を観に来てくれる人達がいたり……。うまく言えないですけど、例えば僕がすごく活躍して上位のクラブからオファーがあったとしても、僕はこのチームに残っていると思いますし、それぐらいこのチームを応援してくれている皆さんに恩返ししたい気持ちが本当に大きいですね。
宮本 このチームからステップアップしてB1のチームに移籍した選手やスタッフもたくさんいます。その中で久岡幸太郎という選手はこのチームでB1に上がりたい?
久岡 そうですね! 本当にこのチームはあとは勝つだけだと思っています。バスケットボールだけじゃなくて、経営の部分だったり、環境の部分だったりとか色々あると思うんですけど、まずこのチームが勝ってどうなっていくのかというのを自分自身が1番見てみたくて、その中で僕は選手としてこのチームをB1に上げて、このチームがどんどん大きくなっていくのをファンの皆さんと一緒に感じていきたいですね!

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(後編につづく)

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